日本のインバウンド市場にとって中国や台湾、韓国など東アジアの国々は最大のターゲットでした。しかし、近年では経済成長が著しい東南アジアの国々や、消費単価が高く日本文化の体験に関心が高い欧米豪圏の国々もインバウンドビジネスで魅力的なターゲットとなっています。一方、上記で挙げた地域以外にも、マイナー市場とは言われますが、ターゲットとすべき地域は存在しています。今回は訪日ニュージーランド人観光客に関して、知っておくべき情報、数字などをピックアップしてご紹介します。
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ニュージーランドの基礎情報
まずは、ニュージーランドという国に関して簡単に振り返ってみましょう。ニュージーランドとは、オセアニアに位置する国でオーストラリアの南東に位置する2つの主要な島と、多くの小さな島々からなる国です。首都はウェリントンで人口は約476万人となっています。2013年のニュージーランド国勢調査によると人口構成は欧州系(74%),マオリ系(14.9%),太平洋島嶼国系(7.4%),アジア系(11.8%),その他(1.7%)となっています。主要言語は英語、人口の48.9%がキリスト教を信仰しています。
ニュージーランドの経済レベルはどれくらい?
2016年のIMFの調査によるとニュージーランドのGDPは、1,820億米ドルで日本の27分の1程度。ただ、一人当たりのGDPで見てみると3万8,345米ドルとなっており、日本と同程度の水準となっています。
OECDの統計によると、ニュージーランドの平均年収は4,686,780円であり、日本(4,127,666円)よりも高い結果に。ニュージーランドでの大まかな物価を把握するためにThe economistのThe Big Mac indexを見てみると、ニュージーランドではビッグマックの値段は499円です。日本の場合は380円なので平均年収の高さに比例して物価も高い傾向に。
訪日ニュージーランド人観光客数は過去5年間でどれくらい増えている?
JNTO(日本政府観光局)のデータによると、訪日ニュージーランド人観光客の数は、2013年から2017年の過去5年間連続で増加し続けています。
2013年には3.7万人であった訪日ニュージーランド人観光客数は、2017年にその1.75倍にあたる約6.5万人まで増加しました。マイナー市場と言われながらも、着実に訪日客数は増加し続けています。
訪日ニュージーランド人観光客は何月に日本にやってくる?
JNTO(日本政府観光局)のデータをもとに、過去5年間の月別訪日ニュージーランド人観光客数を見てみると、ニュージーランド人の訪日旅行のピークは4月・12月となっているようです。上記のグラフでもご紹介しているように、4月と12月は訪日外客数がもっとも増加する時期です。
花見でにぎわう4月の訪日客数が多いことから、「お花見」を楽しみに訪日するニュージーランド人も一定数いそうです。また、ニュージーランドでは年末年始に数週間の休暇を取るのが一般的であり、この時期は訪日旅行のみならず、海外旅行のピーク時期にもあたります。
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近年、日本のインバウンド市場のターゲットは多様化 しています。以前であれば「爆買い」で名高い訪日中国人観光客が最大のターゲットでしたが、近年ではよりディープな日本文化の体験を求める欧米圏の訪日外国人観光客も注目度の高いターゲット層になっています。特に訪日客数の伸びが著しい東南アジア圏の訪日外国人観光客は、2018年以降注視していくべきターゲット なのかもしれません。インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?「調査・リサーチ」の資料を無料でダウン...
インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?
<参照>
- 外務省:ニュージーランド基礎データ
- OECD. stat
- JNTO(日本政府観光局):訪日外客数
【6/11開催】欧米豪インバウンドに刺さる!“地域にどっぷり浸かる”ローカルイマーシブ観光とは?
本ウェビナーでは、株式会社movと株式会社大阪メトロ アドエラの共催により、欧米豪向けインバウンドをターゲットとした「ローカルイマーシブ “地域にどっぷり浸かる没入体験”の提供」をテーマに最新情報をお届けします。
2025年大阪・関西万博の開催を契機に、欧米豪を中心とした訪日外国人観光客が関西を中心に日本全国に訪れる機会が急増しています。
一方で、地域の受け入れ側には「英語対応が難しい」「どう関わればいいかわからない」「コンテンツや訴求方法がわからない」「対応できる人材がいない」といった課題も多く、せっかく外国人観光客が訪れても、地元に経済的な波及効果が十分届いていないのが現状です。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
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- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
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→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】
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