2017年に行われた観光庁の調査によると、「日本滞在中に役に立った旅行情報源」として訪日外国人の約7割が「スマートフォン」をあげたということです。
日本滞在中はスマホを使って観光スポットや目的地までのルートを検索する旅行客にとって、アプリは心強い味方です。そこで今回は、訪日外国人観光客に人気のアプリを紹介します。
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インバウンド人気アプリ7選
訪日外国人観光客の多くが日本旅行中に「スマートフォン」を使って、現地の情報収集を行っています。彼らがどのようなアプリを使い情報収集をしているのか知ることで、訪日外国人観光客の集客に役立てることができます。
1. Good Luck Trip Japan
「GOOD LUCK TRIP」は、『地球の歩き方』が発行する訪日外国人向けフリーマガジン。
旅行中に役立つ観光スポット、グルメ情報、旅行先での困ったことを解決するコンテンツ、帰国後でも見られる日本の芸能やトレンド情報が、ほぼ毎日更新されています。
店舗紹介ページは写真が掲載されているので、一見しただけでどんな雰囲気のお店なのかが確認できます。また、店舗の詳細ページはGoogleマップと連動しているため、目的地までのルート案内を調べ直す必要がありません。
2. DiG JAPAN!
「DiG JAPAN!」は、日本全国の観光スポットや飲食店を検索できる訪日外国人向けの観光アプリです。「DiG JAPAN!」の最大の特徴は、通信環境のないオフラインでも、目的地までの案内ルート、観光情報を調べることができるということです。
ポケットWi-Fiを持っていない訪日外国人観光客でも安心です。観光エリアの検索から乗り換え案内まで、すべて「DiG JAPAN!」ひとつで完結できるので、複数のアプリやブラウザで調べ物をする煩わしさがありません。
3. Time Out Tokyo Map Viewer
「Time Out Tokyo Map Viewer」はロンドン発の老舗雑誌として世界各国で展開されている『Time Out』の東京版アプリです。現在地から近い美術館や博物館、歴史的建造物の検索や、目的地までのアクセス方法を調べることができます。
また、お気に入りに登録すると自動的に目的地までのルートが近い順に表示されます。そのため、1日のスケジュールが立てやすくなります。見たい観光スポットがたくさんあって、どこから順番にまわればいいのかわからない、というときに便利です。
4. JAPAN Trip Navigator
「JAPAN Trip Navigator」は、AIを活用した訪日旅行の支援アプリです。2018年、株式会社JTB、株式会社ナビタイムジャパン、日本マイクロソフト株式会社の3社が訪日観光客向けのアプリとして提供を発表しました。「JAPAN Trip Navigator」は、ユーザーの検索履歴をもとに、その人にオススメの観光スポットをレコメンドしてくれます。その数は100通り以上ということです。
また、オリジナルの観光プランをつくる「My Plan機能」やAIアシスタントが観光スポットを紹介する「呼びかけ機能」、AIアシスタントが疑問に答えてくれる「チャットボット機能」など、これまであるようでなかった便利な機能が搭載されています。
5. UrDoc
「UrDoc」は、訪日外国人観光客や在留外国人向けの医療相談アプリです。日本滞在中、風邪をひいて熱が出てしまったとき、体調がなんとなく優れないとき、怪我をしてしまったときなど、自分の症状に合った病院やクリニックを検索できます。また、アプリを通じて医師や看護師に1分300円からで気軽に医療相談をすることもできます。
6. Japan Official Travel App
「Japan Official Travel App」は、観光スポットやレストラン、免税店、Wi-Fiスポットを網羅しているアプリです。つまり、訪日外国人観光客が知りたい情報がこれひとつですべて調べることができます。
各地の観光スポットに関する情報や魅力を、外国人ライターが英語・韓国語・中国語などで紹介しています。そのため、実際に外国人が感じた各地の良さなどリアルな情報が手に入ります。観光スポットやイベントについて見所が満載なので、多くの訪日外国人観光客から利用されています。
7. Halal Gourmet Japan
「Halal Gourmet Japan」は、日本国内でハラールに則って調理されたグルメを探すときに重宝する、非常に便利なアプリです。およそ800件を超える掲載店舗は、場所・食事のジャンル・設備などから検索することが可能です。
世界人口のおおよそ1/4、近い将来の訪日者数が年間100万人に到達するであろうと言われているムスリム(イスラム教徒)の訪日外国人観光客に高く支持されています。
日本では、ムスリムの飲食店を探そうと思っても、店舗数が少なくグルメ情報誌に掲載されていないこともあるため、使い勝手の良いアプリだといえます。
※ハラール(ハラル)食品とは、イスラム法において食べることが許可されている食材や料理のことです。
インバウンドで人気のアプリを活用し集客を
2020年開催の東京オリンピックに向けて、さらなる訪日外国人の増加が見込まれています。観光はできるだけ身軽に楽しみたいものですが、ガイドブックは重くてかさばります。一台で手軽に行き先やルート案内、店舗情報などさまざまな事柄を調べられるスマホは、訪日外国人観光客の重要なツールです。
インバウンドのマーケティング担当者は、「どんなサービスが訪日外国人観光客に求められているのか」「どういった機能が喜ばれているのか」を参考に自社のサービスに落とし込むことが必要です。
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<参照>
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
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→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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