こんにちは、トレンドExpress編集部です。
2018年も残すところあとわずか。1年を振り返るべきこの時期ですが、年が明けた2月には中国の観光シーズン「春節」が到来し、今年最初のインバウンドの山場を迎えます。
そんな中国の訪日旅行ですが、「爆買い」という言葉が流行した数年前に比べて、消費者のニーズは大きく変わっております。我々トレンドExpressでは常にそうした中国消費者のニーズの表れであるクチコミを収集、インバウンド・アウトバウンド(越境EC)双方に使える分析を行っています。
今回はそれら中国ニーズの分析データから日本での観光に期待する注目「コンテンツ」をピックアップしたいと思います。
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TOP20位にランクインした「ミニ四駆の大会に出たい」というニーズ
注目の中国訪日観光客ニーズの一つ目は、「○○したい」ランキングの中でも目を引く「ミニ四駆の大会に出たい」です。データでは初出は50位以下ながら、その後、じわりじわりとランクを上げ、今週ついにTOP20まで食い込んでいます。
要注意なのは、「ミニ四駆」のグッズそのものではなく「ミニ四駆大会に出たい」という点です。ここだけ聞くと「あぁ、子どもを出場させたいのか」と思うかもしれませんが、クチコミキーワードは「大会に出たい」。どうやら中国では大人が夢中になっているようです。
日本では1980年代に登場し、小学生を夢中にさせてきたミニ四駆。2016年以降は、「第3次ブーム」が訪れ、ホビーショップでも新たな商品が登場するようになっています。
なぜ中国でミニ四駆ブームが?
そのミニ四駆ですが、中国では90年代半ば頃から00年代初頭にかけてブームが訪れました。
その日本でも流行った「ダッシュ!四駆郎」(中国語名は「四駆小子」)「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」(中国語名は「四駆兄弟」)が放映され、人気となりました。日本同様、その頃ハマっていた小学生が大人になりミニ四駆ブームを支えているのかもしれません。
2017年には、組み立てからミニプログラムまである、中国人向けのミニ四駆制作ワークショップが上海で開催されました。
また、日本で売られているミニ四駆を子どものお土産として買っていくと喜ばれることもあり、爆買いまではいかないものの、日本製のミニ四駆は根強い人気があるのです。
前出の「ジャパンカップ」が2012年以降連続開催されていることや、年間を通して開催される「ミニ四駆グランプリ」、各競技会の優勝者が集いチャンピオンを決める「ミニ四駆チャンピオンシップ」、海外レーサーと国内チャンピオンが世界一を競う「ミニ四駆ワールドチャレンジ」など、レースが多種多様あり、訪日日程を合わせれば大会に参加することは夢ではありません。
「ガンプラ」も人気急上昇中
中国消費者注目のインバウンドコンテンツは、「ガンプラ」、すなわちアニメ『機動戦士ガンダム』のプラモデルです。
実はアニメのガンダムは、中国では「高达」と訳されており大人気となっており、「ガンプラ」も、歴代シリーズのアニメ作品のファンに加えて、中国での“オタク”ブームとともに注目を浴びたフィギュアファンの双方が買い求めた結果、爆発的な人気となっています。
玩具を扱うヨドバシカメラやビックカメラ、ホビー専門店には、訪日外国人らが多数訪れ、お目当ての「ガンプラ」を、文字通り山積みにして購入していきます。
2018年に上海で行われた「ワンフェス」からも見える「ガンプラ」人気
そうしたガンプラ・ガンダムフィギュア人気を示すのが2018年に上海で行われた「ワンフェス」人気でしょう。
ワンフェスとは「ワンダーフェスティバル(Wonder Festival)」の略称で、造形メーカー海洋堂が毎年の2月と7月に開催する世界最大の「ガレージキット」のイベントです。
メインとなる内容は、プロ・アマ問わず、自分で製作した模型造形物を展示・販売するイベントで、1日5万〜5.5万人が訪れるという人気ぶりとなっており、来場者は日本人だけでなく、世界中から毎回多くの造形物ファンが訪れています。
近年は特に中国圏のファンが増加傾向にあり、ついに今年4月、海外初となる「ワンダーフェスティバル2018上海」が中国・上海で開催されました。現地の報道によると、2日間でなんと6万人を超える来場者があり、中国国内ではまだまだフィギュアは根強い人気であることを証明しました。
また、毎年行われているガンプラの世界大会では香港や台湾に加え、大陸などの参加も見られているようで、思い思いに改造したガンプラや世界観を見事に表現したジオラマなどが出品されています。
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こうした要素は中国では人気が高まり、それを「日本で体験したい」という思いもあるのですが、日本側でこうしたニーズを満たすイベントというのはあまり見られません。
中国の訪日観光人気は今でも衰えをみせていませんが、リピーターの増加で「マンネリ感」が生じる可能性も捨てきれません。今後はこうした中国消費者の心を読み取りながら、今までとは異なる視点での観光イベント開発も必要になって来るでしょう。
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