高野山・奥の院「外国人に人気観光地ランキング」7位ランクインの理由、秘密は口コミとインバウンド対策だ

高野山・奥の院「外国人に人気観光地ランキング」7位ランクインの理由、秘密は口コミとインバウンド対策だ

歌山県にある世界遺産、高野山・奥の院は、空海(弘法大師)がまつられた御廟(ごびょう)として知られている日本仏教の聖地です。高野山・奥の院は訪日観光客から人気の旅行先として定着しつつあります。「なぜ高野山奥の院が訪日外国人に人気なのか?」と不思議に思う方もいるのではないでしょうか。ここではその奥の院が訪日外国人から人気となった理由や、インバウンド対策の事例を紹介します。


高野山奥の院が訪日外国人に大人気?

レストラン格付けガイドで知られるミシュランが2009年にフランスで発行した、旅行案内書日本編「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」において、高野山奥の院が最高の3つ星に認定されました。ミシュランガイドだけでなく、英BBCなどでも紹介され、訪日外国人に大人気の観光地となっています。

外国人に人気の観光地”7位”にランクイン

トリップアドバイザーの「旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の観光スポット ランキング 2018」において、高野山奥の院は7位にランクインし、訪日外国人から人気高いスポットとして認知されています。同様のランキングにおいて、2016年は12位、2017年は10位と徐々に順位を上げており、トリップアドバイザー内の旅行者評価は満点の”5”を獲得しています。顧客満足度が高い理由として、奥之院で「お逮夜ナイトウォーク」として、提灯を持って奥之院へ30分程歩き、奥之院でお経を聞いて帰るといった無料体験などが挙げられます。

高野山奥の院はなぜ訪日外国人に人気なのか?

2004年の世界遺産登録に続いて、2009年にはミシュランのグリーンガイド日本版でも最高ランクの3つ星に認定され、現在は日本を代表する国際観光地としてインバウンドを先導する存在となっています。、ミシュランやメディアでの露出により認知度も向上し、実際に訪れた外国人による口コミの評価も高いことが人気に繋がっています。

高野山奥の院とは?

高野山は標高約850mの高地にあり、和歌山県伊都郡高野町の中心をなす山上の集落です。高野山に居住する2500余人のうち、僧侶の数は約700人となり3割近くが僧侶という宗教都市です。

奥之院は国指定史跡地域に指定されおり、一の橋から御廟までの道のり約2キロメートルには20万基を越える諸大名の墓石や祈念碑、慰霊碑が数多く立ち並んでいます。

なぜ訪日外国人に人気なのか?

世界遺産の認定やミシュラン3つ星獲得などにより、外国人にとって日本の観光旅行でランキング7位にランクインした高野山奥ですが、「なぜ訪日外国人に人気なのか?」気になるところ。実際に、高野山奥の院を観光で訪れた外国人がどのような感想を抱いているのか旅行者の口コミを紹介します。

「穏やかで最高の景観を満喫できる、美しい場所。」

「半日墓地を散歩して過ごしたが時間が足らなかった。夜間も歩いてみたい。」

「今までで最も素晴らしい場所の1つ。 墓地は別世界のよう。」

「昼と夜の両方で素晴らしい。特に夜の墓は美しく、複雑で、繊細であり、高野山に欠かせない。」

荘厳で平和的な雰囲気や美しいお寺だけでなく、とりわけ夜間観光も人気の理由として挙げられています。奥之院では無料のナイトウォークや有料のナイトツアーなどが実施されており、それらの施策も外国人から人気の背景ともいえるでしょう。

高野山奥の院のインバウンド対策

高野山奥の院は、国内外から多くの観光客が訪れます。とりわけ、インバウンド対策において重要といえる、インフラ整備などにもしっかり対応しています。ここでは、高野山奥の院インバウンド対策を紹介します。

ホームページの多言語対応

▲[高野山HP外国語 トップページ]:高野山 HPより引用
▲[高野山HP外国語 トップページ]:高野山 HPより引用

高野山HPは日本語のほか英語・フランス語のページが設けられています。フランスで発行された「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」においてミシュラン3つ星を認定され、フランスからの観光客も多いためフランス語にもしっかり対応しています。

インバウンド受け入れのインフラ整備

日本語と英語を併記した案内板洋式トイレWi-Fi環境の整備など外国人受け入れ対策がなされています。スマートフォンで情報収集するさいに、外国人にとってはWi-Fi環境は非常に重要なポイントとなるので、その需要にしっかり対応しインバウンド対策をしています。

外国人受け入れに積極的な宿坊も

高野山には、外国人受け入れに積極的な宿坊「恵光院」が設けられており、英語表記やWi-Fi環境を充実させ、インターネット宿泊予約に対応するなど、さまざまな環境整備をしています。宿泊オプションとして、簡易な修行法である「写経」や「阿字観(あじかん)」といった密教の瞑想法が体験できます。

インバウンド向けツアーの実施

インバウンド向けに、外国人向けの「奥之院ナイトツアー」も実施されています。冒頭で紹介した、「お逮夜ナイトウォーク」とは異なり、有料ツアーとして高野山在住の”金剛峯寺境内案内人有資格者”がガイドとなって、夜間の幻想的な奥之院を散策することができます。公式HPは日本語と英語の二カ国語対応で、そのままサイトから予約を申し込むことができます。

まとめ:高野山奥の院、実は訪日外国人に大人気だった

高野山奥の院は、世界遺産やミシュラン認定、観光ランキングなどメディアでの露出により、人気の観光地として知られるきっかけとなり、実際に訪れた外国人による口コミ評価が高いことが人気に繋がっています。また、高野山の町の最大の特徴である、町のほとんどが金剛峯寺の境内という“寺内町”である点を活かし、町全体でインフラ整備などの協力をしてインバウンド受け入れ体制をとっています。それらのインバウンド対策が更なる訪日外国人の増加や外国人に人気の観光地ランキングにつながっているといえます。


<参考>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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