日本を連想させるものといえば一体何でしょうか?富士山や舞妓、京都、侍などいろいろありますが、その中で特に訪日外国人から人気を集めている日本文化が「忍者」です。
近年では日本忍者協議会が「忍者ツーリズム」の促進を目指す「NINJA NIPPON PROJECT」を発足したことを発表しています。
このように忍者は、観光資源の一つとして活用されています。そこで今回は、忍者が訪日外国人の人気を集める理由を解説します。
さらに、東京の赤坂には「NINJA AKASAKA」という忍者に会える創作料理のお店があります。訪日外国人が多く訪れる「NINJA AKASAKA」に、今回訪日ラボがに潜入しその人気の秘訣を調査してきました。
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「忍者」はキラーコンテンツ?訪日外国人に人気の理由
もはや、忍者は訪日外国人を集客する上で欠かせないキラーコンテンツなのではないでしょうか?忍者を観光資源のキラーコンテンツとして活用できるように改めて訪日外国人になぜ忍者が人気なのかを改めて調べてみました。
忍者の認知度は98.7%さらに約50%が「忍者になりたい」と回答:忍者人気を物語る数字
日本忍者協議会が忍者コンテンツに関する世界規模の調査『忍者グローバル調査』を実施しています。こちらの調査は日本への関心が高いと思われる 海外10か国(中国、台湾、香港、タイ、マレーシア、インドネシア、米国、オーストラリア、フランス、ドイツ)計2,000名を対象に調査しています。調査に関しては日本人との意識の違いを知るために国内でも20~69歳の男女300人に対して調査を行っています。
こちらの調査によれば、忍者について「よく知っている」+「少し知っている」+「名前を聞いたことがある程度」を合計すると、海外10カ国での忍者の認知度は何と98.7%となり、調査対象国全てで97%以上の人が忍者について知っていることがわかりました。
さらに、調査対象国で忍者を知っている人に「忍者になりたいか」を尋ねたところ、49.6%が「忍者になりたい」と回答。タイでは80.8%もの人が「忍者になりたい」と回答しています。
このように、忍者自体をそもそも認知している人が海外には多い傾向があります。さらに、忍者を知っている人の中には忍者になりたいという回答をしている方々がおり、人気の高さが伺えます。
意外と馬鹿にできない観光資源『忍者』 海外で「98.7%」が認知、「63.1%」は実在を信じていると調査で判明
忍者は海外でも「NINJA」で通じるほどにポピュラーな存在です。伊賀流忍者、甲賀流忍者は世界的にも知られており、伊賀市、甲賀市を訪れる訪日外国人観光客も少なくありません。そうした流れを受けて、日本忍者協議会(英語名:Japan Ninja Council)では忍者コンテンツに関する世界規模の調査『忍者グローバル調査』を実施。その結果を見ていきましょう。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!...
映画、アニメでの忍者への憧れが強い
アメリカなどでは忍者を題材にした映画が多数制作をされています。全米で空前の忍者ブームを巻き起こした記念すべき作品と言われている「燃えよNINJA」。全米で1981年に公開されるや空前の忍者ブームを巻きおこしたばかりか、出演したショー・コスギを世界的アクション・スターに押し上げた記念碑的作品です。大ヒットを記録してその後人気シリーズ化しました。
さらに2010年に放映された「ニンジャ・アサシン」。「マトリックス」シリーズのウォシャウスキー兄弟やジョエル・シルヴァーらスタッフ陣が結集し、歌手としても活躍する韓流スターのRainをハリウッド映画初主演に迎えたアクション大作です。他にも、カメの忍者ヒーローたちの活躍を描き、1984年に発行されるや絶大なる人気を博したアメコミ『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』。テレビアニメ化に続き、実写映画化されたシリーズのうち、生誕30周年記念の作品が2014年公開の本作です。
また、日本の「NARUTO」という忍者マンガは、アニメ放映が80ヵ国以上、ライセンス商品は90ヵ国以上で販売されています。海外では30ヵ国以上で翻訳出版され、累計3,000万部。全世界での累計発行部数は2億部を超えているとのこと。忍者を活用した題材が非常にヒットしていることが伺えます。
銀魂・るろ剣・ナルト…海外で躍進する「サムライ・忍者」アニメコンテンツは二次利用がキモ/2兆円規模の日本のアニメ 訪日にどう活かす?
「日本で忍者募集」というフェイクニュースが世界中を駆け巡ったのは今年の7月後半のことでした。「日本の少子化による労働力不足は、とうとう忍者のなり手がいないほどに深刻化した。日本の伊賀市は忍者のトレーニングに挑む者に8万5千ドルの年俸を払う」というこのニュースのために、世界23か国・115人の忍者希望者から応募があり、伊賀市は対応に追われました。「Japanese ninja」が海外で今でも注目されているとわかったニュースです。海外の若者が日本の「サムライ」や「忍者」に触れるコンテンツは「ア...
忍者不足が海外で話題に?フェイクニュースがバズる
忍者の里として知られている三重県伊賀市が、フェイクニュースにより注目を集めました。その内容とは「忍者パフォーマーが不足しており、優れた忍者には最大、8万5千ドル(約945万円)の年収が与えます。人材募集!」というフェイクニュースが流れていました。そのフェイクニュースをみた外国人が三重県伊賀市に100件以上の問い合わせが来たとのこと。
このように、フェイクニュースが流れるほどの忍者には話題性があり、フェイクニュースにもかかわらず100以上もの問い合わせが来るということは、世界的にも忍者に対する感度が高いと考えられ、観光資源として忍者が活用できることが理解できます。
NINJA AKASAKAとは?
世界から注目を集める忍者を有効活用しているのが、忍者に会える創作料理店として訪日外国人から絶大な人気を得ているのが「NINJA AKASAKA」です。今回は訪日ラボが「NINJA AKASAKA」を訪れて、訪日外国人に人気の秘訣を調査してきました。
NINJA AKASAKAに潜入!
訪日ラボが訪日外国人から人気を集めている「NINJA AKASAKA」に潜入してきました。
忍者の隠れ宿の様な雰囲気を醸し出す入り口。ここから「NINJA AKASAKA」の中に入っていきます。中は薄暗く、今にも忍者が襲ってきそうな雰囲気です。中に入り、少し歩くとお部屋に通されます。
上記のようなお部屋に通されました。昔ながらの日本庭園の様な雰囲気が感じられます。訪日外国人がイメージしている日本のような雰囲気が味わえます。席数は27席あるらしく、訪日ラボが訪れた日もほぼ満席でそのほとんどが訪日外国人の方々でした。
早速、お部屋に入ると忍者が現れ、接客をしてくれます。忍者のほとんどが英語対応をすることができるらしく、丁寧に接客してくれます。
このように、忍者と身近に触れ合える場所はあまり無いので、訪日外国人からとても人気を得ているそうです。忍者に聞いてみると、お客様のほとんどが訪日外国人とのこと。欧米系や中華系の外国人が多いなどの傾向は少なく、様々な国々の訪日外国人が訪れているとのこと。
このように、忍者に因んだ料理が出てきました。こちらは手裏剣をモチーフにしたグリッシーニです。この様な形で、忍者を意識した創作料理が数々出てきました。
NINJA AKASAKAが訪日外国人にウケている理由
「NINJA AKASAKA」に訪れてみた気がついた、訪日外国人に人気の秘訣をまとめてみました。
理由①キラーコンテンツであるNINJAの活用
一番の理由はキラーコンテンツである忍者と触れ合えるということが大きでしょう。各席には担当忍者が付いてくれて、接客を行っています。忍者と触れ合えるというコンセプトが非常に強力で訪日外国人から人気を得ていると考えます。
理由②食事など柔軟な対応
基本的にはコース料理で頼まれる方が多いそうです。料理の注文を確認する際に、苦手なものや食べれない物、アレルギーなどを忍者たちが聞いてくれます。
訪日外国人の方には、ベジタリアンや宗教の都合上、食べれない物が出てきます。それらを事前に確認して料理を提供してくれます。訪日ラボでも野菜が全く食べれない者がいたため、野菜抜きで料理を出してもらいました。
理由③インスタ映えするサプライズな演出
上記の写真のように、忍術を活用したサプライズの演出を忍者たちが行ってくれます。このような演出が訪日外国人に方たちに大変喜ばれているそうです。
訪日ラボのスタッフの中に誕生日の者がおり、事前に「NINJA AKASAKA」に伝えたら、上記のようにお祝いを最後にしてくれました。このようなサプライズ演出は訪日外国人問わず、日本人の心も掴む要素なのではないでしょうか。
「NINJA AKASAKA」はまさに忍者に触れ合える、アトラクションのようなイメージでした。ユニークな体験を求めて来る訪日外国人達にウケそうな要素がたくさん感じられました。
まとめ:キラーコンテンツNINJAをうまく活用して訪日外国人集客に!
冒頭にあったように日本忍者協議会の調査によると、忍者は世界でも認知をされており、右殻活用すれば、観光資源として訪日外国人集客に有効活用できるでしょう。「NINJA AKASAKA」のように忍者×創作料理など自分たちにも活用できそうな部分を取り入れて、忍者を有効活用し、訪日外国人を集客していきましょう。
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