中部地方に特化した訪日客向けのインバウンドポータルサイト「Centrip Japan」は、金城学院大学のセントレアサポーターズが製作・配布した中部国際空港(以下、セントレア)の英語ガイドのウェブ記事化を実施しました。女子大生の視点からセントレアの活性化を目指すこれまでの取り組みをふまえ、「Centrip Japan」とセントレアサポーターズの連携事業の狙いと期待される効果を見ていきましょう。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
中部在住の外国人編集者が監修!訪日客向けポータルサービス「Centrip Japan」
中部地方に特化した訪日外国人観光客向けのポータルサービスとして、伊勢志摩や中部地方のスキーリゾート、春の立山黒部アルペンルート、昇龍道をバスで巡る訪日客向けパスなど、中部地方の魅力を発信しています。
中部エリア在住の外国人編集者が監修していることから、エリアを熟知した外国人ならではの視点による中部の魅力発信が期待できるのが特徴です。自治体をはじめ、今回のセントレアサポーターズの例のように、各団体と連携し情報発信に取り組み、ポータルサイトとしての「情報ハブ」機能も搭載しています。中国のOTA「Ctrip」などと提携し、訪日客だけでなくタビマエユーザーに向けた情報拡散も目的の1つです。タビナカの訪日客に対しても、セントレアをはじめ、ホテルやタクシー会社を通じたサービス提供を実施しています。
女子大生の視点から中部地方の魅力を発信「金城セントレアサポーターズ」
2016年5月6日に金城学院大学と中部国際空港株式会社が「産学連携に関する包括協定」を提携し発足した取り組みです。マーケティング・販売促進・広告活動など幅広い領域で、地域社会への貢献や国際交流等への協働ならびに相互の構成員の資質向上を目指しています。
英語ガイド冊子の製作は、日本の観光地の訪日外国人向け英語冊子を50冊分析し研究するところからスタートしました。加えて、留学生への取材やセントレアを利用する訪日外国人観光客へのインタビューも実施し、訪日客の嗜好や意識調査の分析結果をふまえ、編集方針を決定しています。実際の店舗取材から撮影・記事製作・基本デザイン・翻訳まで、金城セントレアサポーターズが一貫して取り組みました。
セントレアでの食・体験・お土産情報を「Centrip Japan」でウェブ記事化
「Centrip Japan」にて、金城学院大学セントレアサポーターズの英語ガイド冊子の内容の中から、食・体験・お土産の3つのトピックに関する情報を、ウェブ記事化しました。
セントレアの食に関するおすすめ情報記事では、訪日客にも人気のラーメン店を複数紹介したほか、定番の寿司、そして海外ではあまり馴染みのない卵かけごはんも紹介し挑戦できる店舗の案内に繋げるなど、ユニークな内容が特徴的です。
セントレアでの"体験"としては、青い海と空が両方楽しめる展望台・スカイデッキをはじめ、海外でも話題のアクティビティ・セグウェイのガイドツアーや、日本ならではのカプセルホテルと大浴場を紹介しました。スカイデッキやセグウェイガイドツアーの紹介では、セントレアサポーターズが体験している様子なども写真で一緒に紹介しており、より印象的な記事となっています。
セントレアで購入できるお土産の紹介記事では、訪日客の間でも注目されている"Kawaii"をテーマにしたギフトショップや、海外でも有名なハローキティのグッズ、日本のものづくり技術に触れられる文房具、レトロな雰囲気が楽しめる駄菓子屋などを紹介しました。中部地方で造られた100種類もの日本酒を販売している銘品館を紹介することで、中部地方の魅力発信にも繋げています。
まとめ:中部エリアへのさらなるインバウンド誘客促進に期待
これまで中部国際空港内で配布していた英語ガイドをポータルサイト上で記事として公開することで、スマートフォンやPCを通しタビマエから情報収集が可能となり、より満足度の高い訪日旅行の実現が可能となるでしょう。女子大生の視点からセントレアや中部地方の魅力を発信するといった新たなインバウンド対策として、今後さらなるインバウンド誘客の促進が期待されます。
<参考>
・PR TIMES:株式会社CBCテレビ(2019年3月20日)
・Centrip Japan:公式ウェブサイト
【7/9開催】消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント
2024年、訪日外国人による旅行消費額は過去最高の約8兆1,257億円を記録。 そのうち中国は1.7兆円超(全体の約21%)と圧倒的な1位を占めており、宿泊日数や訪問者数でもトップクラスの存在感を示しています。
これだけ市場が大きく、経済インパクトのある中国インバウンド。 いま多くの企業が「中国向けに本格的な戦略を立てるべきではないか?」と検討を始めています。
しかし中国では、Googleをはじめとする多くのサービスに規制があり、中国現地のSNSや地図サービスを活用するなど、独自のカスタマイズされた対策が必要です。
本セミナーでは、インバウンド戦略の基本を押さえた上で、「中国市場の最新動向」と「具体的な対策」について、わかりやすく解説します。
<本セミナーのポイント>
- インバウンド戦略の基本が学べる!
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- 中国特有のSNS・地図アプリを踏まえた対応策を学べる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント【7/9開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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