7泊以上の長期滞在が9割以上 訪日フランス人を集客・誘致する際に抑えておくべき数値10選

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人数から言えば日本のインバウンド市場最大のターゲットになっている東アジア出身の訪日外国人観光客には負けますが、旅行支出額が大きいことからヨーロッパ諸国出身の訪日外国人も日本のインバウンド市場にとって魅力的なターゲットになっています。

今回は、 訪日フランス人のインバウンド市場 の特徴を観光庁の平成28年における訪日外国人の消費動向に記載されているキーワードとなる数字とともにご紹介します。

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253,445人:2016年の訪日フランス人観光客数

訪日フランス人観光客数 2013年~2016年:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

訪日フランス人観光客数 2013年~2016年:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

2016年に日本を訪れたフランス人観光客の数は、253,445人 でした。この数は、2015年と比較すると +18.3% の数となっており、グラフでもご紹介しているように急増とはいかないまでも順調に訪日フランス人観光客数が増加していることがわかります。

30%:訪日フランス人観光客のうち女性が占める割合

2016年の訪日フランス人観光客 性別・年齢別割合:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

2016年の訪日フランス人観光客 性別・年齢別割合:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

2016年に日本を訪れたフランス人観光客のうち 69%は男性 でした。年代別に見ると、男女あわせてもっとも大きな割合を占めたのが、「20歳~29歳の男性」でした。(全体の21.5%) その後は、「30歳~39歳の男性」(18.8%)、「40歳~49歳の男性」(13.8%)、「20歳~29歳の女性」(9.3%)と続きます。

女性の中でもっとも大きな割合を占めた年代層は20~29歳で、全体で見ると9.3%を占めます。 訪日フランス人観光客のうち 女性が占める割合は、31% となっています。この数は訪日イギリス人(29.7%)、訪日ドイツ人(24.8%)よりも多い結果です。

56.7%:訪日フランス人観光客のうち、初めて日本に訪れた人の割合

2016年の訪日フランス人観光客 訪日回数別割合:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

2016年の訪日フランス人観光客 訪日回数別割合:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

観光庁の調査によると、2016年に日本を訪れたフランス人観光客のうち、56.7%は、初めての訪日旅行 だと答えました。

ヨーロッパ出身の訪日外国人ではドイツを除くすべての国において半数以上が初訪日という結果になっています。 訪日フランス人の間でもリピーターとして訪日した層は全体の約43%を占めるのみとなります。

60.6%:訪日フランス人観光客のうち観光・レジャー目的で訪日した人の割合

2016年に日本を訪れたフランス人のうち、「観光・レジャー」目的で訪れた人は、60.6% にあたります。

過去の記事でご紹介したように、ヨーロッパ圏における主要訪日国であるイギリス・ドイツからの訪日外国人の間では、ビジネス関連での訪日が多い傾向にありましたが、訪日フランス人の間ではほとんどが観光・レジャー目的に偏る結果になりました。

16泊:2016年日本に訪れたフランス人観光客が日本に滞在した平均日数

2016年に日本を訪れた フランス人観光客は平均で16泊日本に滞在しました。

イギリスでは12.6泊、ドイツでは14泊、スペインでは14泊、イタリアでは12.8泊となっており、他のヨーロッパ出身の訪日外国人と比較すると訪日フランス人は日本に長く滞在することがわかります。

94%:観光で訪れた訪日フランス人観光客が7日以上日本に滞在する割合

2016年の訪日フランス人観光客 訪日目的別滞在日数:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

2016年の訪日フランス人観光客 訪日目的別滞在日数:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

上記でご紹介した16泊という数値の通り、訪日したフランス人の約80%が7日以上日本に滞在しています。

観光・レジャー目的になるとこの数字は約94%まで跳ね上がります。 ビジネス目的となると約半数が6日以内の滞在にとどまります。

90.1%:2016年の訪日フランス人のうち個別手配で訪日した割合

2016年の訪日フランス人観光客 旅行形態割合:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

2016年の訪日フランス人観光客 旅行形態割合:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

2016年に日本を訪れたフランス人のうち、90.1%が個別手配にて日本に訪日しています。 団体ツアーや旅行パッケージは、 9.9%を占めるのみ となっています。

観光レジャー目的に限れば、団体ツアーや旅行パッケージの2つが占める割合は13.2%まであがりますが、イギリスやドイツと比較すると最も低い数値になっており、訪日フランス人の間では「旅行時には個別手配」との考えが一般化しているようです。

189,006円:1人の訪日フランス人観光客が一回の訪日旅行で使う金額の平均

2016年に日本を訪れたフランス人観光客は、一度の訪日旅行中に平均で189,006円使いました。

479億円:2016年に訪日フランス人観光客が日本で使ったお金

2016年に日本を旅行した フランス人観光客が訪日旅行中に使った金額を全て合わせると479億円になります。

479億円という額は、2016年全体のインバウンド消費額(3兆7,476億円)の1.3% にあたります。

39.9%:訪日フランス人の旅行支出のうち宿泊費用に使われた額の割合

2016年の訪日フランス人観光客 旅行支出内訳:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

2016年の訪日フランス人観光客 旅行支出内訳:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

2016年に訪日したフランス人は、一人当たり旅行支出額のうち 39.9%を宿泊料金に費やしています。

イギリス(44.1%)やドイツ(46.1%)などもそうですが、ヨーロッパ諸国出身の訪日外国人は宿泊料金を多く払う傾向にあります。

中国や韓国、台湾、香港などアジア出身の訪日外国人観光客の間では宿泊料金は20%前後を推移するのみにとどまり、その分の支出はショッピングに回っています。

訪日フランス人の場合は、ショッピング費用は全体の16%を占めるのみとなっており、その代わりに訪日フランス人は宿泊費用に多くお金を落としているという点には留意するべきでしょう。

まとめ

今回は、観光庁の平成 28年における訪日外国人の消費動向から、ドイツ人のインバウンド観光市場に関してご紹介してきました。

訪日フランス人のインバウンド市場として特筆すべき点は、

  • 訪日しているフランス人のうち31%が女性であり、ヨーロッパ出身の訪日外国人にしては大きい割合である点
  • 訪日旅行時には個別手配が一般的である点
  • 宿泊費用に多くのお金を落としている点

の3点です。訪日フランス人を集客・誘致する場合には上記のことを参考にするとよいかもしれません。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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