インバウンドもアウトバウンドも!WEBサイトを多言語化対応する際に気をつけるべきポイントとは

インバウンドもアウトバウンドも!WEBサイトを多言語化対応する際に気をつけるべきポイントとは

「予算も取ったし、手始めに少なくともホームページだけでも翻訳しよう。」そう考えて、翻訳会社に見積もりを投げた経験のある方はたくさんいらっしゃるでしょう。今回は手っ取り早く、多くの外国の方々にリーチできる可能性のある、Webサイトの多言語化 についてご紹介します。

翻訳 or ローカライゼーション

ローカライズ = 翻訳 ではありません。 ローカライゼーションの中に翻訳のプロセスはありますが、同等ではありません。 詳しく説明していきます。

ローカライゼーションとは

翻訳原文に対してその言語での対訳を作る 作業になります。一方、ローカライゼーション とは、その国や地域の文化や風習を組み入れた言語の変換を行う作業 です。Webサイトをローカライゼーションする場合、各国/各言語でデザインやドメインを含めて新しいサイトを作る事もあります。

具体的な例がトヨタ社のWebサイトです。

まず下記が日本のトヨタ社のサイトです。

参照:https://toyota.jp/
参照:https://toyota.jp/

そして次が英語のトヨタ社のサイトです。

参照:https://www.toyota.com/
参照:https://www.toyota.com/

ご覧の通り、ドメインを含め全く違うサイトになっています。

ローカライゼーションのメリットとデメリット

企業がローカライゼーションをする理由としては

  • 各国で商品のラインナップが異なる
  • 現地の人に、馴染みのあるサイトデザイン(UXもUIも)にしたい
  • 各国で発信する情報が違う

などがあります。

反対に、ローカライゼーションをするデメリットもあります。

  • 各国のリサーチも行う必要があるのでコストがかかる
  • サイトの運用が煩雑になる

などがあります。

特に、初期ローカライズ部分しか予算を積んでいない場合、日本語のサイトと別言語のサイトの更新内容が違ってしまったりします。最悪の場合、ローカライゼーションしたサイトが更新されなくなるケースもあります。そのため、しっかりとした、運用方針を決めた上でスタートすることが重要 になってきます。

例えば、トヨタ社はToyota.com内では、英語とスペイン語に対応しています。ベースのUIは同じですがコンテンツが言語によって少し違います。

またヨーロッパ版では、国毎にコンテンツや写真を変えています。ただ、ベースのデザインに関してはヨーロッパで統一されています。

参照:https://www.toyota-europe.com/
参照:https://www.toyota-europe.com/

こういった形で、運用方針をしっかりと決めておくことで、それぞれの言語でのアップデートの継続が可能となります。

翻訳はダメなのか?

ここまで書くと 単に翻訳したサイトはダメなのか? という話になると思います。インバウンドで来られる方向けのサイト(例えばホテルや旅館のホームページ)などは、翻訳したサイトの方が良い場合もあります。日本の文化に触れたいと思っている外国人の方々にとって、わざわざその国に併せたサイトにするより、「日本っぽいサイト」の方が刺さったりします。

またコンテンツも、宿泊施設の催し物やお知らせなど、日々アップデートされる情報が多い場合、ローカライズされたサイトだと日本語だけアップデートされて他は止まっているなど、運用も煩雑になって来る可能性があります。

星野リゾートのサイトの様に、シンプルで翻訳しても違和感が無く、且つ日本テイストも取り入れているデザインにするのは、翻訳サイトにとってとても効果的です。

参照:https://www.hoshinoresorts.com/en/
参照:https://www.hoshinoresorts.com/en/

最近は翻訳サイトを作るのに便利なツールもたくさん出てきています。例えば、WOVN.io は、Javascriptを埋め込むだけで簡単に翻訳サイトを作成することができます。

またWordpressなどのCMSを使ってサイトを構築している場合、Bogo等の多言語プラグインを使うことで簡単に言語切替ができるようになります。

こういったサービスを使うことで、多額のコストをかけずに始める事も可能です。

知っておこう世界のタブー

ローカライゼーションで一番気をつけないといけないのが、文化や宗教的にタブーとされている事を破らない という事です。日本では当たり前の事が、世界では非常識 な場合もあります。炎上してしまってサイトを閉じないといけないとなると、元も子もないので、リリース前にしっかりとチェックしましょう。ここで少し世界のタブーを紹介しましょう。

国旗

日本語の場合、日の丸の国旗を出していれば日本語と認識されます。ただし、複数国で使われている言葉もあります。

例えばポルトガル語の場合、ポルトガルだけでなく、南米のブラジル等の国でも母国語として使われています。ポルトガルの国旗だけを表示していると、その他のポルトガル語圏の国から批判されるリスクもあるので注意しましょう。最近は国旗を出さず、テキストで言語選択をさせるサイトが増えてきています。

参照:https://www.facebook.com/settings?tab=language
参照:https://www.facebook.com/settings?tab=language

ジェスチャー

ジェスチャーは国によって、良い悪いが正反対の場合もあります。平和の象徴のピースサインも、ギリシャでは侮辱の仕草とされています。人差し指と親指を付けて作るオーケーサインもブラジルやフランスでは、ゼロ、用無しという意味で良くないとされています。Facebookのイイねサインの様な親指を立てるサイン。こちらも中東の国等では侮辱する意味で使われているので注意が必要です。

Webサイトで使用する画像の中で、こういうジェスチャーが使われている場合、どこかの国でタブーとされていないか注意 する事をおすすめします。

まとめ:多言語化で気をつけるべき点

この様に多言語化する際、手法や知っておくべき点はたくさんあります。タイ語等は、改行位置が変わるだけで意味が変わってしまったりする ので、単にサイトから抽出したテキストを翻訳会社に投げてしまってはいけません。翻訳として間違っていなくても、シチュエーションが違うと全く意味が通らなくなったりします。 しっかりと準備を行ってから多言語化することで、多くの海外の方にリーチし、ビジネスの拡大を狙っていきましょう。

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この記事の筆者

株式会社エニドア

株式会社エニドア

株式会社エニドア 代表取締役 山田尚貴。8万5千人以上のバイリンガルが登録するプラットフォームConyacを運営。Conyacでは世界中のバイリンガルに翻訳や記事の執筆、リサーチなど様々なお仕事を依頼することができます。