台湾人は四国地方に関心が高く、5人に1人が高知県を知っている:四国地方に訪日客を誘致したい場合に知っておくべきデータまとめ[後編]

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近年、訪日外国人観光客の地方訪問が増加しています。では、訪日外国人観光客は、何を目当てに地方を訪れているのでしょうか?日本政策投資銀行では、2016年10月に四国地方に関するインバウンド観光レポート「四国のインバウンド観光動向-DBJ/JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)結果等から-」を発表。四国地方を訪れる訪日外国人の実態を紹介しています。本資料をもとに、2回に分けて 四国地方におけるインバウンド観光のポイント をご紹介します。今回は後編です。

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四国を知っている訪日外国人は全体の13.7% アジア圏からの訪日外国人から関心が高い

四国の知名度比較(国内観光地別):日本政策投資銀行「四国のインバウンド観光動向-DBJ/JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)結果等から-」より

四国の知名度比較(国内観光地別):日本政策投資銀行「四国のインバウンド観光動向-DBJ/JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)結果等から-」より

日本政策投資銀行が発表した「四国のインバウンド観光動向-DBJ/JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)結果等から-」では、日本国内の観光地の認知度に関してアンケート調査を行っています。

「四国を知っている」と答えた訪日外国人観光客は全体の13.7% となりました。上記の表で示しているように、北海道(49.6%)や広島(45.5%)、九州(30.6%)など、規模がそこまで大きくない地域と比べても低い結果になりました。

また、欧米圏よりも アジア圏からの訪日外国人観光客の方が四国4県に高い関心を示しています。 (アジア全体の18.0%、欧米豪圏全体の5.4%が四国を知っていると回答)四国の観光地別にみていくと、 もっとも知名度が高かったのが徳島(7.4%) でした。その後は高知(7.0%)、高松(6.7%)、松山/道後(6.3%)と続きます。

台湾人は四国地方に関心が高く、5人に1人が高知県を知っている:中国語圏では四国県は知名度が高い

四国の知名度比較(訪日外国人観光客 出身国別):日本政策投資銀行「四国のインバウンド観光動向-DBJ/JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)結果等から-」より

四国の知名度比較(訪日外国人観光客 出身国別):日本政策投資銀行「四国のインバウンド観光動向-DBJ/JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)結果等から-」より

訪日外国人観光客の国籍別にみていくと、もっとも 四国地方に対して関心が大きかったのが台湾人 でした。 台湾人の42.9%が「四国を知っている」 と回答。また、約5人に1人が高知県を知っている という事実も明らかになりました。

2位の 香港人は36.0% が、 3位の中国人は30.4% が四国地方を知っていると回答。中国語圏からの訪日外国人観光客の間では、四国は知名度が高い観光地になっていることが把握できます。

欧米豪圏からの訪日外国人観光客の間では、四国地方の知名度は4%~6%の間で推移。東アジア地域からの人気とは裏腹に、 欧米豪圏からの訪日外国人観光客の間では、四国地方は知名度が低く、マイナーな観光地に なっています。

四国を訪問した訪日外国人の約3人に1人が6回以上日本を訪れているリピーターと呼ばれる人たち

四国のリピーター率:日本政策投資銀行「四国のインバウンド観光動向-DBJ/JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)結果等から-」より

四国のリピーター率:日本政策投資銀行「四国のインバウンド観光動向-DBJ/JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)結果等から-」より

日本政策投資銀行が発表した「四国のインバウンド観光動向-DBJ/JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)結果等から-」では、訪日外国人観光客の訪日回数に関してのアンケート調査を行っています。この資料によると、 四国を訪問した訪日外国人観光客のうち、32.9%が6回以上日本を訪れている とのこと。

初めての訪日旅行で四国を訪れた訪日外国人観光客の割合は全体のわずか16.4%にとどまっており、 四国県を訪れた訪日外国人観光客のおおよそ85%が、日本を複数回訪問している 計算になります。四国県には、訪日リピーターが多く訪問しており、他地域とは異なる観光資源を楽しみに同地を訪れていることがわかります。

「食」「地域の観光資源」を目当てに外国人は四国を訪れたい:世界遺産を見物したい訪日客も多数

一般的に四国訪問希望者が四国で期待すること:日本政策投資銀行「四国のインバウンド観光動向-DBJ/JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)結果等から-」より数値をグラフ化

一般的に四国訪問希望者が四国で期待すること:日本政策投資銀行「四国のインバウンド観光動向-DBJ/JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)結果等から-」より数値をグラフ化

日本政策投資銀行が発表した「四国のインバウンド観光動向-DBJ/JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)結果等から-」によると、四国訪問希望者の 50.6%は四国地方に「自然や風景の見物」を楽しみに四国地方にやってきます。

上記のグラフで示しているように 42.4%は「伝統的日本料理を楽しむこと」39.6%は「現地の人が普段食べている安価な食事」39%は「日本旅館での宿泊」と「有名な史跡や歴史的な建築物の見物」 を四国訪問時に希望しています。

ここから、一般的に四国訪問を検討する訪日外国人観光客は、 「食」や四国地方がもつ「地域資源」を目当てに しているのではないかと予測できます。

また、特筆すべき点は、 世界遺産の見物」を目的に四国地方を訪れたいと考えている訪日外国人観光客が39.0%と多くなっている点。 2017年7月の時点で四国地方に世界遺産は存在しません。見送られはしましたが「四国八十八箇所霊場と遍路道」が世界遺産登録に推進されたように、 四国地方内に世界遺産が観光地として整備されれば、四国に足を運ぶ訪日外国人観光客はもっと増えるかもしれません。

アジア圏は「特別な宿泊体験」欧米豪圏は「日本文化・伝統」を四国地方に求めている

四国訪問希望者が四国で期待すること・地域別:日本政策投資銀行「四国のインバウンド観光動向-DBJ/JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)結果等から-」より数値をグラフ化

四国訪問希望者が四国で期待すること・地域別:日本政策投資銀行「四国のインバウンド観光動向-DBJ/JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)結果等から-」より数値をグラフ化

四国訪問を希望する外国人の出身地域別にみると、アジア圏では、「日本旅館での宿泊」「有名な史跡や歴史的建造物の見物」「リーズナブルで清潔な施設での宿泊」「温泉を楽しむこと」「紅葉の鑑賞」「日本の伝統的な住宅を利用した宿への宿泊」「スイーツを楽しむこと」などの選択肢が、欧米圏に比べて5ポイント以上高い結果になりました。 アジア圏からの訪日外国人観光客は特別な宿泊体験を四国地方に求めています。

一方、欧米豪圏では「日本文化の体験(寿司を握る、そばを打つ、伝統工芸品をつくるなど)」、「日本酒を楽しむ」「伝統工芸品の購入」がアジア圏に比べて5ポイント以上高くなっています。 「伝統・日本文化」が四国地方に訪日外国人観光客を呼び込むヒントとなるキーワード となってきそうです。

四国訪問希望者は「コミュニケーションがとれるかどうか」「お金がたくさんかかるのではないか」と不安に思っている

四国訪問希望者が四国旅行で不安に思っていること・地域別:日本政策投資銀行「四国のインバウンド観光動向-DBJ/JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)結果等から-」より数値をグラフ化

四国訪問希望者が四国旅行で不安に思っていること・地域別:日本政策投資銀行「四国のインバウンド観光動向-DBJ/JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)結果等から-」より数値をグラフ化

日本政策投資銀行が発表した「四国のインバウンド観光動向-DBJ/JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)結果等から-」によると、四国訪問希望者が、四国旅行で不安に思っていることとしてもっとも多くの声が上がったのが、 「言葉が通じるかどうか不安」との回答でした。全体の38.3%が回答。

「地震が起こるかどうか(36.6%)」、「放射能による健康被害(33.5%)」など四国地方とは一見関係がないようにも思えますが、自然災害・人災を不安に思っている外国人も一定数います。また、「滞在費が高い(30.7%)」「渡航費用が高い(25.8%)」との 金銭面で訪問が厳しいのではないか、との声も多く上がっている模様。

訪日外国人観光客とのコミュニケーション対策においては、さまざまなインバウンド向け外国語対応サービスが開発されているので活用を考えてみても良いかもしれません。また、四国地方に対して「旅行費用が高くない」とのイメージを植え付けるため、各種旅行サイトで情報発信を行うのも1つの手段でしょう。

まとめ:リピーターの多い四国地方:訪日外国人が何を求めているのかを知ろう

2016年10月に四国地方に関するインバウンド観光レポート「四国のインバウンド観光動向-DBJ/JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年度版)結果等から-」から、四国地方を訪れる訪日外国人観光客の実態を紹介してきました。今回は後編。

2016年に四国地方に宿泊した延べ訪日外国人観光客数は、過去最高となる649,910人を記録し、中でも香川県では 前年比70.3%増と記録的な増加 となりました。四国地方を知っている訪日外国人観光客は、全体の13.7%と低い数値に とどまりますが、台湾人や香港人など、 東アジア圏では認知率が30%~40% と高い数値になっています。

また、四国地方を訪れた訪日外国人観光客のうち、おおよそ3人に1人は6回以上の訪日経験をもつ人たちです。 日本のよりコアな部分を知りたいというリピーターが多く訪れる地域になっていることが把握できます。 アジア圏からの四国訪問希望者は「特別な宿泊体験」欧米豪圏からの四国訪問希望者は「日本文化・伝統」 を四国地方に求めており、四国旅行時に訪日外国人観光客もっとも懸念していることは「コミュニケーションがとれるかどうか」 という点でした。

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<参照> - 日本政策投資銀行:新潟におけるインバウンド推進に向けて-認知度向上を図り、ホンモノ志向客の有利促進を- - 観光庁:宿泊旅行統計調査

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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