80.9%のイタリア人は旅行会社を使わずに訪日している:欧州圏4位のインバウンド数を誇る訪日イタリア人 誘致・集客する際に抑えておくべき10個のこと

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人数から言えば日本のインバウンド市場最大のターゲットになっている東アジア出身の訪日外国人観光客には負けますが、旅行支出額が大きいことからヨーロッパ諸国出身の訪日外国人も日本のインバウンド市場にとって魅力的なターゲットになっています。

今回は、 訪日イタリア人のインバウンド市場 の特徴を観光庁の平成28年における訪日外国人の消費動向に記載されているキーワードとなる数字とともにご紹介します。

宿泊に1番金を使うのがスペイン人で、飲食費が最も高いのはオーストラリア人…インバウンド消費項目・国籍別でみる訪日旅行の楽しみかた

日本を訪れる訪日外国人観光客によるインバウンド消費は、いくらぐらいのお金を何に使っているのかご存知でしょうか?出身国(国籍別)に見ていくと色々と面白い傾向があることがわかります。観光庁が発表している「訪日外国人消費動向調査」最新版の平成28年10-12月期報告書をもとに、国籍別・消費項目別に、そのインバウンド消費の詳細を見ていきましょう。目次インバウンドで1人あたり最もお金を使っているのは実はスペイン人?最も長期間日本に滞在しているのはベトナム人で、1日あたりの出費は中国人がトップインバウ...

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119,251人:2016年の訪日イタリア人観光客数

訪日イタリア人観光客数 2013年~2016年:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

訪日イタリア人観光客数 2013年~2016年:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

2016年に日本を訪れたイタリア人観光客の数は、119,251人 でした。

この数は、2015年と比較すると +15.6% の数となっており、グラフでもご紹介しているように順調に訪日イタリア人観光客数が増加していることがわかります。

69.2%:訪日イタリア人観光客のうち男性が占める割合

2016年の訪日イタリア人観光客 性別・年齢別割合:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

2016年の訪日イタリア人観光客 性別・年齢別割合:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

2016年に日本を訪れたイタリア人観光客のうち 69.2%は男性 でした。

年代別に見ると、男女あわせてもっとも大きな割合を占めたのが、「30歳~39歳の男性」でした。(全体の26.4%) です。

その後は、「40歳~49歳の男性」(16.0%)、「20歳~29歳の男性」(14.5%)、「30歳~39歳の女性」(12.2%)と続きます。

訪日イタリア人観光客のうち 女性が占める割合は、約30.8% となっており、他の欧州圏出身の訪日外国人観光客と同じく、3割を占めるのみの結果に。また、50代以上の訪日旅行者が少ない 点にも留意するべきです。

65.3%:訪日イタリア人観光客のうち初めて日本に訪れた人の割合

2016年の訪日イタリア人観光客 訪日回数別割合:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

2016年の訪日イタリア人観光客 訪日回数別割合:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

観光庁の調査によると、2016年に日本を訪れたイタリア人観光客のうち、65.3%は、初めての訪日旅行 だと答えました。

複数回訪日旅行を経験している訪日リピーター層は、34.7%になりました。

56.8%:訪日イタリア人観光客のうち観光・レジャー目的で訪日した人の割合

2016年に日本を訪れたイタリア人のうち、「観光・レジャー」目的で訪れた人は、56.8% にあたります。

12.8泊:2016年日本に訪れたイタリア人観光客が日本に滞在した平均日数

2016年に日本を訪れた イギリス人観光客は平均で12.8泊日本に滞在しました。

ドイツでは14泊、フランスでは16泊、イギリスでは12.6泊となっており、他のヨーロッパ諸国出身の訪日外国人観光客と同じく平均的滞在日数は2週間ほどになっています

91.8%:観光で訪れた訪日イタリア人観光客が7日以上日本に滞在する割合

2016年の訪日イタリア人観光客 訪日目的別滞在日数:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

2016年の訪日イタリア人観光客 訪日目的別滞在日数:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

上記でご紹介した14泊という数値の通り、訪日したイタリア人の約79.3%が7日以上日本に滞在しています。

観光・レジャー目的になるとこの数字は約91.8%まで跳ね上がります。 ビジネス目的となると全体の約半数が6日以内の滞在にとどまります。

80.9%:2016年の訪日イタリア人のうち個別手配にて訪日した人の割合

2016年の訪日イタリア人観光客 旅行形態割合:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

2016年の訪日イタリア人観光客 旅行形態割合:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

2016年に日本を訪れたイタリア人のうち、80.9%が個別手配にて日本に訪日しています。 団体ツアーや旅行パッケージは、 13.1%を占めるのみ となっています。

観光・レジャー目的に限っても個別手配が占める割合はさほど変わりません。(77.3%)訪日スペイン人の間では、 基本的に個別手配 にて訪日する場合が多いことがわかります。団体ツアーは、イタリア人観光客の間では一般的な旅行形態ではないようです。

198,000円:1人の訪日イタリア人観光客が一回の訪日旅行で使う金額の平均

2016年に日本を訪れたイタリア人観光客は、一度の訪日旅行中に平均で198,000円使いました。

236億円:2016年に訪日イタリア人観光客が日本で使ったお金

2016年に日本を旅行した イタリア人観光客が訪日旅行中に使った金額を全て合わせると236億円になります。

236億円という額は、2016年全体のインバウンド消費額(3兆7,476億円)の0.6% にあたります。

39.7%:訪日イタリア人の旅行支出のうち宿泊費用に使われた額の割合

2016年の訪日イタリア人観光客 旅行支出内訳:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

2016年の訪日イタリア人観光客 旅行支出内訳:観光庁「訪日外国人消費動向調査」をもとに作成

2016年に訪日したイタリア人は、一人当たり旅行支出額のうち 39.7%を宿泊料金に費やしています。

フランス(39.9%)やドイツ(46.1%)などもそうですが、ヨーロッパ諸国出身の訪日外国人は宿泊料金を多く払う傾向にあります。

中国や韓国、台湾、香港などアジア出身の訪日外国人観光客の間では宿泊料金は20%前後を推移するのみにとどまり、その分の支出はショッピングに回っています。

訪日イタリア人の場合は、ショッピング費用は全体の12.9%を占めるのみとなっており、その代わりに訪日イタリア人は宿泊費用や飲食費に多くお金を落としているという点には留意するべきでしょう。

まとめ

今回は、観光庁の平成28年における訪日外国人の消費動向から、イタリア人のインバウンド観光市場に関してご紹介してきました。

訪日イタリア人のインバウンド市場として特筆すべき点は、

  • 80.9%が個別手配にて日本に訪日している点
  • 半数以上の訪日イタリア人観光客が初訪日である点
  • 宿泊費用に多くのお金を落としている点

の3点です。訪日イタリア人を集客・誘致する場合には上記のことを参考にするとよいかもしれません。

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<参照> - 観光庁:平成 28年における訪日外国人の消費動向 - JNTO(日本政府観光局):国籍別 / 目的別 訪日外客数

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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