こんにちは。Ad Arch(アドアーチ)株式会社の白川です。今回は インバウンド動画において、最も響く展開媒体は何か? を考えてみたいと思います。
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
外国人が動画を通して観てきた日本とは。動画の主戦場がウェブに。
日本ではウェブ動画の勢いが増しています。海外においても、近年まで動画の主戦場はTV。そして海を越える動画コンテンツといえば映画でした。
海外に住む外国人の方々は、現地主要TV局が取り上げた日本特集や、物語中に日本が舞台となった映画など、制作者による演出が入った”日本イメージ像”を日本として見てきました。
かつて海外TVや映画で展開されていた日本像とは。
TV番組では 公共の場所やお寺などの施設 をピックアップすることは多いですが、特定の旅館やお土産、一般企業が行っているアクティビティにスポットを当てることはあまりありませんでした。
また、映画では、忍者や着物・侍・芸者など 日本でも珍しい特別な物をデフォルメして、「日本」としてイメージ付けされている ことが多くありました
近年、動画の主戦場がウェブとなり、状況が変わってきています。気軽に(日本の)情報を発信し・(日本を)知り得ることができるようになり、世界での日本の情報は毎日更新されています。一般の情報発信者により、”ありのままの日本”が伝わり始めています。
動画での情報発信が変わってきている今こそ、インバウンド動画で積極的なプロモーションを行っていくべきと考えています。
日本をピックアップした動画・インバウンド動画が増加。制作するだけではなく、展開が重要に。
海外からの日本情報の取得がお手軽になったのと同じくして、日本を題材とした情報発信も比較的容易になっています。それに伴い、動画数が増加し、既存動画に新しい動画が埋もれてしまう ケースが多くなっています。
インバウンド動画のターゲットは”世界”であるため、一定数の視聴者を獲得し、効果を発揮するためには世界基準の厳しいクリエイティブ競争に勝ち抜く必要があります。
インバウンド動画分野で世界と戦う際、競合・ライバルは、世界中の名だたる観光地となることを忘れてはいけません。
そのため、昨今のインバウンド動画動画はただ制作するだけでなく、展開まで深く考える必要が生じています。
タイムライン上での瞬間勝負のFacebook、自ら情報を探し当てる長期戦YouTube
ウェブを活用したインバウンド動画を制作する際にはまず、「何のサービス媒体を軸として展開するか?」 を考える必要があります。
もちろん、Facebook・YouTube・公式Webページ・その他SNSなど考えうる全ての場所に動画を掲載することになりますが、それらの媒体はそれぞれに特徴があります。
その特徴に応じ、最も結果を出したい媒体に適した動画クリエイティブを調整することで、視聴者にマッチする動画が出来上がると考えて良いでしょう。
例えば、Facebookを始めとしたSNS は、(時間に応じて流れて行く)タイムライン上で一定期間のみ表示され、時間が経過するにつれ過去の物となっていきます。
そのため、視聴したその瞬間に「いいね!」と思って貰えるような構成が求められます。 短い尺で、インパクト重視の、感覚を刺激する動画が有効 とされています。
一方で YouTubeやWebサイト では、自ら検索を行い探し当てる動画となるため骨太な情報発信が求められます。視聴した外国人観光客が「実際にその場に行くか」「その体験を行うか」を吟味するための情報量が無ければ、訪日時の選択肢として残らない可能性が高くなってしまいます。
この場合、一定の動画尺で、視聴者に対して適切かつ好まれる情報を掲載した動画が有効 となります。
Nike: Thirty Years of Air Maxの例
世界的スポーツブランドNIKEが公開した商品に関する動画では、同じ構図、同じカットを使用していますが、Facebook動画ではより短く印象的に、一方YouTube動画では一つ一つのAir Maxシューズを認識できるようにしています。
インバウンド市場に向けた動画、主要媒体の選定は重要項目の一つ
前述NIKEのように媒体毎にクリエイティブを変更することが出来ると最善ですが、予算など様々な理由から、媒体に応じて複数展開の動画を制作することは容易ではありません。
そのため、
- 長期的な戦略で結果を出していくために、YouTube。
- 季節物などすぐに反響を出す必要があり、瞬間勝負の爆発的な知名度を上げるために、Facebook。
など、目標や媒体に応じて主要媒体の選択。そして、媒体に応じた動画クリエイティブの調整が必要となっています。
訪日ラボ 最新版セミナー&インバウンド情報まとめ
訪日ラボおすすめの記事をご紹介します。
Google「飲食店・ホテルサミット」11/14開催!飲食・ホテルに特化した最新機能やここだけの情報を入手しよう
Google は 11 月 14 日、「飲食店・ホテルサミット」を東京・渋谷で開催します。オフライン・オンラインのハイブリッド開催で、参加費は無料です。
今、国内客・インバウンド客向けの集客手法として注目される「Google ビジネス プロフィール」を中心に、飲食・ホテル向けの最新機能やトレンドといった情報を、Google の担当者から直接聞くことができる貴重なセミナーイベントとなっています。
また、イベントの最後には会場参加者限定で交流会も実施します。Google ビジネス プロフィールを運用されている / これから運用したいと考えている飲食店・ホテル担当者の方、この機会にぜひお申し込みください!
※訪日ラボ/口コミアカデミーを運営する株式会社 mov は、Google 主催「飲食店・ホテルサミット」のメディアパートナーです。
※会場の座席には限りがございますのでお早めにお申し込みください。来場希望者が多い場合は抽選となる場合がございます。
詳しくはこちらをご覧ください
→Google「飲食店・ホテルサミット」11/14開催!飲食・ホテルに特化した最新機能やここだけの情報を入手しよう
【インバウンド情報まとめ 2024年9月後編】中国「国慶節」延べ19.4億人移動、海外旅行先の人気1位は日本 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に9月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→中国「国慶節」延べ19.4億人移動、海外旅行先の人気1位は日本:インバウンド情報まとめ 【2024年9月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!