【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
中国インバウンド最大の盛り上がりシーズン「春節」
インバウンドにおいて最重市場である中国。観光客数、消費パワーともに大きいがために、トレンドによる影響の振れ幅が大きく、また政治的に不安定な市場であるというリスクもあります。しかしながら、2017年の訪日中国人の消費額は、全インバウンド消費の38.4%にあたる1.7兆円であり、インバウンド市場を狙う以上、特に小売店など消費の場においては無視できない存在でしょう。
その中国市場が一気に盛り上がりを見せるタイミングがあります。すなわち、旧暦正月(1月後半から〜2月前半あたり)の「春節」です。今回は、来年2019年の春節に向け、今年2018年の春節がどうだったのか、「購買興味データ」から見ていきましょう。
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「春節」×「ドラッグストア」から見える消費意欲の高まり
早速「購買興味データ」に関するグラフを見ていただきましょう。「購買興味データ」とは、バーコードをかざすと多言語商品情報を表示するアプリ「Payke」を通じたスキャンに関するデータで、これによって購買直前の消費者の動きやプロセスを知ることができます。
【図1】は北海道内のドラッグストアに設置された「Paykeタブレット」のスキャン数の推移です。普段は繁体字のスキャン数が多いのに対し、2月は簡体字でのスキャン数、つまり訪日中国人によるスキャンが多くなっていることがわかります。
2018年の春節休暇は2月15日スタートだったため、この訪日中国人によるスキャン数の伸びは、明らかに春節需要の影響だと考えられます。北海道は訪日中国人からの人気が高い観光地であるため、よりわかりやすく変動がおこったものと考えられます。なお、2019年の春節休暇は2月4日から2月10日が予定されています。
購買興味データから学ぶ「春節」に買われるものとは
さて、それでは2018年の春節シーズン、訪日中国人はどんな商品に興味を持ったのでしょうか?【図2】は同じく北海道内のドラッグストアで、訪日中国人がスキャンした商品のランキングです。
これを見ると、「爆買い」とともに2015年に一躍有名となった「神薬12」が殆ど残っていないことがわかります。流石に3年も経つとトレンドは変化している、もしくはスキャンする必要もないほどに有名になっている、のどちらかであることが読み取れます。
ランキングで特徴的なのは8位と9位にランクインしている「ケラチナミンコーワ 20%尿素配合クリーム 60g」「コンドロイチンZS錠 180錠」です。【図3】をみてわかるように、普段ではランク外に位置するこの商品が春節シーズンだけ飛躍的な伸びを見せました。
「ケラチナミンコーワ 20%尿素配合クリーム 60g」は乾燥性皮膚用薬、「コンドロイチンZS錠 180錠」は関節痛や神経痛に効能がある医薬品です。ここから考えられるのが、この2商品が乾燥や厳しい寒さやによる肌荒れ、関節痛といった季節需要に対応する商品だったのではないかということです。ここから、インバウンド需要においても、季節商品は刺さるのではないか、という考察が得られます。
インバウンドビジネスにおいては、国内需要以上にターゲットが多岐にわたり、またそのニーズがわかりにくいものです。だからこそ、このようにデータを見ていき、仮説と検証を繰り返していくことが大事なのです。
データ提供:Payke
「Payke」は、世界中どこにでもある商品の「バーコード」にスマホをかざすだけで、商品のあらゆる情報を、 利用者の母国語で閲覧できるアプリです。「Payke」があれば、これまで外国人に伝えることができなかった私たち、 日本の魅力を正確に届けることができるようになります。
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【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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