「目指すはワイナリーにおける米最高峰の観光地」カリフォルニア州ナパ・バレーDMOの取り組みが面白い!体験型コンテンツの提供や宿泊者から室料2%を徴収する観光産業改善地区設置など… 海外から学ぶインバウンド地方誘致法を解説

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様々な業界・業種の関係者と協業しすることで魅力的な観光地域づくりを推進し、地域の「稼ぐ力」を引き出す組織であるDMO。DMOは、広域連携DMO、地域連携DMO、地域DMOの3種類に分かれており、日本国内には現在、計123のDMOが運営されています。DMOは海外でも同じように存在しており、地域の観光産業において中心的な役割を果たしています。

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そもそもDMOとは?マーケティングやマネジメントを行う組織日本の海外でDMOのあり方には違いも

そもそもDMOとは、Destination Marketing Organization/Destination Management Organizationの略称として使用されている言葉です。直訳すると 「 目的地に関するマーケティングやマネジメントを行う組織 」 となります。DMOの役割としては、①マーケティング機能を有すること②プロモーションを国内外に対して行うこと③稼ぐ力を付けて運営コスト負担を自ら賄うこと などが挙げられます。詳しくは以下の記事で。

最近インバウンドで良く耳にするDMOって何?そもそもDMOとは何なのか、なぜ日本のインバウンドにもDMOが必要なのかを解説

日本では、主に観光協会がその地域の観光を推進するための組織として機能していました。一方、海外ではDMOが 観光推進のみならず、MICE(Meeting(会議・研修)、Incentive(招待旅行)、Conference(国際会議・学術会議)、Exhibition(展示会))誘致、観光客の受け入れ環境整備、地域のブランディング・マーケティングなども行うようになってきています。 近年、日本においてDMOの必要性が叫ばれ始めている背景には、海外における先進的な観光推進組織の存在が大きくかかわっています。

では、海外においてDMOはどのように機能しているのでしょうか。カリフォルニア州のナパ・バレーのDMOの取り組みをピックアップしてご紹介します。いくつかの成功事例をご紹介します。

MICE(マイス)参加外国人 訪日客の平均消費額を10万円上回る消費をすると調査で判明:2016年のMICEの状況から見る、インバウンド市場での重要性とは

海外のDMOはどのように機能している?カリフォルニア州 ナパ・バレーのDMOの取り組みが面白い!

目標は「食・アート・ウェルネスにおけるアメリカ最高峰の観光地」幅広い観光客層にワインのテイスティングなど体験型コンテンツを提供

ナパ・バレーはカリフォルニア州の中西部、サンフランシスコの北側に位置する ワイナリーで有名な地域 です。ナパ・バレーのDMOの目標は、アメリカ産のワイン・食・アート・ウェルネスを楽しむことができる旅行先の最高峰としてナパ・バレーの地位を確立・保護・強化していくこと です。その取り組みの一環として、ナパ・バレーのDMOでは、観光客向けにイベントや料理教室、オリーブオイルなどのテイスティングなど 体験型コンテンツの実施に力を入れています。「食」をテーマとした体験型コンテンツの実施は、2,500以上のレストランと多くのブドウ園が存在しているナパ・バレーならではの取り組みといえるでしょう。

また、ナパ・バレーには5,000室の宿泊施設があり、5つ星の高級リゾートから低価格で利用できるB&Bまで幅広く観光客に提供 していることから、富裕層から低予算で旅行に来る人たちまで幅広い層をターゲットとして取り込もうとしている ことが把握できます。

観光産業改善地区を設置:全宿泊者に室料の2%を課金 徴収額の25%を自治体に残す取り組み

また、ナパ・バレーのDMOの取り組みにおいて興味深い点が、観光産業改善地区(Tourism Improvement District)を設けているという点。 観光産業改善地区内に宿泊した観光客全員に部屋代の 2%を課金 し、集まったお金のうち 25%を自治体に預けられます。 このお金は最終的に ナパ・バレーに観光客を増やすためのマーケティング費用などに使われます。 現在は 年間600万ドル近くの予算規模に なっているとのことで、ナパ・バレーのDMOが導入した観光産業改善地区制度のおかげで、観光客を呼び込みたい自治体は 多くの財源を確保することができるように なっています。財源確保が難しいとの声も上がる日本のDMOの現状ですが、こうした取り組みは参考になるでしょう。

この続きから読める内容

  • こうした取り組みの結果で来訪者は9年間で約100万人増&支出額は2倍に!
  • まとめ:日本のインバウンド業界で話題のDMO:海外の取り組みも参考に
  • 日本の魅力ある商品を在日外国人インフルエンサーとつなげるマッチングプラットフォーム「trial JAPAN」
  • 【インバウンド情報まとめ 2026年2月後編】訪日中国人数6割減でも「インバウンド全体としては好調」、観光庁 / 1月の訪日外客数359.8万人、韓国が史上初の110万人超え ほか
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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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