富士山柄のカラーコーンが「かわいい!」と刺さる!?タイ人観光客にとっての「インスタ映え」から学ぶインバウンド向けPR戦略とは

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こんにちは。株式会社Gear8です。

日本の夏を体験するためにタイから日本に来ている観光客が増える観光シーズン。タイ語の翻訳POPを増やしたり、タイインフルエンサーの情報発信を強化したり、各業界で積極的に取り組みが進んでいると思います。

タイ人訪日観光客への発信を意識する時、「タイ人は写真好き」と言うことを思い出す方も多いと思います。以前の記事でもタイ人が写真を撮りたくなるのはどんなところでどんな写真か、というテーマについて触れました。今回は、夏の日本を体験しているタイ人が、有名観光地以外でどんな日本に興味を持ったのかを覗いてみたいと思います。

検索しても出てこない写真がいい!写真が大好きなタイ人観光客が思わず撮影したくなるのはどんな場所?日本旅行好きのタイ人インスタから動向をチェッ

こんにちは。株式会社Gear8です。日本では紅葉シーズン到来、あちこちで外国人観光客が写真を撮っている姿を見かけますね。SNSに写真や動画をアップすること、ライブ配信をすることが日常的なタイ人にとって、日本旅行中や普段より一層投稿が増えます。東南アジアの中でも特に写真好きと言われるタイ人。今回はタイ人が日本旅行の際に撮影した写真の中を参考に、「タイ人が日本でどんな写真を撮りたいのか」 を探っていきます。来期のタイ人向けパンフレットやウェブ・サイトのビジュアル選定にも参考にもしてみてください...

初めて日本を訪れたタイ人と、数回訪れているタイ人どちらもの素直な意見を聞いて印象的だったポイント3つをお伝えしたいと思います。アンケート調査では拾いきれないタイ人の日本の見方の一つとして読んでみてください。


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

訪日タイ人が「日本」を感じるキーワード①「予想外のかわいい工夫」

日本人でも海外旅行をする際にその国で生活している人にとっては普通の風景が面白く見えたりします。もちろんそれはタイ人も同じです。日本旅行の移動中に見かける「アニマルガード」がその一つです。

アニマルガードとは、道路工事の現場などで入場禁止や区画取りのために設置されているガードが「猿」「カエル」「キティちゃん」など可愛いデザインになっているガードのことです。タイではこんなの見たことない!」「こういうポイントも可愛くするのは日本らしい!」と感じるそうです。

最近はご当地のゆるキャラがアニマルガードになっていたり、カラーコーンも工夫されているので日本人でもファンが多くなってきています。アニマルガードに似ていますが、富士山柄のカラーコーンも可愛い工夫に感じるとのことでした。

富士山柄のカラーコーン

富士山柄のカラーコーン

また、「可愛い」という共通点では、日本の国内線で乗った飛行機のジュース紙コップと言う意見もありました。

日本の国内線で乗った飛行機のジュース紙コップ

日本の国内線で乗った飛行機のジュース紙コップ

実際に撮影したタイ人曰く、「思いがけないところに可愛さがあってつい撮影したくなった!」とのことでした。確かに、「動物が好き」「かわいいキャラクターが好き」と言うタイ人の撮影欲を掻き立てられるポイントが詰まっていると言えます。キャラクターグッズがかわいいのは当たり前ですが、意外なところにかわいい工夫をされている様子が日本らしく感じるとのことです。

神社で見つけたキャラクター絵馬もその一つとのことでした。

キャラクター絵馬

キャラクター絵馬

訪日タイ人が「日本」を感じるキーワード②「想像以上に感動する味」

新鮮な海鮮や、インスタ映えするような見た目にインパクトのあるスイーツや料理など、食べる前から美味しいだろうと予想している食べ物は、もちろん撮影するタイ人。写真を見るだけでフォロワーも羨ましい!と思うような料理よりも、実際に撮りたくなるのは想像以上の場合。

先日初めて日本を訪れたタイ人は、「トマトジュースの味に感動」したそうです。コンビニで買ったトマトジュースが美味しかった!ということでパッケージを撮影したとのこと。

そこで考えたいのが、では、ジュースの写真のみをタイに向けて発信すればタイ人がたくさん買うようになるか、というとそうではない事に気付かされます。ポイントは「商品の写真だけでは伝わらない感動を伝える」ことなので、飲んでいる人の表情やリアクションが重要と言えるでしょう。

訪日タイ人が「日本」を感じるキーワード③「日本語の看板の集合体」

「日本語の看板が並んでいる何気ない街の風景に写り込んでいる自分、というショットは撮りたくなる」という意見は日本人観光客が海外旅行をする時と似ていますね。つい、看板にもタイ語表記や多言語表記をして外国人受け入れ可能とアピールしたくなりますが、観光客が多いのがわかりすぎると冒険してみたいと思っているタイ人、特に訪日リピータータイ人にとっては物足りなくなるのかもしれません。

最近日本を旅行したタイ人のインスタグラムを見てみると、飲食店街や繁華街では多くのタイ人が日本語の看板がたくさん出ている町並みを背景にポーズを取っています。その多くが夜の時間帯、おそらく夕食後の買い物のタイミングのようで、夜の日本の街の楽しみ方をタイ人観光客の興味観点から学ぶのも大切と感じます。

訪日タイ人が「日本」を感じるキーワード④「台数の多さに驚く自動販売機」

「自動販売機で面白い味のジュースを買った!」と動画を撮影しながら見せてくれたのは日本を何度も訪れたことがあるタイ人。タイ国内でも増えてきている自動販売機ですが、道路一面に数台が並んで設置されている様子はあまり見かけません。

日本では数台が横並びで設置されていることが多く、またその中で販売されているジュースの味が期間限定商品など季節ごとに変化するものも多く、タイ人にとっては面白い、撮影したり購入したくなる、ということでした。ちなみにこの時は「ほうじ茶ラテ」を買っていました。

自動販売機の種類が豊富で季節限定のジュースが販売されているのが楽しい、という意見を聞いた時に、期間限定商品や地域限定商品を探すタイ人の特性を思い出しました。日本国内でも、地域別の限定商品をタイ語でタイに向けて発信している企業は多いと思います。

しかしながら、期間限定商品は「発信する時にもう販売されていない可能性があるので」という理由でチラシやウェブに掲載しタイ語で発信することを控えている場合もあるのが実情ではないでしょうか。もちろん、限定商品を発信してもその期間にタイ人が来客しないと意味がないという意見はあります。

とはいえ、例えば通年で限定商品が定期的に販売されるブランドの場合、ブランドの公式SNSアカウントや販売店のSNSアカウントで通年で限定紹介を続けてしていくことで、「いつ日本に行ってもこの商品は限定の良いものが販売されているかもしれない!」というイメージ訴求が可能になります。

特に商品の場合、「旅前に何を買うか決めてくるタイ人観光客が多い」と言われていますので、旅前にブランド認知度をあげ、自分が日本に行く期間や友達のいく期間にどんな限定商品があるだろう、と期待値をあげていくことも大切と考えられます。

まとめ

訪日タイ人観光客へのプロモーションを考える時に、代表的な観光地でタイ人が撮影した写真をチェックするのはとても重要ですが、時々ガイドブックにもインフルエンサーの取材先にもピックアップしていない「タイ人が見つめる日本」という観点で切り取ってみると新しいPRポイントが見つけられるのではないかと感じています。せっかくSNSを使って多くのタイ人観光客が日本旅行を中継してくれているので、新しい観点で調べてみることをお勧めします!

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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

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  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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この記事の筆者

GEAR8

GEAR8

Gear8 Thailand マネージャー梅木雄太・株式会社Gear8プランナー山田瑞希の2名で共同執筆中。2016年にタイ現地法人を設立し日本国内外のWebマーケティングを行っています。「TrippinoHOKKAIDO」というタイ語で北海道情報を発信するアプリの開発・運用してきた実績から得た「訪日を検討中のタイ人」の特徴を発信します。

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