これだけは知っておくべき訪日べトナム人 3つのポイント

  • 1月から4月が訪日ベトナム人市場のハイシーズン! プロモーションかけるならこの時期に
  • ここ5年間で訪日客数は4倍に増加! 旅行支出が東南アジアトップのベトナム人市場はこれから熱い?
  • 滞在日数は1カ月以上! 全国籍で最も長い日数に

べトナムに関連するインバウンド年表

1973年日本とベトナムが外交関係を樹立
2013年ビザ要件の緩和
2016年訪日ベトナム人観光客数が史上最多となる23万人に
2017年JNTOハノイ事務所が開設

べトナム基本データ

人口約9,270万人(2016年)
面積32万9,241平方キロメートル
首都ハノイ
宗教仏教、カトリック、カオダイ教など
公用語ベトナム語
時差-2時間・UTC+7
通貨ベトナム・ドン(1円=約202ドン)
名目GDP約2,019億米ドル(2016年)
経済成長率6.21%(2016年)
1人あたりのGDP2,215米ドル(2016年)
平均月収37,040円
物価ビッグマック=60,000.00ベトナム・ドン

(参照)外務省 国・地域基礎データ、Numbeo Rankings by Country of Average Monthly Net Salary (After Tax) (Salaries And Financing)より

べトナム市場の訪日旅行(インバウンド)データ

訪日外客数推移(2012年~2016年):訪日べトナム人は何人来ているのか」

べトナム市場の訪日旅行(インバウンド)データ

ここ5年間、訪日ベトナム人観光客数は伸び続けており、2012年においては55,156人だった訪日ベトナム人観光客数は、2016年には約4倍以上となる233,763人を記録しています。 ここ数年のビザの条件緩和・LCCの路線拡充により、ベトナム人にとって日本は人気の観光地となりつつあるようです。

月別訪日外客数:訪日べトナム人に人気なのは何月?

月別訪日外客数:訪日べトナム人に人気なのは何月?

4月は訪日ベトナム人が急増する月です。5年連続で4月の訪日数が月別トップとなっており、訪日ベトナム人の集客・誘致を検討しているのなら、4月に向けてプロモーションをかけていくのが得策でしょう。全体の傾向としては、1月から4月にかけて訪日ベトナム人観光客数は増加し、その後10月で一度は盛り返しはしますが、基本減少傾向になります。

インバウンド消費額推移(2012年~2016年):べトナム市場全体の規模は?

インバウンド消費額推移(2012年~2016年):べトナム市場全体の規模は?

訪日ベトナム人観光客によるインバウンド消費額は、2016年に435億円規模にまで成長しました。直近で数値が明らかになっている2014年の295億円と比較すると2年間で約1.5倍の成長を記録したことになります。 しかし、ここ数年訪日客数の増加が目覚ましいシンガポールやマレーシア、フィリピンなどと比べるとやや見劣りする印象です。

一人当たりインバウンド消費額推移(2012年~2016年):訪日べトナム人は1人いくら使う?

一人当たりインバウンド消費額推移(2012年~2016年):訪日べトナム人は1人いくら使う?

一人当たりの旅行支出は、ここ3年で減少し続けています。もっとも訪日ベトナム人観光客が旅行中にお金を使っていたのは2014年。ひとりあたり訪日旅行で237,688円を使っていました。2014年以降、一人当たりの旅行支出額は下がり続けており、2016年には186,138円にまで落ち込みました。 ただ、東南アジアの国の中では一人当たりのインバウンド消費額はトップクラスであるため、引き続き注視していくべき市場であるとの見方ができます。 *2012年、2013年の訪日ベトナム人の一人当たりのインバウンド消費に関しては数値が出ていないため、2014年より3年分を紹介しています。

旅行支出内訳:訪日べトナム人は何を買い、消費している?

旅行支出内訳:訪日べトナム人は何を買い、消費している?

訪日ベトナム人が、訪日旅行中に使ったお金のうち、もっとも大きな割合を占めたのはショッピング費用でした。ショッピング費用は、全体の31.6%を占めています。 多くの東南アジア圏の国では宿泊費用がもっとも大きな費目を占めているにもかかわらず、ベトナム人のインバウンド市場ではこの現象は見られませんでした。「ベトナム人はショッピング好き」ということは覚えておくべきでしょう。

人気のお土産ものランキング:訪日べトナム人は何をお土産に買っていく?

費目購入率購入者単価
1位菓子類63.2%9,386円
2位その他食料品・飲料・酒・たばこ45.8%18,595円
3位化粧品・香水42%20,920円
4位服(和服以外)・かばん・靴41.4%24,551円
5位医薬品・健康グッズ・トイレタリー38.9%15,529円
6位カメラ・ビデオカメラ・時計20.9%29,701円
7位電気製品16.8%63,891円
8位和服(着物)・民芸品7.8%11,293円

(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 平成28年より

訪日ベトナム人は、日本で日常用品を主に購入しているようです。購入率の高いもの上位4つには、基本的に生活で利用するためのものがランクインしています。購入率こそ下がりますが、「カメラ・ビデオカメラ・時計」「和服・民芸品」「電気製品」「和服(着物)・民芸品」など比較的購入者単価が高い費目も上位にランクインしています。また、訪日ベトナム人のショッピング動向に関して特筆すべき点は、「化粧水・香水」に対しての満足度が高い点です。訪日ベトナム人のうち25.1%が同費目をもっとも満足したと回答しました。

買い物場所ランキング:訪日べトナム人はどこで買い物をしている?

買い物場所購入率
1位スーパーマーケット54.3%
2位百貨店・デパート50.9%
3位コンビニエンスストア46.9%

(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 平成28年より

訪日ベトナム人の間で、もっとも人気のショッピングスポットとなったのは「スーパーマーケット」でした。54.3%がスーパーマーケットを利用しました。「百貨店・デパート 」「コンビニエンスストア」に関しても全体の約半数の訪日ベトナム人が利用したと回答しました。

年齢・性別構成比:訪日べトナム人で最も多い属性は?

年齢・性別構成比:訪日べトナム人で最も多い属性は?

2016年に訪日したベトナム人のうち55.9%は男性、44.1%は女性でした。訪日外国人としては男性の方が多い結果になりました。 年齢別にみてみると、20歳~39歳がもっとも大きな割合を占める層になっており、2016年の訪日ベトナム人の約7割がこれらの年代に当てはまる結果になっています。なかでも突出して多かったのは30歳から39歳の男性(全体の20.7%)と20歳から29歳の男性(19.9%)の2つでした。

滞在日数:訪日べトナム人は何日間訪日旅行する?

滞在日数:訪日べトナム人は何日間訪日旅行する?

観光庁の「平成28年 訪日外国人消費動向調査」によると、訪日ベトナム人の平均泊数は35.4泊となっており、観光目的の場合、7日から90日間、日本に滞在するベトナム人が多いことがわかります。(52.4%が7日から90日間日本に滞在)

訪日経験:訪日べトナム人は初訪日・リピーターどちらが多い?

訪日経験:訪日べトナム人は初訪日・リピーターどちらが多い?

2016年に訪日旅行をしたベトナム人のうち、55.8%は訪日リピーターでした。過半数がリピーターとなっており、他の東南アジア圏のインバウンド市場と比較するとリピーター率が高いといえるでしょう。

旅行形態:訪日べトナム人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?

旅行形態:訪日べトナム人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?

ベトナム人が訪日する場合、個別手配にて訪日する割合は75.3%となっており、団体ツアーもしくは個人旅行パッケージを使う割合よりも多い結果になりました。 一方、観光が目的になると個別手配(≒FIT)が占める割合は低下し、団体旅行が占める割合は49.5%まで上昇します。約半数が団体旅行にて訪日しているという事実から、ベトナム人の間では団体旅行は未だに人気の旅行形態であるという点に留意するべきでしょう。ビジネス目的の訪日時は、他国籍の訪日客と同様にほとんどが個別手配にて訪日する傾向にあります。

日本の観光情報の収集:訪日べトナム人の訪日旅行の情報手段は?

日本の観光情報の収集:訪日べトナム人の訪日旅行の情報手段は?

近年、旅マエの訪日外国人はインターネットを利用して情報を集める傾向にあります。しかし、訪日ベトナム人においては「日本在住の親族・知人」「自国の親族・知人」など、人との対話を通じた観光情報が役に立ったと感じているようです。上位3つのうち、2つが知り合いの口コミを通じたものでした。訪日ベトナム人にとってSNSを通じて得た観光情報も有益だったようで、全体の約21%が役に立ったと回答しています。その他は基本的にインターネット関連の選択肢が目立ちます。 旅ナカに関しては、他国出身のの訪日外国人と同様、スマートフォンがもっとも役に立った情報源であったようです。また、PCを通じた情報源がトップ3にランクインしているのは珍しい現象です。一定数の訪日ベトナム人は訪日旅行中もPCを携帯して情報を入手していることが把握できます。加えて、割合こそ下がりますが「観光案内所」もトップ10にランクインしています。

べトナム市場のアウトバウンド(海外旅行)データ

べトナムで人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?

国名過去五年間で最多の外客数
1位中国1,709,437人(2014年)
2位ラオス1,187,954人(2015年)
3位カンボジア987,792人(2015年)
4位タイ 767,643人(2015年)
5位シンガポール418,266人(2015年)

(参照)JNTO 訪日旅行データ ハンドブック 世界20市場 2017年

ベトナム人は基本的に東南アジアに旅行しています。1位の中国を除くと、5位までを東南アジアが独占するかたちになっています。 日本はベトナム人に人気の観光地として7位にランクインしています。ただ、ここ数年の訪日ベトナム人観光客数の急激な増加具合を見ると、今後日本はベトナム人にとってもっと人気の観光地になっていくかもしれません。