カジノとは | IR・インバウンド市場へのメリットとデメリット・ルールとオンラインカジノ・世界の3大賭博場

最近のニュースで日本のカジノ誘致が多く取り上げられています。IR法案が可決したことで、カジノ誘致へ向けた動きが活発になってきています。

カジノとはご存知のとおり賭博を行う施設の一つで、 ルーレットやブラックジャックなどのゲームで金銭を賭ける場所を意味します。ラスベガスが有名ですが、アジアでも韓国やマカオにはこうした施設を目的に海外から誘客しています。

この数年、日本でもこうしたカジノを含む統合型リゾート(IR)を経済活性の目的で導入を検討しています。

政府は2020年代前半をめどに最大3カ所でIRを開業させる方針を掲げていますが、現時点ではカジノ開業に対する国民の抵抗感が大きいとみられています。政府は来たる選挙を見据え、こうした設備の整備の意義や目標を定める「基本方針」について今夏に公表する方針でしたが、この公表を先送りする方針を固めたことが先週報道されました。予定していた開業時期への影響が懸念されています。

今回は、カジノの基本的ルールや、カジノを含む統合型リゾート導入のメリット・デメリットについて詳しく紹介します。


カジノとは?なぜ今カジノが注目を集めている?IR法案とは?

「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」が2016年12月に公布・施行されました。日本で禁じられていたカジノ解禁につながることから「カジノ法」「カジノ解禁法」「カジノ推進法」ともよばれています。

このIR推進法の制定を受け、日本でもカジノ施設が設立される見込みで、その経済効果が期待されていますが、ネガティブな影響についての心配の声もあがっています。

カジノとは?

カジノとは、ルーレットやカードゲームなどで金銭をかけ、賭博を行う場所のことです。

15世紀頃のフランスが発祥とされ、上流階級や庶民階級向けの賭博場が、現在のカジノの元となったと言われています。

IR法案とは

IRとは、統合型リゾートのことを言い、この「統合型リゾート」を作っていこうという法案のことを「IR法案」と言います。IR法案は「カジノ法案」とも呼ばれます。

統合型リゾートとは、国際会議場・展示施設などのMICE施設や、ホテル、商業施設、レストラン、劇場・映画館、アミューズメントパーク、スポーツ施設、温浴施設など、複数の目的を満たせるサービスがそろう施設のことです。主に海外からの観光客の利用を目的としています。

2016年12月に成立した「IR推進法」は、カジノを中心に商業施設や宿泊施設などの複合施設を設立することを推進する法案です。さらに2018年7月には「IR実施法案」が成立し、計画がさらに一歩実現に近づいています。

これにより長年カジノが禁止されてきた日本にもカジノが誘致される流れとなっています。しかし、ギャンブル依存症や治安に関する問題に対して不安の声は根強く、設立までに解決すべき課題となっています。

なぜIR法案を成立させたの?

カジノを含むIRの設立の推進は、インバウンド誘致のための観光地を作りたいという考えに基づきます。

海外の大都市にはカジノが多くあり、こうした施設を目当てにその都市を訪れる外国人観光客が少なくありません。アジアでいえば、シンガポール、マカオ、また韓国にもカジノがあり、インバウンド誘客とインバウンド消費の拡大に絶大な効果を発揮しています。

こうした事例にならい、日本でもカジノを建設しそれ目的の外国人観光客の増加を図る考えです。カジノを含むIRの推進は、日本経済の活性化と地域復興の可能性を秘めているといえます。

デメリットは?

カジノを誘致することで、日本経済の活性化が期待できますが、一方でデメリットも存在します。

代表的なものとして、ギャンブル依存症の人たちが増えてしまうことや外国人観光客増加による治安の悪化、さらにはマネーロンダリング(資金洗浄)の場として利用されてしまうといったことがあります。

日本でカジノを建設するにあたっては、今後政府によりこうした課題を解決するための方策が明確に示される必要があります。

基本的な楽しみ方は?オンラインカジノとは?

カジノと一言で言っても、さまざまなゲームがありそれぞれにルールや楽しみ方が異なります。

カジノの中でも代表的なゲームをいくつか紹介していきます。

ルーレット

ボールが落ちるポケットがある回転盤でボールを回し行うゲームです。ポケットは赤と黒に分かれ、それぞれ数字が表記してあります。

ゲームのスタートは、プレイヤーが「赤か黒か、奇数か偶数か」などベットを行い、ディーラーがルーレットを回します。

ボールがルーレットのどこに入ったかによって勝敗が決まります。

ブラックジャック

ブラックジャックは、トランプで行うカードゲームの一種です。

ディーラーを相手に行い、最終的に手持ちのカードの合計がディーラーを上回れば勝ちとなります。

しかし21を超えてしまった場合はその時点で負けとなってしまうため、21にできるだけ近く且つ超えないことを目標に勝負します。

バカラ

バカラとはひとことで言うと「右と左のどちらに9に近い数字が出るかを当てるカードゲーム」です。

バカラはアジアを中心に高い人気を誇っており、「カジノの王様」とも呼ばれるほどです。

細かいルールはありますが、ポーカーやブラックジャックなどのように自身の頭を使って戦略を考えるのではなく、完全に運に任せて遊ぶゲームです。

オンラインカジノとは

オンラインカジノとは、インターネット上で遊ぶカジノのことです。

通常のカジノと同じく、実際のお金を賭けて楽しむことができ、ヨーロッパではプレイヤーが4,000万人にも及んでいます。

日本では法律により、競馬や宝くじをのぞき、原則賭博行為が禁止されています。オンラインカジノはこうした許可された賭博行為として日本の法律には明記されていないため、違法賭博に当たるのではという意見もあります。

しかしこれに対しては、オンラインカジノは海外の政府が発行するライセンスを取得して運営されているものであること、またそのサーバーも日本国内にないことから、日本の賭博罪の適用条件を満たしていないという見方もあります。

オンラインカジノについては、これまでに日本の最高裁判所の判例がないため、今のところグレーゾーンな行為と言えるでしょう。

世界でカジノが有名な場所は?

現在日本にはカジノはありませんが、世界の主要都市にはカジノは数多く存在しています。

次は世界でも有名なカジノの場所について見ていきます。

1. ラスベガス

カジノといえばラスベガス、ラスベガスといえばカジノとも言われるほど有名なのがアメリカのネバダ州にあるラスベガスです。

カジノによる経済効果は計り知れず、カジノ以外の観光産業も含めた経済効果が4.2兆円にも登ります。

2016年にラスベガスを訪れた観光客の数は、4290万人にも登りました。

2. シンガポール

カジノだけではなく、統合観光リゾートとして成功した例として有名なのがシンガポールです。2005年に、単純なカジノ施設ではなく統合型リゾートとして地域再開発を目指し、民間投資を誘致しました。

マリーナベイサンズというホテルとセントーサ島のワールドセントーサという施設の2箇所の統合観光リゾートがあります。

3. マカオ

マカオはアジアでも有数のカジノです。30を超えるカジノがあり、海外からカジノを目的に訪れる観光客が急増しています。

マカオには160年以上前からカジノがありましたが、2000年代に入り中国経済の成長や、海外資本の導入などの影響から、カジノを目的とした観光客が急増しました。

日本の構想するカジノとの違い

ここまで紹介した世界のカジノと、現在日本が構想しているカジノの違いはどこにあるのでしょうか。

世界のカジノでは入場料が無料のところが多くありますが、日本ではギャンブル依存症の防止などの理由から、入場料を有料としたり入場回数制限を設けるなどの対策が検討されています。

こうした対処の副作用として、お金が回りづらくなることで経済効果が見込めないなどの懸念が指摘されています。

今後は日本でもカジノ含むIRによるインバウンド観光客の拡大が期待される

2016年12月のIR法案がの成立から、日本のカジノ誘致は急激に前進しています。

ギャンブル依存症対策などの課題は多く残っていますが、世界のカジノの現状を見ると、インバウンド観光客の誘客効果が大いに期待できます。

カジノを生かした健全な経済活性化により、地方含むインバウンド市場の盛り上がりも可能となってくるでしょう。今後はカジノの設立を地方への誘客にも生かす手腕が必要となっていくはずです。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!