これだけは知っておくべき訪日ベトナム人 3つのポイント
- 訪日ベトナム人の約71%が20代と30代
- ハイシーズンは3月、4月と10月、春と秋が人気
- 一般庶民にも手が届くようになった訪日旅行
ベトナムに関連するインバウンド年表
1973年 | 日本とベトナム社会主義共和国の国交が樹立 |
2017年 | JNTOハノイ事務所が設立 |
2019年 | 訪日ベトナム人数が史上最多となる49万人を達成 |
ベトナム基本データ
人口 | 約9,554万人 |
面積 | 約33万平方キロメートル |
首都 | ハノイ |
宗教 | 仏教、キリスト教、カオダイ教など |
公用語 | ベトナム語 |
時差 | UTC+7(-2時間) |
通貨 | ベトナム・ドン |
名目GDP | 約2,449億米ドル |
経済成長率 | 約7.08% |
一人当たりGDP | 約2,563米ドル |
平均月収 | 404.03米ドル |
物価 | - |
ベトナム市場の訪日旅行(インバウンド)データ
訪日外客数推移(2014年~2019年):訪日ベトナム人は何人来ているのか
ここ5年間、訪日ベトナム人観光客数は伸び続けており、2014年においては124,266人だった訪日ベトナム人観光客数は、2019年には約4倍となる495,051人を記録しています。
月別訪日外客数:訪日ベトナム人に人気なのは何月?
ここ6年間、訪日ベトナム人が最も増加するのは4月です。最も減少するのは2月で、10月にもある程度の上昇が見られるため、春季と秋季が人気であると分かります。4月の訪日客が最も多いため、冬季の訪日客が最も多い東南アジア系訪日外国人と同じインバウンド対策を取らず、国毎の需要に合わせたインバウンド対策を講じることが必要です。
インバウンド消費額推移(2014年~2019年):ベトナム市場全体の規模は?
ここ6年間、訪日ベトナム人のインバウンド消費額は伸び続けており、2014年においては295億円だった訪日ベトナム人のインバウンド消費額は、2019年には約3倍となる877億円を記録しています。
一人当たりインバウンド消費額推移(2014年~2019年):訪日ベトナム人は1人いくら使う?
訪日ベトナム人の一人当たりインバウンド消費額は2014年の237,688円をピークに落ち込みを見せており、2019年には60,622円減の177,066円まで減少しています。
旅行支出内訳:訪日ベトナム人には何を買い、消費している?
訪日ベトナム人の支出において、最も大きな割合を占めたのは買物代で、58.780円でした。2番目に大きな割合を占めたのは宿泊費で、48,861円でした。買物、宿泊、飲食と、概ね均等に支出していることが分かります。
人気のお土産ものランキング:訪日ベトナム人は何をお土産に買っていく?
費目 | 購入率 | 購入者単価 | |
---|---|---|---|
1位 | 化粧品・香水 | 81.9% | 52,142円 |
2位 | 菓子類 | 76.6% | 9,639円 |
3位 | 医薬品 | 50.8% | 21,760円 |
4位 | 衣類 | 38.5% | 28,512円 |
5位 | その他食料品・飲料・たばこ | 37.1% | 10,440円 |
6位 | 靴・かばん・革製品 | 25% | 49,810円 |
7位 | 健康グッズ・トイレタリー | 22.2% | 20,203円 |
8位 | 電気製品(デジタルカメラ/PC/家電等) | 14.7% | 33,110円 |
(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 2019年より
訪日ベトナム人に最も人気のある品目は「菓子類」で、一人あたり平均10,823円分購入されています。購入率順に並べると、「菓子類」を筆頭に、「衣類」「化粧品・香水」「その他食料品・飲料・たばこ」「医薬品」の順で続いています。
買い物場所ランキング:訪日ベトナム人はどこで買い物をしている?
買い物場所 | 購入率 | |
---|---|---|
1位 | スーパーマーケット | 55.7% |
2位 | コンビニエンスストア | 55.4% |
3位 | 百貨店・デパート | 47.4% |
訪日ベトナム人に最も人気の買い物場所は「スーパーマーケット」で、55.7%が買い物をしました。続けて「コンビニエンスストア(55.4%)」と「百貨店・デパート(47.4%)」がランキング上位に入っています。
年齢・性別構成比:訪日ベトナム人で最も多い属性は?
訪日ベトナム人の51.9%が男性、48.1%が女性です。また、男性で最も多い年齢層は30〜39歳で全体の19.6%を占め、女性で最も多い年齢層は20〜29歳で全体の18.4%を占めます。
滞在日数:訪日ベトナム人は何日間訪日旅行する?
訪日ベトナム人の滞在日数は、観光・レジャー目的の場合の場合、4〜6日間が最多です。また業務目的の場合、7〜90日間が最多です。業務目的では91日以上一年未満の滞在も多く見受けられます。
訪日経験:訪日ベトナム人は初訪日・リピーターどちらが多い?
2019年の訪日ベトナム人は、初来日が59.94%、リピーターが40.06%でした。
旅行形態:訪日ベトナム人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?
訪日ベトナム人の旅行形態は、観光・レジャー目的の場合は団体ツアーが50.7%を占めますが、業務目的の場合は個別手配が92.2%を占めています。観光・レジャー目的で来日するベトナム人は団体ツアーを、業務目的で来日するベトナム人は個別手配をそれぞれ利用する傾向があるようです。
日本の観光情報の収集:訪日ベトナム人の訪日旅行の情報手段は?
訪日ベトナム人が旅マエに情報収集をする際、最も役に立ったのは「SNS(29.5%)」でした。合わせて「日本在住の親族・知人(25.8%)」「旅行会社ホームページ(22.9%)」と続いています。また、旅ナカで最も役に立った情報は「交通手段(55.2%)」でした。合わせて「飲食店(39.1%)」「買物場所(31.9%)」と続いています。
ベトナム市場のアウトバウンド(海外旅行)データ
ベトナム人の海外旅行者数の推移(2012年〜2018年):ベトナム人の海外旅行需要は?
ベトナム人の海外旅行者数は公表されていません。
ベトナムで人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?
国名 | 過去五年間で最多の外客数 | |
---|---|---|
1位 | 中国 | 6,544,198人(2017年) |
2位 | タイ | 935,179人(2017年) |
3位 | ラオス | 1,187,954人(2015年) |
4位 | カンボジア | 987,792人(2015年) |
5位 | シンガポール | 531,359人(2017年) |
ベトナム人に人気の海外旅行先は、中国、タイ、ラオス、カンボジア、シンガポールと、全てアジア諸国となっています。中国、ラオス、カンボジアはベトナムに隣接しており、交通費が安く陸路でも入国できることが人気の理由のようです。中国にはビジネスで訪れるベトナム人も多く、2017年には約654万人のベトナム人が中国を訪れています。なお、日本は第8位でした。