インバウンド率70%超!地元密着型のホステルに訪日外国人が集まるワケ:人情あふれる大阪・通天閣そばのインバウンド事情を聞きました

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

大阪、新世界に2017年4月に開業したばかりのHOME HOSTEL OSAKA。このホステルを運営する株式会社通天閣の朝倉優代表取締役に話を伺いました。株式会社通天閣は創業63年。朝倉氏の祖父の代から新世界で娯楽業を営み、昨年、新たにホステルを開業しました。まさに、地元密着型の宿泊施設です。

ホテル旅館にオススメのインバウンド対策について より詳しい資料のダウンロードはこちら


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

通天閣のすぐそば!訪日外国人の宿泊が7割を占めるホステル

大阪のシンボルともいえる通天閣。そのすぐそばにオープンしたホステルがHOME HOSTEL OSAKAです。ホステルは、ホテルとは異なりドミトリー(相部屋)があるなど、低料金で宿泊できる施設で、若者を中心に世界中で人気があります。

この新しくできたホステルの宿泊者の3割が日本人、残り7割が訪日外国人です。その訪日外国人の内訳は、アジア圏からと欧・米・豪からが約半分ずつで国際色豊かです。

▲和室のドミトリー。洋室のドミトリーやツインルームもある。

▲和室のドミトリー。洋室のドミトリーやツインルームもある。

関西空港に就航する航空会社の影響が大きい

関西空港駅から南海線で最寄りの新今宮駅まで約40分という便利な立地から、このホステルを予約する宿泊客がたくさんいます。

関西空港の出入国外国人数

関西空港 (かんさいくうこう、正式名称:関西国際空港)は、大阪府泉佐野市・泉南郡田尻町・泉南市にある国際空港です。略称は関空。2019年は 8,378,039人 の訪日外国人が関西空港で入国しており、全空港・港湾中 2位 の入国者数です。また、出国者数は 8,361,578人 の 2位 となっています。

その中でも、関西空港には韓国から大韓航空、アシアナ航空といったレガシーキャリアだけでなく、エアソウル、イースター航空といったLCCも多く就航しており、そのおかげもあり韓国からの宿泊客が多くなっています。なお、欧・米・豪からの宿泊客の中では、ドイツスペインからが目立ちます。

今、インバウンドで関空が熱い!2018年の国際定期便の就航便数 夏期スケジュールで過去最高となる1,366便/週を記録!2017年度

関西国際空港は、関西地方の観光の玄関口として知られる空港ですが、関西国空港、伊丹空港を運営する「関西エアポート」は3月20日に2018年の夏季スケジュール、2017年度 4-2月の旅客数利用実績などを発表。これによると、ピーク時となる今年の9月には、ヨーロッパ方面やホノルルをはじめとする中長距離路線の増便に加え、国際貨物便の拡充もあり、過去最高の週1,366 便を見込んでいます。これは2017年の夏季スケジュールと比較して、週に62便の増加、2017年の冬季スケジュールと比較すると週...

主な集客方法はWEBサイトとFacebookページ

オープンしてからまだ日は浅いものの、着実に宿泊客は増えておりリピーターもいます。日本国内の旅行会社への営業活動も行うものの、主な集客方法は自社WEBサイト(ホームページ)とFacebookページです。

特に、Facebookページは有力な集客ツールとなっています。ホステルでは、様々なイベントを行っており、その告知をFacebookページ上でしており、それを定期的にチェックするフォロワーがいます。

【大公開】インバウンド向けfacebook記事を作っていく上で 絶対に知っておきたい4つのポイントとは?!

こんにちは!ビヨンドの寺島です。今日は弊社代表の道越に変わりまして、私が担当させていただきます。インバウンドの伸びがすごいと、たくさんのメディアでも取り上げられておりますが、「よし!取り組んでみよう!」と、とりあえず自社のサイトを多言語化して、外国向けのSNSページも作り、英語でちょこちょこ発信もしてみたけども、外国人が全く増えない・・・。『今更だけど、一体インバウンドって、どこからどう取り組んだらいいの?どうしたら、もっと自分のサービスやお店を外国の人に知ってもらえるのだろう・・・?』イ...

宿泊者は無料で参加できる体験イベントが人気

ホステルの1階に宿泊者が自由にくつろげる共有スペースがあり、そこでは習字の教室、英語の落語、またたこ焼き会などといったイベントが不定期に行われており、宿泊者は無料で参加できます。

また、外部から講師を呼んでくるヨガ教室や日本酒の会は有料ではありますが、参加料は格安です。ちなみに、ヨガ教室は1,000円、日本酒は一杯500円。イベントの月間カレンダーはFacebookページ上で確認できます。

▲習字教室では、英語でレクチャーをしてもらえます。

▲習字教室では、英語でレクチャーをしてもらえます。

ナイトタイムエコノミー、最先端の大阪

大阪観光局では、ナイトタイムエコノミーを推進しており、夜に地元で消費をしてもらう取り組みをしています。

大阪

訪日外国人の目線から見ると、諸外国と比較して日本には夕食を食べ終えた8時から0時頃までのエンターテイメントがなく、日本の夜は退屈だと言われることもあります。「日本でもバーやクラブは深夜まで営業しているじゃないか」という声もありますが、この場合のエンターテイメントというのは、美術館や演劇場などを指しています。海外では美術館や演劇場が9時、10時程度まで開いている場合もあり、その土地を訪れた観光客を楽しませています。こうした夜のエンターテイメント、ナイトタイムエコノミーが充実していれば、訪日外...

「Osaka Night Out」というクラブ、バー、ボーリング、エステなどの割引券が綴りこまれたクーポン冊子を作り、訪日外国人に配布しています。HOME HOSTEL OSAKAも、この取り組みに協力し、宿泊客が自由にこのクーポン冊子を持って行けるようにしています。訪日外国人に人気がある施設は、男性にはクラブ、カップルにはバーです。

▲賑やかな大阪、新世界の夜。

▲賑やかな大阪、新世界の夜。

22時以降出歩く訪日客激減:夜遊びできず 食後すぐホテルへ…ナイトタイムエコノミーの発掘が急がれる結果に 大阪「外国人夜間動向調査」で

訪日外国人が日本で感じる不満点の1つに 「夜間のエンターテインメントが充実していない」 というものがあります。これに対し、実際に現時点で 訪日外国人は夜間にどのような行動をしているのか? といった調査を大阪観光局 マーケティング室が行っています。この大阪観光局が行っている「外国人夜間動向調査」から訪日外国人の夜間の行動を探ってみましょう。なお今回の分析にはJapan Connected‐free Wi-Fiを利用したユーザーが利用を許諾した情報のログデータとなり、分析対象となっているログは...

民泊新法の影響は?

ことし2018年6月15日に住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行され、この影響で大手の民泊予約サイトが営業届けをだしていない物件への予約を取り消しました。

観光庁通知を受けグレーゾーン民泊の大量削除に追い込まれたAirbnb。生き残り策は「ホテル・自治体」との提携か?

Airbnbがグレーゾーンといわれてきた違法民泊をサイトから全削除するという措置をとりました。今年6月2日に観光庁が仲介業者に違法物件への予約客取り消しを通知したためです。グレーゾーン民泊については以前より厳しい措置が取られるとみられてきましたが、新法施行をまえにAirbnbの事業展開にも大きな変化が見られます。インバウンド受け入れ環境整備の資料を無料でダウンロードする「翻訳・多言語化」の資料を無料でダウンロードする「多言語サイト制作」の資料を無料でダウンロードする「多言語化表示サービス」...

その後、目に見えて予約数が増えました。予約していた民泊の予約が取り消され、あわてて予約されたものだと思われます。

これまで大阪では、民泊の数が多いとされ、そのぶんトラブルもありました。HOME HOSTEL OSAKAでも、民泊の受け入れ先に連絡がつかないと困り果てた訪日外国人を夜11時に受け入れたケースがありました。これからは、このようなトラブルがなくなることを期待しています。

まとめ

大阪、新世界の付近は、かつて危険な地域という認識がありましたが、ここを訪れる訪日外国人も増えて観光地として見直されるように。また、大阪市がこまめに見回りをすることもあり、ホームレスが居づらくなり別の地区へ移動しました。

そして、地元の人を中心に毎月第三日曜を「新世界着物DAY」として、和装で出歩くイベントを開催したり、以前のネガティブなイメージはなくなっています。

もちろん、昔ながらの人情はそのままに訪日外国人を迎えています。訪日外国人が、暮らすように旅をするために必要な宿泊施設民泊ではなく、こういった地元に支えられたホステルなのかもしれません。

インバウンド受け入れ環境整備の資料を無料でダウンロードする

「翻訳・多言語化」の資料を無料でダウンロードする

「多言語サイト制作」の資料を無料でダウンロードする

「多言語化表示サービス」の資料を無料でダウンロードする

「テレビ電話型通訳サービス」の資料を無料でダウンロードする

「訪日外国人向け道案内」の資料を無料でダウンロードする

<参考>

【7/9開催】消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント

2024年、訪日外国人による旅行消費額は過去最高の約8兆1,257億円を記録。 そのうち中国は1.7兆円超(全体の約21%)と圧倒的な1位を占めており、宿泊日数や訪問者数でもトップクラスの存在感を示しています。

これだけ市場が大きく、経済インパクトのある中国インバウンド。 いま多くの企業が「中国向けに本格的な戦略を立てるべきではないか?」と検討を始めています。

しかし中国では、Googleをはじめとする多くのサービスに規制があり、中国現地のSNSや地図サービスを活用するなど、独自のカスタマイズされた対策が必要です。

本セミナーでは、インバウンド戦略の基本を押さえた上で、「中国市場の最新動向」と「具体的な対策」について、わかりやすく解説します。

<本セミナーのポイント>

  • インバウンド戦略の基本が学べる!
  • 中国インバウンド市場の規模と最新トレンドがわかる!
  • 中国特有のSNS・地図アプリを踏まえた対応策を学べる!

詳しくはこちらをご覧ください。

消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント【7/9開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに