「リアルマリオカート」に批判の声/訪日外国人に人気の公道カート、安全性・著作権に問題も

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男女を問わず多くの訪日外国人が知っているレースゲームといえばマリオカート』が挙げられます。『マリオカート』とは任天堂が開発、販売をしているゲームで、同じく任天堂のゲームの『マリオ』に登場するキャラクターがカートに乗ってレースをするゲームです。

訪日外国人の『マリオカート』に関する認知度の高さ、人気の高さを受けて、東京都内にはレンタルカートで公道をコスプレして走行できるサービスを提供している企業があります。

しかし、任天堂は公道カートのレンタル会社「マリカー」に対して、損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしています。

そして訪日外国人の中には日本の交通ルールを知らない訪日外国人がいるなど、安全性に問題があると批判の声もあがっています。

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既存の公道カートの位置づけは非常に曖昧

既存の公道カートの一番の問題点は、様々な車両が行き交う公道においてその位置づけが曖昧であったため、危険が生じていたことにあります。まず、自動車や原動機付き自転車、軽車両などの所有権、保安基準などを定める道路運送車両法においては、公道カートは「原動機付き自転車」にあたり、道路における危険の防止、交通の安全に関するルールを定めた道路交通法では「自動車」という扱いです。

つまり、原動機付き自転車では必須となるヘルメットが不要、また、自動車でも必須となるシートベルトが不要になるなど、通常の原動機付き自転車、自動二輪車、自動車と比較すると、極めて安全性が低い乗り物であり、なおかつ他の車輌からの視認性が著しく悪い といった特徴がありました。

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日本のゲームキャラクターは訪日外国人にも高い人気を誇りますが、その中でも任天堂の人気タイトル「スーパーマリオシリーズ」はどの国でも高い認知度を誇るキャラクターです。「マリオシリーズ」の中でもカートで様々なコースを走行するレーグゲームである「マリオカート」は、レースという要素とマリオの面白さが合わさった人気タイトルです。こうした人気を受け、訪日外国人向けに、公道を「マリオカート」さながらに走行出来るというサービスを手がけている事業者が東京の秋葉原を中心に存在しています。しかし近年では 訪日外...

保安基準の改正案で公道カートはこうなる

昨年国土交通省が2017年12月5日に開いた有識者検討会において、道路運送車両法に基づく保安基準が改正されることとなりました。その内容としては、まずシートベルトの装着、夜間でも視認性を高めるため、高さ1mほどの場所に赤色の尾灯の装着、ヘッドレストの装着、ハンドルへの衝撃吸収装置の装着、衣類などの巻き込みを防ぐためのフェンダーの装着、歩行者などとの衝突の際のために、車両前部を衝撃を吸収しやすい構造とすることなども必要となります。

車両のイメージが大きく異なること、車両の改修が必要があることなどから、事業者側からは不満の声も聞こえそうですが、車高が非常に低いため、普通車からも見えにくく巻き込み事故、接触事故などが実際に発生していることから、こうした対策は必要不可欠と言えます。こうした保安基準は実際の改正案が施行された後など、ある程度の期日以降の「新車」から適用される予定ですが、シートベルトの装着、尾灯の装着は既存の車両にも適用され、今後も死傷事故などが相次ぐ場合は、遡って適用となる予定です。

マリオのコスプレ衣装を貸し出しての公道カートに任天堂が待った

こうしてご紹介してきたような安全性の問題もそうですが、実際こうして訪日外国人向けに公道カートのレンタルを行っているサービス企業は、任天堂の人気キャラクターのマリオ、そして人気ゲームマリオカートに登場するキャラクターのコスプレ衣装を貸し出して記念撮影を行うことなどを推奨、こうした行為を集客手段として使用していました。

これを受けて、昨年2月下旬に任天堂は公道カートのレンタル会社「マリカー」に対して、著作権などを侵害しているとして、侵害行為の中止と1000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしています。現在「マリカー」のホームページでは、任天堂のこうしたキャラクターのコスプレ衣装の取扱をやめているようですが、一部ディスニーのキャラクターのコスプレ衣装などは今だに見受けられます。

任天堂訴訟へ 外国人観光客にも大人気の公道「マリカー」実は無許可だった…訪日プロモーションでも著作権には要注意

本日2月24日、任天堂株式会社(以下、任天堂)が「公道カートのレンタルサービスに伴う当社知的財産の利用行為に対する訴訟提起について」と銘打った発表をしました。任天堂によれば、特に訪日外国人観光客に人気の体験となっている公道マリオカートレンタルサービスを運営する株式会社マリカーを相手取り、訴訟を提起したとのことです。目次株式会社マリカー、任天堂に訴えられる不正競争行為・著作権侵害行為差止め&損害賠償1000万円請求の訴訟へインバウンド人気が高かった「マリカー」TripAdvisorでは397...

訪日外国人に人気のサービスとは言え、安全性の観点から、今後も公道カートには問題が残る

さて今まで見てきたように、公道カートには安全上の大きな課題があることから、保安基準の改正が行われることとなりました。しかし、この保安基準の改正が行われたとしても自動車や原動機付き自転車と比較して安全性が高いわけではありませんし、何よりも日本の交通ルールに関して、ほぼ無知の訪日外国人が運転をする可能性がないわけではありません。引き続きこの公道カートに関しては、どのような形でサービス提供が行われていくのか注視が必要だと言えるでしょう。

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【7/9開催】消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント

2024年、訪日外国人による旅行消費額は過去最高の約8兆1,257億円を記録。 そのうち中国は1.7兆円超(全体の約21%)と圧倒的な1位を占めており、宿泊日数や訪問者数でもトップクラスの存在感を示しています。

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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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