ベトナムの観光メディア事情 | 訪日ベトナム人のインバウンド特徴・ネット利用は?人気のSNSはFacebook・Zalo

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

訪日ベトナム人観光客数が近年急激に増加しています。そのためインバウンド対策を実施する上でベトナム人を呼びこむためのプロモーションをすることがインバウンド対策でも重要性を増してきています。

そこでこの記事では、ベトナム人がどのように情報収集を行っているのか、なぜベトナム人観光客が増加しているのか、またベトナム人観光客の特徴について紹介します。



【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

訪日ベトナム人市場の特徴は?

一般的にベトナムは日本人にとって特別印象の強い国ではありませんが、プロモーションする際には相手のことをよく知っておく必要があります。

ここでは、訪日ベトナム人市場にどのような特徴があるのか解説します。

1. 親日度が高い

電通が2017年に行った調査によると、ベトナム人は「日本のことが好きな国・地域」でフィリピンタイと同率で1位でした。

このことからベトナム人が日本へ抱く好感度は高く、日本を訪れたいと感じている人も多くいると考えられます。

訪日ベトナム人観光客に向けたプロモーションすることで、大きな効果が得られるでしょう。

2. 2017年の訪日ベトナム人は約31万人

訪日ベトナム人市場は急激に伸びています。

2017年の訪日ベトナム人は約31万人でした。2013年は8万4000人だったため、5年間で3.6倍に伸びている計算になります。

その理由としては、2013年に行われたベトナム国民に対する短期滞在ビザの発給が挙げられます。短期滞在のビザが発行されたことによって日本を訪れやすくなったと考えられます。

3. 滞在期間が長い:平均1か月以上

また訪日ベトナム人観光客の傾向として滞在期間が長いということが挙げられます。観光庁の調査によると訪日ベトナム人の平均滞在期間は35.4泊と全国籍中でトップの長さです。

全国籍の平均が10泊ということからも、訪日ベトナム人の平均滞在期間が非常に長いことが分かります。とはいえ、おそらく手稼ぎ的な訪日も多いと思われ、実際の観光客の宿泊数とは乖離がみられるでしょう。

ベトナム人のインターネット利用状況は?

近年海外へのプロモーションはインターネットを通じて行われます。この手法はベトナムにも有効なのでしょうか。まずベトナムのインターネット利用状況について解説していきます。

67%がインターネット利用

Digital 2018:DIGITAL IN VIETNAM
Digital 2018:DIGITAL IN VIETNAM

「Digital 2018」によるとベトナムでは約67%の人がインターネットを利用しています。

インターネット利用率は2017年の統計よりも28%上昇し、今後も上昇しつづけることが予想されます。

またベトナム人は1日平均6時間52分インターネットを利用しているという結果もでているため、ベトナム人のインターネット普及率は比較的高いといえます。

訪日中の情報源は53.6%が「スマホ」と回答

観光庁の2017年の消費動向調査によると「訪日中に役に立った情報源」としてスマートフォンが53.6%と首位でした。

多くの訪日ベトナム人観光客は訪日中スマートフォンを利用して情報収集を行っているため、スマートフォンを利用したプロモーションは有効だと考えられます。

訪日前の情報源は?観光メディアは利用している?

ベトナム人は訪日前にどのような情報源を使って情報収集を行っているのでしょうか。ベトナム人が利用している情報源について詳しく解説していきます。

「訪日前に役に立った情報源」1位は”日本在住の親族・知人

2017年の観光庁の消費動向調査によると、訪日前に役に立った情報源として37.9%のベトナム人が「日本在住の親族・知人」と回答しました。また2位は「自国の知人・親族」で16.9%でした。

全国籍での統計を見ると「個人ブログ」が31%で1位、「日本在住の親族・知人」が14%で6位という結果になっています。このことから、ベトナム人の特徴として親族や知人の情報を信頼する傾向が強いことがうかがえます。

ベトナム人はFacebookをよく利用する?

Digital 2018:SIMILARWEB'S RANKING OF TOP WEBSITES
Digital 2018:SIMILARWEB'S RANKING OF TOP WEBSITES

「Digital 2018」の調査では、ベトナム「最も利用されているウェブサイト」GoogleにつづきFacebook」が2位という結果でした。

ベトナムにおけるFacebookの月間アクティブユーザーは人口の6割近くにあたる約5500万人に上ります。このことからベトナム人にはFacebookを利用したプロモーションが有効といえます。

ベトナムでFacebookの次に使われるSNS「Zalo」って?

多くのベトナム人が使っているチャットアプリFacebookMessengerです。Messengerは約94%の人が利用しています。そして次に利用者が多いのが「Zalo」というチャットアプリです。

Zaloは日本でいうとLINEのようなもので、約89%のベトナム人が利用しておりベトナムでは非常に人気が高いチャットアプリです。Zaloは英語ベトナム語のみに対応しています。

前述したように、ベトナムではインターネットはかなり普及が進んでいるものの観光情報に関しては知人や親族から情報を取り入れるという傾向が強いです。そして知人や親族とやりとりをするために多くのベトナム人がFacebookやZaloなどのアプリを利用しています。このことから、ベトナム人に向けたプロモーションにはFacebookやZaroを活用するのが効果的だと考えられます。

まとめ:ベトナム人へのプロモーションにはFacebook・Zaloが効果的

訪日ベトナム人観光客は2013年に短期滞在ビザが発行されるようになってから急速に増加しています。また滞在日数も非常に長い傾向がありインバウンド効果が期待できます。

ベトナムではインターネットの普及が進んでいるものの、観光情報の収集手段としては観光メディアよりも親族や知人を利用する傾向が強いです。そのためプロモーション方法としては、利用者数が多いチャットアプリである「Facebook Messenger」や「Zalo」を活用するのが効果的でしょう。



<参照>

【7/16開催】【Next Food Vision 2025】食の最新トレンドを発信〜大型オンラインイベント〜※好評につき再放送※


外食店舗、支援サービス、業界のトップ企業が集結!

さらに、有名飲食店や外食産業を牽引する企業による特別基調講演も開催。

成功企業のリアルな戦略や、これからの外食業界を生き抜くヒントがここに詰まっています!

最新のトレンドを知り、トップ企業の成功ノウハウを学びたい方

業界の最前線で活躍する企業とつながり、新たなビジネスチャンスを掴みたい方にぴったりのイベントです。

今こそ、業界の未来を共に創る一歩を踏み出しませんか?

皆さまのご参加をお待ちしております!

<応募者特典>

  • イベント登壇企業の各種お役立ち資料
    ※口コミアカデミー内でのアーカイブ配信は予定しておりません
  • 本イベントのアーカイブ動画(1週間)

<本セミナーのポイント>

  • 有名飲食店&業界をけん引する企業の基調講演
  • - 成功企業の戦略や実例を直接学べる貴重な機会!
    - トップ経営者や専門家が語る「成長の秘訣」と「業界の未来」
  • 外食業界の最新トレンド&成功ノウハウが手に入る
  • - 変化の激しい市場で勝ち残るための最前線情報をキャッチ!
    - 業界をリードする企業が実践するプロモーション戦略やDX事例を公開!
  • 外食業界を支える最新サービス&ソリューションの紹介
  • - 飲食業界の課題解決につながるアイデアが満載!
    - 効率化や売上向上につながる最新ツール・サービスを知るチャンス

詳しくはこちらをご覧ください。

【Next Food Vision 2025】食の最新トレンドを発信〜大型オンラインイベント〜※好評につき再放送※【7/16開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに