なぜ、「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」は月間ユーザー111万人を集めるほど台湾人から人気なのか?:「台湾人ニーズに寄り添う」吉田皓一氏にインタビュー

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観光庁がまとめている訪日外国人消費動向調査によると、2017年はインバウンド消費が初めて4兆円を越えました。その中でも 台湾の消費額は、中国に次ぐ5,744億円となっており、インバウンド市場の中でも第2位のシェアを誇る巨大な市場 となっています。さらに、JNTOがまとめている2017年の年間訪日外客数ランキングを見てみると、台湾人は3番目に多く日本に訪れています。

このように、台湾インバウンド市場の中でも注目すべき国です。しかしながら、台湾へアプローチしたいと思った時に、何から始めたら良いのかわからないという担当者は多いのではないでしょうか。

そこで今回、台湾向け訪日メディアでNo.1の地位を築いている 「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」(以下、「ラーチーゴー!」) をご紹介いたします。運営会社である株式会社ジーリーメディアグループの代表取締役 吉田皓一氏に、台湾でのプロモーション事例などをインタビューしてきました。

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月間ユーザー111万人&Facebookページファン数64万人を誇る 訪日台湾人向けメディア「ラーチーゴー!」とは?

ー訪日台湾人向けメディア「ラーチーゴー!」について教えてください。

株式会社ジーリーメディアグループ 吉田皓一氏(以下、吉田):
ラーチーゴー!」とは台湾香港最大規模を誇る日本観光情報メディアです。お陰様で 月間ユーザー数は111万人、Facebookページファン数は64万人 になりました。その中でも、台湾人ユーザーの比率は高く、台湾人ユーザーから絶大な支持を受けています。

株式会社ジーリーメディアグループ 吉田皓一氏

株式会社ジーリーメディアグループ 吉田皓一氏

ー月間ユーザー111万人はすごいですね。なぜ、台湾人から「ラーチーゴー!」は人気なのですか?

吉田:
ラーチーゴー!」が人気を集める理由には2つあります。

1つ目はビジネス目的ではなく、私個人の発信から始めたことで、台湾人ユーザーから信頼を得た ということです。「ラーチーゴー!」を立ち上げる前、私は中国でビジネスを起こそうと考えていましたが、中国に渡り色々と見ていく内にビジネスを立ち上げるのは難しいと判断しました。そんな時に台湾を訪れる機会があり、気づくと台湾の魅力に取りつかれ、台湾でのビジネスを模索するようになりました。台湾でビジネスを模索している途中、息抜きでFacebookを始め、投稿を続けて行くと、アクセスがすごい勢いで増えてきました。当時は、まさかFacebookの投稿でこんなにアクセスが集まるとは思っていなく笑。

アクセスが集まった要因を振り返ると、日本人しか知らない情報を発信していたことや、私が名前出し、顔出しで、プライベートをさらけ出しながら面白おかしく情報を発信していたことだと思います。ですので、他社メディアの場合だとビジネスありきで始まっていますが、「ラーチーゴー!」は私の個人的な発信から始めたため、台湾人ユーザーの方たちが信頼を得ており、支持をいただけていると思います。

ー吉田さんが前面に立ってこられたから信頼を得られたのですね。「ラーチーゴー!」が支持されている2つ目の理由はなんですか?

吉田:
2つ目の理由は、台湾人が欲しい情報を台湾人目線で伝えているから です。例えば、京都の情報を台湾人に届ける時、日本人目線で考えると、寺社仏閣、和食、旅館などを伝えたいと思います。しかし、それでは台湾人には刺さりません。実は、台湾人が京都に求めている情報はまた別のもので、「帰国後に大量に配るためのお土産を買える場所が知りたい」や「都市部以外の場所で遊びたい」ということです。

なぜわかるかと言うと「ラーチーゴー!」で京都を紹介しているページのアクセスランキングを見ると、業務用スーパーや、京都中心から外れた南丹市かやぶきの里などへのアクセスが上位を占めているからです。したがって、京都で台湾人が求めている情報は「お土産が買える場所」と「都市部以外の場所で遊びたい」ということがわかります。

このように「ラーチーゴー!」には多くの台湾人ユーザーがアクセスしており、台湾人が求めている情報を把握することができます。台湾人が欲しい情報を元に、どのような言い回しや、フレーズを使えば刺さるのかを熟知している台湾人ライターが記事を作るので、台湾人に刺さるコンテンツが作れます。だからこそ、台湾人が欲しい情報を台湾人目線で伝えることができます。

数多くの台湾人を囲う「ラーチーゴー!」だからこそできるWebとリアルを組み合わせた台湾人向けプロモーション

ー「ラーチーゴー!」を活用した台湾人向けプロモーションのお手伝いをしていると伺っているのですが、それはどのようなサービスや取り組みなのでしょうか?

吉田:
ラーチーゴー!」は月間111万人のユニークユーザーを抱えているので、ただ情報を掲載するだけでも、何かしらの反応を得ることができます。しかし、私達の強みはネット上での拡散力だけではありません。台湾にリアルの店舗も構えているので、リアルでも台湾人ユーザーと接点があり、囲い込むことができる のが私達の強みでもあります。

株式会社ジーリーメディアグループ 吉田皓一氏

株式会社ジーリーメディアグループ 吉田皓一氏

ーリアルで接点があるという所をもう少し詳しくお伺いできますか?

吉田:
ラーチーゴー!」と連動をしたアンテナショップ 「MiCHi cafe」 を、2年ほど前から台北にオープンしています。今まで「ラーチーゴー!」の中で日本のさまざまな商品を紹介してきたのですが、台湾人ユーザから「その商品を買いたい」「どこで売っているのか?」という声を多数いただきました。

ラーチーゴー!」の中に買い物カゴ機能をつければ簡単に越境ECサイトが作れますが、ネットだけではなくリアルにお店を出して、そこを台湾人ユーザとの交流の場にした方が現地の人と直接触れ合えるし、面白そうと思い始めました。そのような経緯で生まれた「MiCHi cafe」では、商品販売・カフェ提供の他、サンプリング&アンケート・イベント実施・実演販売・映像配信等を通して、日本の魅力を台湾人に届けています。

ー「MiCHi cafe」と「ラーチーゴー!」を組み合わせた事例はありますか?

吉田:
はい。台湾に出店をしたいという小売店さんからのご相談事例があります。まず、その小売店さんが台湾でどれくらい認知されているのかを「MiCHi cafe」で調査をしました。すると、台湾人の7割がその小売店さんのことを知っていましたが、実際にその小売店さんの店舗で買物をしたことがある台湾人は2割だけでした。知っているけど買物をしたことがないという現状が明らかになり、さらに、何を買ったのかという調査をしたところ、スイーツの割合が多いという結果になりました。その調査を元に「ラーチーゴー!」でスイーツのクーポンを発行した所、1ヶ月で1000枚以上のクーポンが無くなりました。

ーなるほど、アンテナショップがあるからこそ実行できた施策ですね。イベントなども開催されているのですか?

吉田:
そうですね。日本酒のイベントを私自身が「MiCHi cafe」で開催しています。そうすると富裕層台湾人ユーザーの方々が来てくれます。その他にも、プレス発表会を「MiCHi cafe」で行うこともあります。例えば、ある水族館さんから、台湾での認知を拡大していきたいというご相談をいただきました。私達で台湾人向けインバウンドプロモーションを企画し、プレス発表会を「MiCHi cafe」で開催しました。私がプレス発表会で水族館さんを紹介したのですが、数多くの台湾メディアが来て取材をしていただき、現地のメディアに掲載されました。その結果、水族館さんの台湾における認知の拡大に貢献できました。このように 水族館さんのプレス発表会は現地にアンテナショップがあるからこそできた施策 です。

デジタルリテラシーとマーケットインの考え方は台湾でも必須

ー数多くの自治体や企業から台湾向けのプロモーションのご相談があると思うのですが、その際に感じることはありますか?

吉田:
個人的にはマーケットインの考え方を持つことと、デジタルリテラシーを上げることが自治体や企業には必要だと思っています。

1つ目は マーケットインの考え方を持つこと です。どうしても、自分たちのいいものを伝えたいあまり、自分たちが伝えたいことを伝えがちです。ユーザー視点に立ち、何が求められているのか?を考え続けて、ユーザーが求める情報を発信することが大切です。だからこそ、「ラーチーゴー!」でも台湾人が記事を書いて、台湾人の目線に合わせた記事を配信しています。

2つ目の デジタルリテラシー についてなのですが、講演をするために地方によく行きます。講演では、地方の方々に、台湾人のインバウンド対策について面白おかしくお話をしています。すると、最初は熱心に聞いてくれるのですが、WebやSNSの話になると急に反応が悪くなります。台湾人はネットユーザーが1,776万人と国民の74%を占め、2人に1人がスマートフォンを持つほどのネット大国 です。SNSやWebを活用して台湾人にアプローチすることは、もはや必須事項 と考えていいでしょう。そのため、台湾人に対してプロモーションを行っていきたい自治体や企業は、デジタルリテラシーを上げていき、SNSやWebを活用したプロモーションを積極的に行う必要があります。

株式会社ジーリーメディアグループ 吉田皓一氏

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吉田氏がYouTuberデビュー?今後は動画を使ったPRも展開

ー最後に今後の展望を教えてください。

吉田:
今年からは積極的に 動画を使ったPR商品も取り扱っていこうと思っていて、実はユーチューバーデビュー をします*笑。今更な感がありますが笑。先程もお話しましたが、Facebookページで64万人のファンがいます。彼らに向けてYouTubeでも情報を発信していこうと考えています。

さらに「ラーチーゴー!」の中では地方と連携して、着地型ツアーの予約も始めました。今後は、動画、着地型ツアーの予約機能、これらと「ラーチーゴー!」を組み合わせて、認知拡大から現地への予約まで一気通貫で、提供できるようになります。日本の良いものを、台湾人目線で発信し、日本各地に台湾人を送客できるよう、引き続き、取り組んでいきます。

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【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

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この記事の筆者

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