訪日観光客の”コミュニケーション”と”インターネット”の2大課題を解決するIoTサービス例『TRIP PHONE』とは?

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少しづつ寒さも和らいで来ましたね。訪日観光市場でいえば、多くの会社様が3月下旬からのさくら商戦に向けて努力しておられる時期かと思います。弊社も、それも加味し、先月22日、旅行・おでかけ検索エンジン『Liigo』をリリースさせていただきました。

現状、本サイトはツアー・アクティビティ4社を集約したプラットフォームですが、API×デザイン×AIを追求し、タビナカのツアー・アクティビティ、ガイド、レストラン、交通、観光情報、買い物決済など観光客の探す手間・使用の手間を減らし、ソーシャル機能を追加した楽しいサイトになっていきます。将来は、Liigo一つで全てが完結できる未来を目指しております。現在は、メディア記事などとアフェリエイト連携するLiigoパブリッシャープログラムも展開しております。

さて、今回は、訪日市場で注目を浴びつつある宿泊施設向けのIoTで、注目サービス『TRIP PHONE』をご紹介します。

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訪日観光客の”コミュニケーション”と”インターネット”の2大課題を解決するTRIP PHONE

TRIP PHONEは、宿泊施設むけのデバイスがいくつも出てくる中で、エンドユーザーである訪日観光客の”コミュニケーション”と”インターネット”の2大課題の解決に注力したIoTデバイス です。

日本に来る外国人観光客が旅行中に困っていることの上位にいつも挙げられるのは、コミュニケーションの問題(第1位:32.9%)と無料の無線LAN環境が少ない(第2位:28.7%) ことです。平成28年度に観光庁が実施した訪日外国人観光客に対するアンケート調査でも下記のような結果が出ています。


(参照:観光庁『訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関するアンケート』結果)

無料公衆無線LANに関しては、環境が整備されてきている気がしますが、まだまだ一部の施設などでしか利用できないのが現状です。ホテル観光施設で無料のインターネット接続環境を整えても、その施設の中でしか利用できずに、移動中などは不便に感じてしまいます。

コミュニケーションに関しては、英語だけではなく、中国語や韓国語など多言語を話せる人材の確保は難しく、特に地方の観光地では現地の人とコミュニケーションをとることは難しいかもしれません。そこで、各施設でそれぞれ多言語の人員の確保をしなくてもコミュニケーションのサポートが可能で、さらに通信環境も整ってしまうツールが、このTRIP PHONEです。

トリップコンシェルジュがタビナカのあらゆる困ったを解決

TRIP PHONEはhandyなど他社同様に通信機能やテザリングもできますが、最大の特徴はそこではありません。

トリップコンシェルジュというチャットサービス機能が付いており、旅の途中で困ったことを自分の国の言葉で質問すると、すぐにその言語で返してくれるというサービスです。こちらは24時間対応で日・英・中(簡・繁)・韓の 5ヶ国語に対応 しているようです。道案内やおすすめのスポット紹介はもちろんの事、実際にレストランやタクシーの予約までしてくれます。

この機能が他社にはない、TRIP PHONEの最大の特徴であり魅力であると言えます。

また、こちらのTRIP PHONEは利用者の位置情報やチャット及び音声翻訳の履歴などのデータ取得しており、本データの解析を通じた観光政策やインバウンド施策の立案への活用なども期待できそうです。

TRIP POD FUKUOKA -snack&bed- でのTRIP PHONEの活用例

同社で運営している福岡市にあるホステル、TRIP POD FUKUOKA -snack&bed-では宿泊客全員にTRIP PHONEを無料で提供しているようです。

こちらのホステルでは、TRIP PHONEの中に表示されている QRコードがベッドルームに入る鍵 となっています。鍵の代わりなので、宿泊者は出かける際には必ずTRIP PHONEを持ち歩く ことになります。そのため、とても利用率が高いようです。

また、同施設には、お菓子食べ放題コーナーがあり、商品についているバーコードを読み取ると、原材料などどのようなお菓子なのか製品情報が多言語で確認出来るような機能 も付いています。このようなお菓子食べ放題というちょっと変わったコンセプトと見た目のお洒落さ、価格の安さから若者に人気を集めているようです。

アジア中心に賑わう街 福岡にいらっしゃる際は、ぜひ同施設を活用し、最新のテクノロジーが入ったTRIP PHONEを使ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、TRIP PHONEのご紹介をさせていただきました。

宿泊施設向けIoTデバイスは、この数年以内でいくつも出てきており、この一年以内にも数多くのものが出てくると思いますが、TRIP PHONEは、トリップコンシェルジュという、人で対応するところと最新テクノロジーをうまく組合わせ、訪日観光客の”コミュニケーション”と”インターネット”の2大課題を解決している魅力あるサービスだと思います。また、今後、LiigoもTRIP PHONEとは連携予定させて頂く予定です。

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

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【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

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この記事の筆者

Liigo Inc.

Liigo Inc.

Liigo Inc.のサービスディレクター。英国で生まれ育ち、大学院入学を期に来日した日系英国人。学生時代は環境分野を研究し、その後はIT、教育、エネルギー等多方面の分野に従事。現在Liigoでは事業計画からマーケティングを担当。世界の観光市場、アクティビティ(Things to do)市場の仕組み、最新の動向やLiigoの事業についてお伝えします。

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