キャッシュレスが加速!インバウンド&国内向けにも対応したい 実店舗におすすめのマルチモバイル決済5選

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外国人にとって、日本の紙幣や硬貨はなじみのないものです。5千円札と1万円札を区別するのも一苦労。そんな状態で買い物をするのは精神的にストレスがかかります。特に海外ではキャッシュレス化が進んでいるので、できれば自分の国と同じようにクレジットカードQRコード決済を使いたい訪日外国人は多いはずです。

しかし彼らの出身国によって、メジャーな支払方法は多種多様です。欧米はクレジットカードやデビットカードが主流ですが、中国は「支付宝アリペイ)」に代表されるQRコード決済が広く普及しています。お店にキャッシュレス決済を導入する際には、ターゲットとなる顧客層を見極める必要があります。そこで今回は、お店の希望や客層にあわせておすすめしたいマルチ決済サービスをご紹介します。



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主なキャッシュレス決済


日本で使えるキャッシュレス決済は大きく分けて3種類あり、それぞれに特徴があります。ターゲットによっても適切な決済手段は異なるため、最初に確認しておきましょう。

1. クレジットカード&デビットカード

世界中で使える「Visa」や「master」といった国際ブランドのクレジットカードは、欧米でよく使われている決済手段です。国際ブランドのマークがついていればデビットカードやプリペイドカードにも対応でき、お客様のニーズに幅広く応えられます。

中国人の多くは審査基準を満せずクレジットカードを持てないため、銀行口座から直接支払うデビットカードスタイルの「銀聯カード」が良く使われます。導入にはカードリーダーが必要です。


2. 電子マネー

電車バスを利用するのに便利な交通系電子マネーは、外国人観光客にも人気のアイテムです。ガイドブックにはコンビニなどでも使えることが紹介されているので、設備を備えておくと重宝がられると思います。導入には電子マネー用のカードリーダーが必要です。

3. QRコード決済

訪日外国人の4分の1を占める中国人が日常的に使っている決済手段です。アリペイWeChat Payに加え、銀聯QRもシェアを伸ばしています。

スマホやタブレットでお客様が提示するQRコードを読み取る方法と、印刷した店舗用QRコードをお客様のスマホで読み取ってもらって決済する方法があり、後者は端末がなくても導入できる点がメリットです。

最近は日本人向けのサービスも乱立しており、国内のキャッシュレス化の起爆剤としても注目されています。


シーン別おすすめマルチ決済

近年の日本ではスマホやタブレットを使うモバイル決済サービスが登場しています。1契約で複数のクレジットカードブランドやQRコード決済に対応できるものも多くあるので、お店の客層に合わせて選定すると良いでしょう。

1. ミニマムに揃えるなら「コイニ―」 

「コイニ―」はクレジットカードと電子マネーに1台で対応できるカードリーダーと、スマホやタブレットをbluetoothで接続して使うモバイル決済サービスです。クレジットカードは5大国際ブランドに対応し、2018年12月からは待望の交通系電子マネーも使えるようになりました。訪日外国人の25%を占める中国人向けにはWeChat Payが使えます。

2. QR決済の充実を図るなら「スターペイ」 

「スターペイ」は中国人向けの「支付宝アリペイ)」「WeChat Pay」に加えて、日本人向けの主要なQRコード決済LINE Pay」「楽天ペイ」「d払い」「PayPay」がまとめて使える決済サービスです。お手元にiPadやiPhoneがあれば、専用アプリをダウンロードすれば使い始められます。スターペイ専用端末を購入して使うことも可能です。

3. 入金サイクルの速さなら「楽天ペイ(実店舗決済)」

楽天が実店舗向けに提供する「楽天ペイ(実店舗決済)」は、クレジットカードと電子マネーに加えて独自のQRコード決済も使えるマルチモバイル決済サービスです。楽天銀行の口座があれば、決済の翌日に売り上げが入金されるので、現金感覚でキャッシュレス決済を導入できます。楽天銀行はWeChat Payを扱っているので、あわせて導入すれば中国人向け決済もフォローできます。

4. オールマイティに対応できる「Airペイ」&「AirペイQR」

リクルートの「Airペイ」は1台のカードリーダーをiPadに接続することでクレジットカードと電子マネーが使えるモバイル決済サービスです。POSレジアプリ「Airレジ」と連携させて使います。「AIRペイQR」を併用すれば、「支付宝アリペイ)」「WeChat Pay」「LINE Pay」「d払い」も使えます。

5. 「Origami Pay」+「スクエア」の複合技もアリ!? 

 「Origami Pay」は独自のアプリQRコード決済を可能にするサービスです。オプションで「支付宝アリペイ)」も一緒に使えるようになります。今後は中国人向けの「銀聯QR」に加えて台湾の「JKOPAY」にも対応予定です。

Origami Payは1契約で複数のQRコード決済に対応できますが、これだけでは決済手段の幅が狭いと言わざるを得ません。比較的安価にクレジットカード決済を導入できる「スクエア」や、クレジットカードと電子マネーがまとめて使える「タイムズペイ」といった決済サービスを組み合わせると良いかもしれません。

まとめ:失敗しない決済選びのポイントは顧客分析

現在日本では決済サービスが乱立しています。本来はブランドごとに個別契約を結ぶものですが、それでは契約や売り上げの入金管理が大変です。その点マルチ決済サービスなら1契約で複数の決済手段やブランドが扱えるようになるのでおすすめです。

サービスの選定に際しては、顧客に占める日本人と外国人観光客の割合や、外国人の出身国によってお店に適切な決済手段を検討し、顧客ニーズにマッチするマルチ決済サービスを選びましょう。

    

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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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