韓国ネット「令和の『令』は『零戦』を想起」と批判の声 新時代の日韓関係に期待との反応も

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4月1日11:40ごろ、菅義偉官房長官が首相官邸にて記者会見し、新しい元号は「令和(れいわ)」と発表しました。発表後1時間も経たないうちに、総合ニュースなど複数の韓国メディアで新元号に関する報道がなされました。政治的・文化的にも様々な関係模様を見せる日韓ですが、韓国メディア・ネットは新元号「令和」をどのように受け止め、報じ、反応したのでしょうか。

新元号「令和」外国人の興味は?台湾報道は「新平成・平成第二章」と大胆予想

2019年4月30日に予定される天皇陛下の退位に向けて、本日2019年4月1日「平成」に変わる新元号として「令和」を発表しました。「元号」の制度は、台湾・中国などの東アジアを中心に海外でもよく知られており、ここ数日でWEBメディアやテレビ局での報道が続いているようです。特に台湾では1時間以上の特集番組が組まれるほど注目度が高く、新元号の予想ランキングとして「新平成」「平成第二章」などインターネット上で話題となったジョークランキングを交えつつ紹介するほどです。この記事では、新元号とインバウン...


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新元号「令和」の韓国語表記は「레이와(レイワ)」

韓国語の外国語表記には、音によるものと、漢字によるものの2パターンあります。音によるものはローマ字的なハングルで、新元号「令和(れいわ)」を表記すると、「레이와(読みはそのまま レイワ)」となります。一方、漢字を基にしたハングルは漢字語と言い、新元号「令和」を漢字語で表記すると「영화(読み:ヨンファ)」となります。

この「영화(ヨンファ)」についてですが、「映画」を漢字語表記すると全く同じ「영화(ヨンファ)」になってしまいます。韓国メディアにて「令和」を「레이와(レイワ)」表記にしているのは、「映画」と被らず、紛らわしくない表記だからかもしれません。

韓国メディアの反応は?安倍政権の保守色への懸念も

総合ニュースをはじめ多くのメディアは、日本のメディアと同様、新元号「令和」の意味や、新元号に変わる背景、天皇陛下が退位され、5月1日に皇太子様が即位される今後の流れなどを報道するのみに留まっていました。

一方、韓国の左派系紙、ハンギョレ(電子版)では、新元号の出典について「安倍晋三政権の保守的色が日本の古典を出典とする年号誕生の背景にあるようだ」との分析を掲載しました。

そんな中、読者の反応は、新元号決定を速報するインターネットの記事に、「『令和』になってからは、韓日関係が良くなることを祈ります」との書き込みがあるなど、多くの共感を示していました。

世界日報ウェブ記事より

Naverブログの読者の反応は?

韓国最大手のインターネット検索ポータルサイトNaverのブログ欄にも、日本の新元号に対するブログがいくつか掲載されていました。そのブログの内容は、韓国では元号自体に馴染みが無いため、そもそも元号とは?というような元号を説明する記事が多く見られました。

1. 元号を初めて知った

その読者の反応として、大きく3つに分けられます。1つ目は、「元号について全く知らなかった、または初めて知った」という反応です。この層の割合は全体の3分の2を占めていました。韓国では現在、元号を使っておらず馴染みが無いため、このような反応になったと考えられます。

2. 「零戦」想起されいい気分ではない

2つ目は、「新元号にあまりよく思っていない」という反応でした。彼らの意見を1つご紹介すると、「令和の『令』が、同じ発音の『零』を想像させ、太平洋戦争時の『零戦』を想起させられて、あまり良い気分ではない。」のような意見がいくつかありました。

3. 「令和」新時代の日韓関係に期待

3つ目は、「新元号に期待する」という反応です。先ほど述べたように、『令和』になってからの日韓関係に期待するコメントが多く見られました。これは、最近の日韓関係の冷え込みを、韓国国民はあまりよく思っておらず、これを機に仲良くなってほしいという思いが込められているようです。

まとめ:新元号「令和」の発表に関する韓国メディアと読者の反応は賛否両論

観光庁から出ている訪日外国人消費動向調査 2018年によると、訪日外国人旅行消費額は、中国についで、5,881億円 (全体の13.0%)でした。訪日旅行者数は7,525,853人( 前年比+5.6%)、訪日外国人1人当たり旅行支出は78,084円(前年比+8.8%)です。この韓国市場を読み解くためには、韓国の内情を把握する必要があります。

韓国メディアの反応は、ネガティブな記事が目立ってしまい、読者の反応も一部、反日に繋がるようなネガティブなコメントが見られました。一方で「『令和』になってからは、韓日関係が良くなることを祈ります」との書き込みを多く見ました。今後の日韓関係に期待している韓国人ネットユーザーも多くいるようです。


<参考>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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