中国では国の政策によりネット規制が行われているためWeChatのような中国独自のSNSサービスが発展してきました。そのため中国にむけてインバウンドを狙ったマーケティングを実施するにはそれら独自のサービスを知り上手に活用する必要があります。そこでこの記事では中国で独自に発展しているSNSサービスについて紹介します。
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中国で人気のSNSアプリは?
インバウンド対策に必要不可欠だといわれているのがSNSマーケティングです。各国の主要なSNSで発信や広告などを展開すれば大きなインバウンド効果を狙えるでしょう。
これは中国にも当てはまるのですが、他の国とは少し事情が異なります。その理由は、中国では中国政府が国の政策としてネットの通信回線を規制しているため、海外で生まれたFacebookやInstagramのようなSNSサービスを利用できないからです。そのため、中国国内で独自のサービスが開発・運営されてきました。
そこでこの記事で中国で人気のあるSNSやその特徴などについて紹介します。
1. 微信(WeChat)
中国で最大の人気を誇っているのはテンセント社が提供するSNSである「微信(WeChat)」。元々は中国発のSNSアプリですが現在では世界中で使われるようになっています。微信(WeChat)は基本的にメッセージの送受信、無料の音声通話、写真や動画の共有などのチャット機能を備えているチャットアプリです。
しかしそれだけではなく、銀行のカードを登録して電子決済を利用したり中国版のUberの呼び出し現金の振替をしたりなど様々なことができる「マルチアプリ」となっています。
このアプリを入れておけば中国では困らないと言われるほど利用者が多いサービスです。
2. QQ
微信に続き人気なのが微信と同じくテンセント社が運営している「QQ」。こちらも基本的にはチャットアプリになっています。では微信との違いはどこにあるのでしょうか。
違いは、QQの方がSNSに強いということです。QQにはアバター作成、コミュニティーへの参加、大容量の音楽や動画の共有、ミニブログなどよりSNSに特化した機能を揃えています。中国人のかたは微信を連絡手段、QQをSNSという感覚で利用しているようです。
3. 新浪微博(Weibo)
「中国版のTwitter」と呼ばれているより大多数に向けた情報発信や情報収集に適したのが新浪微博(Weibo)です。
新浪微博(Weibo)は、ミニブログとして、過去には140文字以内、現在では文字数無制限で投稿できます。またその投稿に対していいね、シェア、ブックマークなどができます。これらの仕様がTwitterと類似していることから中国版Twitterと呼ばれる所以です。
新浪微博は1日に平均1.6億件の投稿があると言われており中国でも最大規模のSNSといえるでしょう。
中国で人気のSNSアプリの画期的な取り組み
中国のSNSのアプリには様々な機能が備わっています。今回は特に中国で人気のあるWeChatの機能の特徴や具体的な使われ方を紹介します。
1. チャット機能
微信(WeChat)やQQがメインとしているチャット機能は、基本的にテキストや画像、音声を1対1や少人数のグループで交換、交流するときに使われます。また中国ではテキストや画像だけでなく、音声を送り合って会話をするボイスチャットという方法が人気になっています。
2. モーメンツ(朋友圏)
モーメンツ機能とは、LINEでいうタイムラインのような機能です。
友達登録をしている人が、文章、写真、URLなどを共有すると自分のモーメンツ欄で見られます。それを見たユーザーは「いいね」や「コメント」「シェア」などで反応することが可能です。
中国ではこの機能で、日常のできごとを短い文章や写真で投稿することが人気だそう。多くの利用者は、1日1回ほど投稿し、モーメントへの関心も高いようです。
3. シェイク機能
「シェイク機能」とは、友達探しをするためマッチング機能の1つです。
WeChat内のシェイク機能画面で「シェイク」と言われる画面を振る動作をすると、同時にこのシェイク機能を使っているユーザーとユーザー情報が交換されます。そこで、お互いに興味があれば連絡をとりあえるというものです。
一見、「出会い」を楽しむサービスに見えますが、この機能はインバウンド対策にも活用できます。
シェイク機能には、ある特定条件でシェイクをすることで、特定のアイテムや電子マネーをプレゼントできる機能があります。実際に店舗に来てシェイク機能を使うと、電子マネーやクーポンがランダムで当たるというイベントを開催し、集客に成功している店舗もあるようです。
4. モバイル決済機能
WeChatでは、コミュニケーション機能だけでなくモバイル決済機能も利用できます。モバイル決済と聞いて最初、にイメージするのは、実際に店舗に訪れてレジでスマホをかざして決済するというもの。もちろん、それらも可能ですが、モバイル決済機能にはそれ以外にも便利な機能があります。
具体的には、ユーザー同士の送金が簡単に行えるので、飲み会の割り勘をモバイル上で行ったり、電気・ガス・水道などの公共料金をスマホだけで支払いができたりということが可能です。細かい現金を出し合ったり、現金を取り出す必要がなくスマホ1つでお金を管理できるので中国では次第に利用者が増えてきています。
中国SNSをマーケティング・PRにうまく活用しよう
中国に向けたインバウンド対策では中国独自のSNSサービスを活用する必要があります。それらの理由を詳しく紹介します。
中国のSNSはプロモーションに欠かせないツール
中国人向けにインバウンドマーケティングやPRをする場合、中国のSNSを利用することは必要不可欠です。中国では現在WeChat、QQ、Weiboが主流なスマホアプリです。
利用する人数が多いということはより多くの人に見られる機会があるということなので、広告効果が期待できます。そのため、インバウンド効果を狙ったマーケティングやPRをする場合は必ずWeChatやQQ、Weiboなどの利用者の多いSNSを利用するべきです。
中国独自のSNSが利用されている
中国では現在国の政策でネット規制がかかっておりFacebookやInstagramなど世界中で利用されているような主要SNSを利用できません。その結果、中国国内で「Weibo」「QQ」などの中国独自のSNSが発展し多くのユーザーが利用しているという状況になっています。
そのため国外から中国に向けてPRをする場合には、流行っているSNSやサービスをきちんと調査し市場にあった広告を配信することで大きな効果が得られるでしょう。
WechatとWeiboだけじゃない中国SNS
ここまでWeChatとWeiboを中心に中国で人気のあるSNSを紹介してきました。これらが中国SNSでは人気がありますが、他にも様々な種類のSNSが利用されています。具体的には、中国版Facebookと言われる「人人網」や日本ではTikTokとして知られる「抖音」などの短動画(ショートムービー)を中心としたSNSなどがあります。
インバウンド向けのマーケティングを実施するには、狙いたいユーザー層をしっかりと定め、ターゲットとなる層が多く利用しているサービスに広告やコンテンツを配信していくことで大きなインバウンド効果がねらえるでしょう。
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