エリアマネジメントの好例:道頓堀商店会と株式会社JTB西日本 大阪の道頓堀に訪日外国人向けに観光情報を提供する「道頓堀スクエア」を6月からオープン

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

大阪の道頓堀に訪日外国人向けに観光情報を提供する施設が6月にオープンします。今回オープンするのは、道頓堀商店会株式会社JTB西日本がタッグを組み、道頓堀の食とエンターテインメントの情報発信&交流拠点となる「道頓堀スクエア」です。場所は中座くいだおれビル内になり、オープン日は6月1日。この「道頓堀スクエア」とはどのようなものなのでしょうか?

訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的なインバウンドプロモーションの資料を無料でダウンロードする

インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)

「道頓堀スクエア」とは?:道頓堀全体を“テーマパーク”と捉える取り組み

「道頓堀スクエア」は道頓堀の中心である、大阪市中央区道頓堀にある「中座くいだおれビル地下1F」にオープンし、カフェを併設したインフォメーションセンター「TONBORI BASE Cafe&Info」とエンターテインメント劇場「道頓堀ZAZA」で構成されます。

道頓堀は大阪府民にとってはハレの場であり、芝居町として上方芸能の中核を担ってきた歴史があります。こうした歴史や文化的な価値を継承し、「道頓堀スクエア」では食で有名な道頓堀と、上方芸能の街としてのエンターテイメントを国内外の旅行者向けに提供していきます。

そもそも「道頓堀スクエア」の始まりは道頓堀商店会株式会社JTB西日本が、大阪最大級の観光集客拠点である道頓堀を世界に誇る観光地へと発展させるため、観光の視点から街全体の価値を高める取り組みを行う「エリアマネジメント分野の連携に関する協定」を2017年10月26日に締結したことで始まりました。

両者はこの事業提携で歴史ある道頓堀の「食とエンターテイメント」を現代の観光の視点から磨き上げ、道頓堀全体を“テーマパーク”と捉えて、その魅力開発、利便性向上、エリアのブランド価値向上をすべく計画を進めてきました。

道頓堀全体を“テーマパーク”と捉えて、その魅力開発、利便性向上、エリアのブランド価値向上を目指す取り組み:道頓堀商店会資料より

道頓堀全体を“テーマパーク”と捉えて、その魅力開発、利便性向上、エリアのブランド価値向上を目指す取り組み:道頓堀商店会資料より

「TONBORI BASE Cafe&Info」とは?

「TONBORI BASE Cafe&Info」はカフェスペースとインフォメーションスペースから成り、カフェスペースでは音楽フェスや各種イベントを手掛ける株式会社トライハードエンターテイメントジャパンのプロデュースにより、ファッションやアートなどの期間限定イベント、世界的スポーツイベントのパブリックビューイング、音楽イベントの開催を予定しています。道頓堀界隈で購入した商品を持ち込み可とし、屋内で道頓堀の食を楽しんでもらうことが可能となっています。

インフォメーションスペースでは、デジタルインフォメーションパネル「トンボリグラフィー」による道頓堀の飲食店やエンターテインメントの情報の発信、芝居町として栄えた道頓堀の歴史や食文化にも触れることが可能。またタッチパネル式券売機、オンライン端末を利用して各種チケットの購入も可能です。

「道頓堀ZAZA」

「道頓堀ZAZA」は「ZAZA HOUSE」「ZAZA POCKET’S」に加えて6月1日からオープンする「ZAZA Box」の3つの劇場で構成されます。

「ZAZA Box」においては、道頓堀の歴史とファンタジーをテーマにした「道頓堀presents フードミュージカル GOTTA」の公演を開始します。歌舞伎や和楽器、レビュー、プロジェクションマッピングなどの要素を「ゴッタ煮」で楽しめるライブエンターテイメントとなっています。

こうしたライブ形式のエンターテイメントは特に訪日外国人が日本の観光の中で求めているもので、大阪では特にこの「ナイトタイムエコノミー」を推進していることでも知られています。

大阪

訪日外国人の目線から見ると、諸外国と比較して日本には夕食を食べ終えた8時から0時頃までのエンターテイメントがなく、日本の夜は退屈だと言われることもあります。「日本でもバーやクラブは深夜まで営業しているじゃないか」という声もありますが、この場合のエンターテイメントというのは、美術館や演劇場などを指しています。海外では美術館や演劇場が9時、10時程度まで開いている場合もあり、その土地を訪れた観光客を楽しませています。こうした夜のエンターテイメント、ナイトタイムエコノミーが充実していれば、訪日外...

22時以降出歩く訪日客激減:夜遊びできず 食後すぐホテルへ…ナイトタイムエコノミーの発掘が急がれる結果に 大阪「外国人夜間動向調査」で

訪日外国人が日本で感じる不満点の1つに 「夜間のエンターテインメントが充実していない」 というものがあります。これに対し、実際に現時点で 訪日外国人は夜間にどのような行動をしているのか? といった調査を大阪観光局 マーケティング室が行っています。この大阪観光局が行っている「外国人夜間動向調査」から訪日外国人の夜間の行動を探ってみましょう。なお今回の分析にはJapan Connected‐free Wi-Fiを利用したユーザーが利用を許諾した情報のログデータとなり、分析対象となっているログは...

さらにJTBでは旅行商品の開発も

「道頓堀エンタメ満喫クーポン」

「道頓堀presents フードミュージカル GOTTA」の観劇券と、飲食・物販店のおもてなし券がセットになった、道頓堀で“食べる・観る・買う”を満喫できるクーポンが「道頓堀エンタメ満喫クーポン」です。「道頓堀ワンスモア・きつねうどん宅配サービス」「巾着袋に飴ちゃん詰め放題」など、道頓堀の店舗をハシゴしたくなる様々なプランで国内外の観光客に喜んでもらうものとなっています。

「地恵のたび 道頓堀」

地域資源を活かし知恵と工夫によりまちおこしに成功した地域を訪れ交流を行う団体旅行商品「地恵のたび」シリーズに、「道頓堀」コースを新設。修学旅行などを対象に、道頓堀のエンタメ体験に加え、観劇文化の再興に取り組む商店会の方々との交流を通じ道頓堀への理解を深め、未来のリピーターづくりに繋げることを目標とする。

まとめ:民間主体となった観光地域づくりが進んでいる

エリアマネジメントとは「特定のエリアを単位に、民間が主体となって、まちづくりや地域経営(マネジメント)を積極的に行おうという取組み」の事を言いますが(※内閣官房 まち・ひと・しごと創生本部ウェブサイトより)今回、道頓堀商店会と株式会社JTB西日本が進める「道頓堀スクエア」に関する取り組みは、このエリアマネジメントの良い例だと言えるでしょう。国内外から観光客を誘致するためにも、全国的にこうした取り組みが求められていると言えます。

訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的なインバウンドプロモーションの資料を無料でダウンロードする

「インバウンド動画プロモーション」の資料を無料でダウンロードする

「インフルエンサープロモーション」の資料を無料でダウンロードする

「SNSプロモーション」の資料を無料でダウンロードする

「インバウンドメディア」の資料を無料でダウンロードする

<参考>

訪日ラボ 最新版インバウンド情報まとめ

訪日ラボおすすめの記事をご紹介します。

永山卓也氏・mov共著『Googleビジネスプロフィールですごい集客力を手に入れる』8月5日発売


訪日ラボを運営する株式会社movは、株式会社ユニットティ 代表取締役で、日本初のGoogle ビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパートとしても活躍する永山 卓也氏とともに、Googleビジネスプロフィール専門の解説書『Googleビジネスプロフィールですごい集客力を手に入れる』を青春出版社より8月5日から発売いたします。

本書は、小売・飲食・宿泊業、観光業のマーケティング、マネジメント支援を中心に豊富な支援実績を持つ永山氏、そして口コミ対策・ローカルSEO(MEO)、インバウンド領域に知見を持つmovがタッグを組み、Googleビジネスプロフィールに関わる店舗集客施策を解説したものです。

全国の書店及びAmazonなどのオンライン書店、電子書籍での販売を予定しております。事前予約については以下のページをご確認ください。
https://amzn.asia/d/06xjqsYU

詳しくはこちらをご覧ください。
永山卓也氏・mov共著『Googleビジネスプロフィールですごい集客力を手に入れる』8月5日発売


【インバウンド情報まとめ 2024年7月前編】「もう一度行きたい国」日本が1位に、その背景は? 他


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、主に7月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「もう一度行きたい国」日本が1位に、その背景は? / 4月の国別宿泊者数 中国が再び1位に【インバウンドまとめ 2024年7月前編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに