こんにちは、Cross C(クロスシー)編集部です。
当社では中国向けインバウンド市場のマーケティング施策を提供しています。前回は「中国人旅行客の心をつかみ、旅ナカ施策にまでなったライブ中継」について紹介しました。
【事例紹介】中国人旅行客の心をつかんだ集客施策「ライブ中継」3時間の全貌とは!?今中国でアツい“生放送”をインバウンドでも活用
こんにちは、Cross C(クロスシー)編集部です。当社では中国向けインバウンド市場のマーケティング施策を提供しています。前回の第1回では「中国人の情報収集スタイル」について紹介しました。本日はこのうち「ライブ中継」という情報発信・共有のプラットフォームについて、当社で携わった実例を挙げながらさらに詳しく見ていきましょう。目次そもそもライブ中継って? 動画「共有」との違い ~配信時も配信後も、効果は二度発揮される!~2017年、ライブ中継を用いた施策でわかってきたことライブ中継施策の実際 ...
今回は訪日中国人の「食」の分野にフォーカスして、中国人の情報収集に使われているサービスの基礎情報と、インバウンド集客に向けた施策と実例 をご紹介していきます。
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中国人が大好きな口コミ×O2Oで生活に密着、テンセント資本の「大衆点評」
国内外を問わず、中国人の「食」に関する情報収集のツールといえば「大衆点評」。どこかで目にしたことのある方もいるかもしれません。「点評」のピンインを用いて「dianping.com」というドメインで運営されています。
「大衆点評」は「みんなの口コミ」という意味です。端的に表現するなら「中国版食べログ」。場所やカテゴリでレストランを検索することができ、同時に同店に対するユーザーの口コミが閲覧できるサービスです。
2017年のデータによれば、大衆点評のモバイル端末での大衆点評の累計ユーザー数は2017年6月の時点で 約6億人、月間アクティブユーザー数は 2.5億超 となっています。一線都市を中心に消費力の高いユーザーによく使われているのが特徴です。(※)
WeChatとダイレクトに連携しており、「ウォレット」の画面内に大衆点評も並んでおり、シームレスな利用が可能となっています。
大衆点評には、飲食店、食品のデリバリーのほかにもライフイベントや日常生活に関連したサービス(ウェディング、キッズ関連、ジム、インテリア、美容)、旅行関連の予約、映画チケットの予約・購入といった、全方位から生活にかかわるサービスを展開しています。
※ http://city.sina.com.cn/invest/t/2017-10-19/10469566.html QuestMobileによる
参考:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-11-21/OZRZVD6TTDS101
訪日外国人のうち食にかける予算No.1の中国人が、旅行中にWeChatの次に使っているのが「大衆点評」!
次に視点を日本に移してみましょう。
FIT(海外個人旅行)で日本に来日する中国人のうち、大衆点評を使用しているのは45% との調査結果もあります。しかし、実際に旅行している訪日中国人の多くが複数人のグループで行動しており、また子供やお年寄りを除くと、実態はそれ以上 と考えられます。
また、利用頻度の高いアプリとの比較で言うと、Googleマップ、WeChatの次によく使用されています。今年1月にJNTOより出されたリリースによれば、「観光・レジャー」目的の訪日中国人の1人1泊あたりの費目別旅行支出「飲食費」は、「中国」のみ6,000円を超えて最多となっており、訪日中国人の食に対する関心が他国からの訪日旅行客と比べて高い ことが読み取れます。
出典:http://www.mlit.go.jp/common/001217542.pdf
「大衆点評」の世界を席巻する「一蘭」と「蟹道楽」…そこに切り込む方法は!?
ここまで見てきたように、「食」に関する関心、予算の高い訪日中国人。彼らの旅マエ&旅ナカの情報収集と意思決定、そして実際の来店可能性が高いという点で 「大衆点評」は非常に重要な位置を占めている と言えます。同サービスにはどんな日本の飲食店がインデックスされているのでしょうか? 地域を「東京」に設定したうえで、画面のキャプチャとともに簡単に確認してみます。
デフォルトでの表示は以下のようになります。(2018年2月19日)
一番上に「一蘭ラーメン」、2番手に「蟹道楽」、3番手に「大和寿司」 となっています。注目すべきはその口コミの数の差。一蘭ラーメンは 3000件、かに道楽は 1600件 を超えており、それ以外を圧倒的に引き離しています。
また「ラーメン」で検索すると1ページ目に「一蘭ラーメン」が4件、「蟹」で検索すると1ページ目に「蟹道楽」6件が表示されます。現状は先手を打っていた両者に軍配が上がっていると言えます。
さて、このように中国人が飲食情報を収集している中、自社の飲食店に目をとめてもらうためにはどんな手が打てるのでしょうか? 後編ではインバウンド集客に向けた施策と実例を解説していきます。
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