働きすぎ中国人が待ちわびる特別4連休、2019年の「五一(メーデー)」は日本・タイ・ベトナムへ海外旅行!

働きすぎ中国人が待ちわびる特別4連休、2019年の「五一(メーデー)」は日本・タイ・ベトナムへ海外旅行!

こんにちは、クロスシー編集部です。

日本では10連休が始まりますが、中国でも五月の初旬に「五一労働節」(略称、『五一』ウーイー)に合わせた休暇があります。基本的には1日だけの休みですが、今年は特別に4連休となっています。そのため、前後で有給休暇を取得し海外旅行を楽しむ人も多いようです。今年の「五一」の旅行動向を探ります。

五一労働節の休暇とは?

5月1日の労働節に合わせた中国の3連休は、2011年から始まりました。その以前には10月の国慶節や春節のような7日間の休暇がありましたが、2008年に法律の改正によりなくなってしまいました。

この「五一」について、今年3月の政府発表により、4連休となることが決定しました。

ただしこれは、前週の4月28日(土)と直後の5月5日(日)を振替出勤とすることで連休を作り出すという、昨今の中国でよく見られるやり方によるものです。

2019年5月のカレンダー
▲2019年5月のカレンダー
このように、中国での年間休日日数は実は多くありません。「働きすぎ」というイメージは日本の専売特許のようなところもありますが、実は中国人も同様に数少ない休暇を待ちわびているのです。そのため、この休みを利用して、めいっぱいリフレッシュしたいと考える中国人も少なくありません。

前倒しで休暇取得の約70%が海外旅行に。2019年「五一」の人気旅行先は?

中国最大のオンライントラベルエージェンシーであるCtrip(携程)は、4月に「五一旅行と休暇について」を公開し、2019年の五一休暇中の中国人旅行者の傾向を伝えています。

これによれば、Ctripを通じて旅行を予約する40%が5月1日より前に休暇を取得し目的地に向けて出発する予定を立てています。

旅行者は80後が主力となっており、昨年や春節の旅行動向と同じく、子連れでの旅行・同僚や友人との旅行が多くなっているそうです。仕事のプレッシャーの高まる環境とあってか「逃避旅行」としてリゾート地を選ぶ人も多いと伝えています。

五一が始まる前の4月28~30日から旅行を開始する旅行者のうち約70%の目的地は海外です。Ctripを利用し、有給休暇の取得ができる中国人にとって海外旅行が一般的になってきていることがわかります。

言語に不安?個人旅行では「香港」「シンガポール」「台北」など言語面でハードルの低い地域が人気

「五一」期間の海外旅行において、2019年の人気目的地は香港、タイ、日本、ベトナム、台北、インドネシア、モルディブ、フィリピンです。昨年はこうした地域に加え、カンボジアやオーストラリアが人気でした。

五一の海外旅行予定者のうち、団体旅行を選ぶ人々が選ぶ目的地のトップ3はタイ、日本、ベトナムで、タイと日本の2か国が圧倒的に人気となっています。

  • 団体旅行での「五一」人気旅行先。タイ、日本、ベトナム、台北、インドネシア、アメリカ、シンガポール、ロシア、モルディブ、香港
    ▲団体旅行での「五一」人気旅行先。タイ、日本、ベトナム、台北、インドネシア、アメリカ、シンガポール、ロシア、モルディブ、香港

    一方で自由旅行を選ぶ旅行者に人気の目的地トップ3は香港、タイ、日本です。団体旅行と異なり、上位3地域での大きな差はなく、香港がタイと日本を僅差で上回り1位という結果です。

    また自由旅行の人気旅行先には、4位にシンガポール、6位にマレーシア、7位に台北がランクインしており、中華圏が人気となっていることがわかります。自由旅行の場合は言語の障壁なく観光を楽しめるかどうかが目的地選定の指標になっているのかもしれません。

    団体旅行での「五一」人気旅行先。香港、タイ、日本、シンガポール、ベトナム、マレーシア、台北、インドネシア、モルディブ、フィリピン
    ▲団体旅行での「五一」人気旅行先。香港、タイ、日本、シンガポール、ベトナム、マレーシア、台北、インドネシア、モルディブ、フィリピン

    団体旅行が人気となる理由とは?団体旅行客に対する効果的な訴求方法とは?

    実は2008年以来中国の海外旅行における団体旅行の比率は年々高まっており、2016年には団体旅行が42.4%:自由旅行が57.6%となりました。観光に加えホテルの手配や保険の加入と合わせて考えると結果的にコスパが良いという見方があるようです。

    自由旅行の形式で日本を訪れる中国人も多いですが、団体旅行の場合でも日本は人気の旅行先となっています。団体旅行を選ぶ動機には、やはり言語の障壁への懸念があります。こうした団体旅行客の需要も取り込めるような施策をうっていくことで、さらに大きなインバウンド消費を実現できるでしょう。

    例えば日本旅行で気分が高揚しているタイミングで広告配信を行い、ECへの誘導を行う等、機を逃さずに消費促進につなげるといったやり方も考えられます。また、空港免税店や市内のドラッグストアの取扱商品であるなら、旅行者の「お土産リスト」にリストインするよう、在日中国人を中心に口コミでブームを作り出すといった方法も有効でしょう。

    まとめ:旅行消費額トップの90後、80後の家族旅行に加え今後は「50後」の旅行市場も要注目

    2017年にはすでに、90後(90年代生まれ、20代)の旅行における消費額は一人当たり3,478元(約5万7,000円)と他のどの年代よりも高くなりました。この世代における個人旅行の比率は87%にも上ります。

    また子育て世代、働き盛りの80後(80年代生まれ、30代)の子連れ旅行も、海外旅行全体でも大きな存在感を占めています。こうした中で今後注目されてくるのが60歳以上(50後)の旅行ブームです。この世代での海外旅行者数の増加は著しく、前年比10%以上の増加が続いています。こうした60歳以上の旅行者、は体力面での心配などから団体旅行を選ぶ場合も多くなっています。

    今回の「五一」の連休でも、中国人旅行者にとって日本は変わらず人気の目的地となっています。今後も中国人の海外旅行市場はますます拡大していくと考えられます。2018年には海外旅行者がのべ1.5億人となっており、数年後には2億人を突破するという予測も出ています。

    年代や旅行の形式といった属性の違いを参考にターゲットを定め、それぞれに合わせたプロモーション方法を選定していくことが重要となっていくでしょう。

    〈参照〉

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

株式会社クロスシー

株式会社クロスシー

株式会社クロスシー編集部。中国語圏向けに日本情報の提供をするインターネットメディア運営・レップ事業を展開すると共に、訪日観光客向けのマーケティング・ソリューションを提供しています。日本の観光立国を実現すべく、メインターゲットとなる中華圏への観光情報、サービス、商品について、日中間の情報格差を埋め、観光客にとって最高の日本体験の提供を目指しています。