近年日本に訪れる多くの人が、インターネット上のSNSやWEBサイトから観光に関する情報を収集しています。そのためインバウンド対策として重要視されているのがメディアでのプロモーションです。
今回はメディアに広告を出稿するときのポイントや代表的なメディア、そして活用事例を紹介します。
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中国の観光メディアは集客に効果ある?インバウンド対策で選ぶ際のポイントは?
中国には様々な観光メディアがあります。それらのメディアに広告をだすことがインバウンド対策の一つとして有効といわれていますが、実際に効果はあるのでしょうか。
観光メディアを見る人はどこか旅行に行きたい人や旅行好きな人がほとんどです。そのため観光メディアで日本の観光地の広告を出稿すると、関心を集められます。中国での認知度が上がれば、その中から訪れてみようと思う人も増えてくるため集客につながります。
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中国向け観光メディアを選ぶ際の3つのポイント
中国から効果的に集客するためには、広告を出稿するメディアをきちんと選ぶことが重要です。中国向け観光メディアを選ぶポイントは「メディアの認知度」「メディアの内容」「PV」の3つです。
1. メディアの認知度
中国人は国民的な特徴として、欧米人に比べネット上での口コミより、家族や友人、知り合いからの直接の情報を重要視する傾向があります。
そのため、そのメディアが中国できちんと認知されているかどうかが、重要なポイントになります。なぜならば、きちんと認知されており多くの人が見ていれば、それだけ口伝いにも伝わりやすくなるためです。
人気のメディアはSNS上などでのシェアや口コミ数がおおくなります。そのため、メディアを選ぶポイントの1つとしてSNS上での露出を見てみると良いでしょう。
2. メディアの内容
訪日中国人向けメディアでも、「オタクカルチャー」「歴史・文化」「自然」「体験」などそれぞれが注目しているジャンルは異なります。メディアが注目しているジャンルが違うということは、そのメディアの読者の趣向も変わってくるということです。そのため、そのメディアの読者とマッチする広告でなければ、あまり効果的な広告とはいえません。
広告を出稿するときは、きちんとそのメディアの読者の趣向とマッチするメディアを選ぶようにしましょう。
3. PV
メディアのPVは、広告を出向する際特に重要な指標になります。PVが多ければ多いほど広告がリーチする対象が増えるためです。
リーチする人が増えれば増えるほどその中かから実際に訪れてくれる人が増えるので、広告を出稿する際には事前にメディアが提供するPVやその伸び率などを確認しておくようにしましょう。
インバウンド向けのメディアがひと目で分かる!インバウンドニュースサイトの「訪日ラボ」がインバウンドメディア全体をまとめたレポート、カオスマッ
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中国の観光メディア5選
それでは、中国の観光系メディアを5つ紹介します。
1. 暢遊日本(ちんゆうにほん)
「暢遊日本」はマイナビが運営する訪日中国・台湾・香港人向けの観光メディアです。
媒体は、紙のフリーマガジン、アプリ、WEBの3つを主に展開しており、SNSなどでも積極的に情報発信を行っています。
ユーザーは年齢比では30-34歳が多く、平均年齢は約32歳。男女比は男性3割・女性7割のメディアです。
2. 蚂蜂窝(マーファンウォー)
「蚂蜂窝」は登録ユーザー数が1億人、月間アクティブユーザー数が8千万人、口コミ数2100万を超えるサイトです。
その他にも旅行アプリや旅行ガイドブックの提供、航空券やホテルの予約サービスなどを提供しているため、幅広い情報の発信に適しています。
3. 大衆点評(たいしゅうてんぴょう)
中国最大の口コミ投稿型のO2Oアプリケーションである「大衆点評」。登録ユーザーは2.5億人で中国国内で300万店舗と契約し海外でも1000万以上の店舗情報が登録されています。
日本における月間アクティブユーザー数は、訪日中国人個人旅行者の50%にあたる20万人超。
口コミを見たり書き込んだりできるため、旅行中に誘導しやすいAPPとなっています。
4. 日本美食 Japan Foodie
日本美食(Japan Foodie)は訪日外国人を受け入れるためのインフラ整備をサポートするメディアです。
海外メディアの運用や予約投稿による集客サービスを提供しており、クーポンの発行や発信、LIVE配信なども実施できます。
5. 去日本 GoJapan
「Go Japan(去日本)」は日本に特化した中国最大のメディアネットワーク。中国の著名な実業家、エンジェル投資家、芸能人、スポーツ選手も出資する有望ベンチャー「亚智游(北京)信息科技有限公司(Asia Smart Travel (Beijing) Information Technology Co., Ltd.)」が運営しています。
都市圏だけでなく、地方の観光地情報の紹介もおこなっており、都道府県別にアプリを制作するなど幅広い情報を揃えています。
事例:大衆点評を利用したインバウンド集客
上記で紹介した「大衆点評」は、人気観光メディアのひとつ。大衆点評とはどのようなメディアなのか、大衆点評を活用したプロモーションの事例について紹介します。
大衆点評とは?
大衆点評とは、中国最大口コミ投稿型O2Oアプリケーションで、中国版の食べログといわれています。「食べログ」と同じように飲食店の情報や口コミがまとまっており、他にもショッピング、美容、周辺観光スポット、ホテルなど旅行に関わる情報も網羅。
東京エリアだけでも、毎月1万件以上の口コミ投稿が発生するほどの人気があります。
大衆点評に掲載するには?
中国や香港・台湾からのインバウンドを獲得したいのであれば、この大衆点評に登録するといいでしょう。大衆点評は会員登録をしたあとであれば誰でも申請が可能です。
住所、店舗名、電話番号のような情報を登録して画像をアップロードすれば、数日以内に審査が行れ、問題がなければ掲載されるようになります。料金もかからないので、訪日客を集客したいのであれば登録しておくべきでしょう。
大衆点評を利用したプロモーション事例
次に大衆点評を実際に利用しプロモーションにつなげた事例を紹介します。
「三越銀座店」では「爆買い」以前からインバウンド対策に力をいれて、大きな売上を上げた百貨店です。その三越銀座店は大衆点評に早くから登録をしており、現在は多くの口コミがあります。その口コミを見た訪日外国人が多く訪れたことが、爆買いで大きな利益を上げた一つの要因でもあるでしょう。
まとめ:中国の観光メディアを利用して効果的なマーケティングを
中国向けの訪日観光メディアは多くの種類があり、それぞれ特徴が異なります。これらのメディアの特性やユーザーの特徴をきちんと把握してプロモーションすることで、大きな広告効果を得られる可能性が高くなります。
インバウンド対策を行っているかたは、ぜひ広告や店舗登録を行ってみてください。
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64. 広告運用とコツ:広告予算の考え方
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