宿泊に1番金を使うのがスペイン人で、飲食費が最も高いのはオーストラリア人…インバウンド消費項目・国籍別でみる訪日旅行の楽しみかた

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日本を訪れる訪日外国人観光客によるインバウンド消費は、いくらぐらいのお金を何に使っているのかご存知でしょうか?出身国(国籍別)に見ていくと色々と面白い傾向があることがわかります。

観光庁が発表している「訪日外国人消費動向調査」最新版の平成28年10-12月期報告書をもとに、国籍別・消費項目別に、そのインバウンド消費の詳細を見ていきましょう。

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インバウンドで1人あたり最もお金を使っているのは実はスペイン人?

国籍別インバウンド消費一覧(1人あたり/全消費額)観光庁:訪日外国人の消費動向調査 平成28年10-12月期報告書

国籍別インバウンド消費一覧(1人あたり/全消費額)観光庁:訪日外国人の消費動向調査 平成28年10-12月期報告書

1人あたりの旅行支出を見ると、訪日スペイン人観光客が265,527円と最も多くのインバウンド消費をしていることがわかります。次いで

  • 訪日豪州人観光客:250,008円
  • 訪日中国人観光客:214,136円
  • 訪日イタリア人観光客:203,922円
  • 訪日フランス人観光客:188,368円
  • 訪日英国人観光客:176,009円
  • 訪日香港人観光客:167,637円
  • 訪日米国人観光客:166,329円

と続きます。最も消費金額が低いのは韓国人の63,012円となります。

国籍別の全体旅行消費額を見ると訪日中国人観光客全体のインバウンド消費が2,926億円と突出して高く、これは日本に最も訪れているのが中国人観光客であることからも、当然の数値といえるでしょう。また、韓国人観光客は1人あたりの消費額は最低ながらも、全体のインバウンド消費額は984億円と、第3位のマーケットとなっています。

最も長期間日本に滞在しているのはベトナム人で、1日あたりの出費は中国人がトップ

インバウンド国籍別滞在日数 観光庁:訪日外国人の消費動向調査 平成28年10-12月期報告書

インバウンド国籍別滞在日数 観光庁:訪日外国人の消費動向調査 平成28年10-12月期報告書

1回の訪日旅行中にいくらのお金をインバウンド消費するかという事に関しては、その滞在日数が大きな影響を持ってきます。国籍別に日本にどの程度滞在しているのかというデータを見ると、「21日以上1年未満」日本に滞在している人が最も多いのはベトナム人となっています。ただベトナム人の場合、日本への訪問目的について4割が「ビジネス目的」と回答しています。5割以上が「観光目的」と回答している国の出身者で最も長期間日本に滞在しているのはフィリピン人となっています。

また前項で解説した最も1人あたりのインバウンド消費が大きい外国人であるスペイン人、オーストラリア人、中国人、イタリア人、フランス人、イギリス人、香港人、アメリカ人について見てみると、中国・香港人以外の 欧米人は「7-13日間」滞在するという回答が最も多く 、たいして 中国人・香港人の場合は「4-6日間」滞在するという回答が最も多く なっています。

これは、地理的な距離感が影響していると思われ、 中国や香港は、その近さから国内旅行の延長線上という感覚で訪日旅行できる のに対し、 欧米圏においては訪日旅行は1大イベントとなり、1回の訪日旅行での滞在日数が長くなりがち であると考えられます。

また、滞在日数から考えると、1日あたりのインバウンド消費額で考えると、訪日中国人観光客や訪日香港人観光客が最も多くのお金を使っていると言えるかもしれません。

 

インバウンドで滞在中 最も飲食費としてインバウンド消費しているのはオーストラリア人

インバウンド国籍別・費目別消費額 観光庁:訪日外国人の消費動向調査 平成28年10-12月期報告書

インバウンド国籍別・費目別消費額 観光庁:訪日外国人の消費動向調査 平成28年10-12月期報告書

インバウンド消費を国籍別・費目別に見ると、滞在中に 最も飲食にお金をかけているのは訪日豪州人観光客で58,074円 となっています。 宿泊料金に関しては訪日スペイン人観光客が最も多く102,483円を使用 しており、交通費に関してもスペイン人が60,801円とトップになっています。

娯楽サービス費に関してはオーストラリア人11,500円と最も多くのお金を使い、買物代に関しては中国人が121,041円と最も多く、そのそれぞれのインバウンド消費は、他の国籍の外国人観光客とと1桁異なるほどのインバウンド消費を、娯楽サービス・買物代に費やしていることがわかります。

 

まとめ

こうして見ていくと、国籍によって訪日外国人観光客に特性があり、1週間程度の滞在でとにかくショッピングを楽しむ訪日中国人観光客、滞在日数が長く各地への旅行も楽しんでいるであろう訪日スペイン人観光客、日本ならでは食事を堪能し、スキーを始めとするウインタースポーツを楽しんでいる訪日豪州人観光客という姿がわかってきます。

こうした傾向がわかれば、訪日中国人観光客には人気のショッピングスポットをおすすめしてあげる。スペイン、オーストラリア、イタリア出身の外国人観光客にはおいしい食事処やレストランでアプローチするのが良さそうだ、ということが見えてきます。

また、今回は4半期の結果のみで分析したものの、継続的に定点観測することで、例えば「訪日中国人観光客と言えども、買物代が減少傾向にあり、体験系に移行しつつある(モノ消費からコト消費へ)」なども見えてきます。インバウンドトレンドと各国籍の特徴を把握するためにも、定期的なインバウンド関連データチェックが重要になります。

数値で振り返る2016年インバウンド 今後は地方・コト消費・リピーターがキーワードに

いままでのインバウンド市場では「円安が訪日外国人観光客を呼び寄せた」というのが定説でした。そのため、逆説的に「インバウンドは今だけだ。円高が進行すれば訪日外国人観光客の客足は遠のいてインバウンドは終了だ」という言説https://honichi.com/9965も数多くありました。しかしながら実際に円高が進んだ2016年、インバウンドはどうだったかといえば、訪日外客数は 2403万9千人 、訪日外国人旅行消費額は 3兆7,476億円 で、どちらも過去最高を更新しました。 目次2015年まで...

<参考>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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