数値で振り返る2016年インバウンド 今後は地方・コト消費・リピーターがキーワードに

数値で振り返る2016年インバウンド 今後は地方・コト消費・リピーターがキーワードに

いままでのインバウンド市場では「円安が訪日外国人観光客を呼び寄せた」というのが定説でした。そのため、逆説的に「インバウンドは今だけだ。円高が進行すれば訪日外国人観光客の客足は遠のいてインバウンドは終了だ」という言説https://honichi.com/9965も数多くありました。

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円高の影響でインバウンド市場が減退ってホント? 各メディアを比較してみました

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しかしながら実際に円高が進んだ2016年、インバウンドはどうだったかといえば、訪日外客数は 2403万9千人訪日外国人旅行消費額は 3兆7,476億円 で、どちらも過去最高を更新しました。

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【速報】2016年のインバウンドは過去最高の2403.9万人!

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2015年までのインバウンド:円安の進行とともにインバウンド市場が成長



2015年までのインバウンドは円安進行と訪日外客数・訪日外国人旅行支出が比例して上昇
2015年までのインバウンドは円安進行と訪日外客数・訪日外国人旅行支出が比例して上昇

2015年までのインバウンド市場は、LCCの増発、ビザ緩和、そして円安などの外部的要因によって成長してきました。特に円安と訪日外客数、訪日外国人旅行支出は強い相関関係が認められ、いままでのインバウンド安く海外旅行できる旅行先としての日本が人気であった という推測が成り立ちます。

とすれば、今までのインバウンドは「日本大好き!」「クール・ジャパン!」という、いわば理想とする訪日外国人観光客は少なかったと考えられます。ショッピング+αで日本の著名な観光地をまわれるゴールデンルートの需要が高かったことがその裏付けとなるでしょう。

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各都道府県別インバウンド消費額を推計してみました:現状ゴールデンルート外、首都圏以外は苦戦の模様

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それゆえ、各種メディアでは「円安=インバウンド成長」から翻って「円高になったらインバウンドは終わってしまうかも」という論調が出てくるようになります。

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円高の影響でインバウンド市場が減退ってホント? 各メディアを比較してみました

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2016年のインバウンド:円高が急速に進んだにも関わらず、成長し続けた

しかしながら、実際に円高が進んだ2016年はどうだったかといえば、冒頭でもお伝えしたとおり、訪日外客数は 2403万9千人訪日外国人旅行消費額は 3兆7,476億円 で、どちらも過去最高を更新しました。

急速に円高が進んだのにも関わらず、2016年のインバウンドは成長を続けた
急速に円高が進んだのにも関わらず、2016年のインバウンドは成長を続けた

前述の通り、2015年までは円安に比例して訪日外客数および消費額が伸び続けていますが、一転円高になってしまった2016年であっても、伸びが多少減退したものの、上昇を続けています。

なぜ円高にも関わらず2016年はインバウンド市場が拡大し続けたのか

インバウンド市場で中心となっている訪日中国人観光客は、元来初訪日率が高く、したがって安心して訪日旅行ができる団体ツアーに参加し、ゴールデンルートを巡るのが通説でした。しかしながら、現在ではリピーターが徐々に増加、よりディープな訪日旅行を楽しめる個人旅行(FIT)比率も増加しつつあります。

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個人旅行と団体旅行の割合から見る今後の訪日中国人観光客の展望:個人旅行化が進み、wechatやweiboなどで個人へアプローチが必要

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ここから考えられることは、2016年以降も訪日客が増加しているのは、 円安をフックに訪日した外国人観光客が日本の魅力を体感し、リピーター化している、という好循環が発生 しているからだということです。

 

まとめ:2017年のインバウンドは地方・コト消費・リピーターがキーワードに

 

今までのインバウンドは円安などの外部要因によって成長してきました。特にアジア圏においては、 安く海外旅行できる旅行先としての日本が人気であった ものと考えられます。そのため、 都市部や主要観光地買い物(モノ消費) をしにくる 初訪日旅行者 が増加し、それがインバウンドを支えていました。

しかしながら2017年以降は「安い」ことではなく、「日本そのもの」が魅力となりうるでしょう。そのため、 日本だからこそ出来る体験(コト消費) を求めて、 都市部だけでなく地方 も周遊し始めるリピーターの訪日外国人観光客を如何に取り込んでいくかが、今後のインバウンドで重要になってくるでしょう。

 

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「コト消費」「モノ消費」とは?最近話題になっている訪日外国人の消費活動の変遷について解説

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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