タイ向けプロモーションイベントの話は旅行博だけじゃない!これから注目したいキーワードは「郊外と就活」

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こんにちは。ギアエイト山田です。

タイ国際旅行博(TITF)JAPANEXPOについては訪日ラボの中でも紹介してきましたが、実はタイには様々な規模の「日本にまつわるイベント」が全国各地で開催されています。

訪日旅行が一般化していることを実感:タイ国際旅行フェア(TITF)#21の様子をレポート

タイの旅行好きが情報収集のために集合するという タイ国際旅行フェア、通称 TITF(Thai International Travel Fair) が8月10日〜8月13日に開催されました。毎年2月と8月に開催される来場者数30万〜50万人規模のこのイベントに出展していた企業として、例年と比べたイベント全体の印象と、TITFならではの光景を踏まえ今回のTITFをレポート します。目次日本からは46団体(JAPANゾーン)が出展TITFで情報を集めているタイ人の傾向も、二極化してきている様子...

【現地レポート】日本好きのタイ人約50万人に会えるイベント「JAPANEXPOTHAILAND2018」とは?:タイのなかで流行る日本の”イ

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内容は食・観光という定番のものから、日本への留学についての専門イベントや、「日系企業または日本の企業に就職したい」という「日本語が話せるタイ人」を対象とした就活イベントもあります。

タイ人観光客集客という点のみであれば、旅行博に出展するのが一番早くプロモーションできるかもしれません。ですが、少し広い視野で「いずれこの町やこの企業でタイ人と一緒に働きたい」と考えたことのある方々は現地の他のイベントも細かくチェックすることをお勧めします。

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バンコク中心部だけではない、地方の大型ショッピングモールのイベントにも注目

例年、日本人のインバウンド担当者が多く訪れるバンコクのイベント会場と言えば「サイアムパラゴン」や「セントラルワールド」という観光雑誌にも掲載されている大型商業施設です。先日レポートしたジャパンエキスポも、セントラルワールドで開催されていました。

また旅行博会場は「クイーンシリキッドコンベンションセンター」で毎回開催されていますので、何度も訪れた経験のある方も多いでしょう。

これらの位置関係をマップに落とし込んでみると、エリアとしてはかなり近い ということが分かると思います。

イベント期間中ブース出展していると、会場と近隣エリアの日系商業施設を視察するのみで後は接客しているという場合もあると思いますが、会場周辺はバンコクの観光地としても中心部なため、国際色豊かなタイに来ている観光客をリサーチするには良い場所 だと思います。

ですが、多くのタイ人が住んでいる住宅街とは少しエリアが異なるため、「日本に興味を持っているタイ人(見込み顧客)がどのような暮らしをしているのか」ということを実感するには少々物足りないエリア だと思います。

中心部から30分、地方のショッピングセンターでも広がる日本イベント

シーコンスクエアという商業施設があります。向かいにはパラダイスパークというバンコク東急の2号店があります。

旅行博やジャパンエキスポの開催地をバンコク中心部とすると、約40分以上移動しなくてはいけないので郊外と言えますが、コンドミニアムも多く住宅街で多くの人が暮らしているエリアです。

日本食イベントはこのエリアの商業施設でも人気で、メーカーやブランドによっては中心部より売り上げが好調という話も耳にします。

日本風の展示を行う商業施設
▲シーコンスクエアのFacebook投稿:編集部スクリーンショット

Facebook:Seacon Squareの投稿(https://www.facebook.com/SeaconSquareFanPage/photos/a.10150130473255003/10155188629260003/)

このエリアに外国人観光客はそんなに多くないため、「リアルなタイ人」の暮らしや商品に対するイメージ、認知度を実感するには視察対象として興味深い場所だと思います。

また、昨年にはバンコク郊外のザ・モール・バンガピで北海道の食や観光を紹介するイベント「うまいっしょ、北海道!」が開催されました。

こちらのショッピングモールもバンコク中心部から約1時間程度かかるのですが、休日には海鮮丼やフルーツなどを目当てに多くの家族連れのお客さんで賑わっていました。これまでの多くの自治体がバンコク中心部でプロモーションを行ってきましたが、今後は中心部のみならずこれまでリーチすることのできなかった郊外へ広がりをみせています。

弊社のバンコク法人にも現地視察のご相談を頂きますが、中心部と+αで郊外も見学されることをいつもおすすめしています。

日本企業で働きたい、日本語を使って働きたいタイ人のためのイベントも

日本の就職イベントと同じように、タイにも就職イベントがあります。それも 「日本語人材」に特化した就職フェア で、弊社もよくお世話になっています。実際、このイベントをきっかけで社員になってもらったメンバーも大活躍してくれています。

500人規模の日本語人材が集まる新しい形の就職エキスポ 「WakuWaku Job Fair」

日本への留学経験がある・大学の日本語学科を卒業している、などという「日本語スピーカー」のタイ人求職者と日本語が話せるタイ人の求人を目的とした日系企業を繋ぐ就職エキスポとして通算6回開催されています。多くがタイ国内での日系企業就職を検討している学生が多いですが、日本への就職を求めて来場しているタイ人もいます。

こちらのイベントの場合、イベント当日よりも先にオンライン上のシステムでマッチングを行うことができるので、「自分達の町や企業での就労に興味のある人がどれくらいいるのか」を把握した上で当日対応できるという魅力もあります。

企業ブースで熱心に話を聞く学生たち

日系企業で観光インバウンドに関する仕事をしている先輩から直接話しを聞く学生

実際の雇用となると、企業側での受入サポートが重要なため様々な準備が必要ですが、タイ国内で日本語を勉強している学生の数も増えていることから、長期的に雇用も視野に入れていくという企業が増えています。

タイにある日系企業のみならず日本にある企業も実績が出ており、北海道から採用活動を行い、成功例も出ています。

次回のフェア開催日は未定とのことですが、タイ人向けプロモーションという観点では注目したいイベントの1つです。

まとめ

ビザ緩和を皮切りに日本に訪れるタイ人観光客数は増加していますが、それだけでなく日本語を学ぶタイ人の数や日本食レストランの数も増えています。

どんどん日本に詳しくなっていくタイ人に対して、適切なプロモーション内容と適切なプロモーションタイミングを分析しながら次の展開を考えることが重要になってきています

セールスコールやイベント出展で現地に視察に行かれる際は、イベント会場だけでなく観光地と、郊外の住宅エリアなどどちらも併せて視察することでTITF+今後注目の日本関連イベントに出会えるかもしれません。

<参照>

https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/area/country/2017/thailand.html

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この記事の筆者

GEAR8

GEAR8

Gear8 Thailand マネージャー梅木雄太・株式会社Gear8プランナー山田瑞希の2名で共同執筆中。2016年にタイ現地法人を設立し日本国内外のWebマーケティングを行っています。「TrippinoHOKKAIDO」というタイ語で北海道情報を発信するアプリの開発・運用してきた実績から得た「訪日を検討中のタイ人」の特徴を発信します。

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