日本人の海外旅行先として非常に人気のあるイタリアですが、そのイタリアからは毎年多くの訪日外国人がやってきています。
訪日イタリア人観光客を受け入れるにあたって、イタリア語への翻訳が必要になる場合もあります。
ここでは、日本語からイタリア語へ翻訳する際に使える無料・有料のサイトやツールを紹介します。
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
インバウンド市場における訪日イタリア人観光客の推移
2018年に日本を訪れたイタリア人は15万人で、過去最高となりました。2012年には5万人ほどだったので、6年でおよそ3倍という計算になります。また観光庁による2017年のデータでは、訪日イタリア人一人当たりの消費額は191,482円、平均泊数は13.1泊でした。性別は男性が66.4%と、男性が3分の2を占めています。
「宿泊料金」の平均は86,746円で、旅行支出に占める比率は45%と調査対象の国籍・地域の中で最も高い結果になっています。また、「ハネムーン」を目的として訪日したイタリア人の比率が約5%で、調査対象の国籍・地域の中では最も高いというのも興味深い点です。
以下のページで訪日イタリア人市場についてさらに詳しく解説しています。
訪日イタリア人市場の特徴
2016年の訪日イタリア人観光客数は12万人を記録し、過去最高となりました。2016年、訪日イタリア人は一人当たり198,000円を訪日旅行時に使いました。
無料で使えるイタリア語の翻訳ツール3選
近年訪日イタリア人観光客が増加傾向にあるということがわかりました。日本を訪れるイタリア人には英語を話せる人が多いため、受け入れの際にイタリア語に対応することは必ずしも必須ではありません。
しかしホスピタリティの面からすれば、英語以外の言語にも対応することは決して無駄なことではありません。
ここでは、手軽に日本語からイタリア語に翻訳できる無料ツールを3つ紹介していきます。
1. 知名度と手軽さNo.1「Google翻訳」
無料翻訳サービス「Google翻訳」は、ブラウザでもアプリでも使用しやすいことから高い知名度を誇っています。対応言語も100以上と非常に多く、イタリア語にも対応しています。
しかし、最近は改善されてきたとはいうものの、やはりその翻訳精度には疑問が残ります。Google翻訳に限らず翻訳サービスを使う場合には、日本語→英語→イタリア語というように、一旦英語に訳してからイタリア語に訳すと多少精度が上がる場合があります。
2. 長文も翻訳できる「Honyaku Dog 無料オンライン翻訳アプリ」
「Honyaku Dog 無料オンライン翻訳アプリ」は、英語・中国語・韓国語・フランス語・イタリア語など全41言語に対応している翻訳アプリです。
言語にもよりますが、翻訳精度はGoogle翻訳と同程度です。
3. 話した内容を翻訳できるアプリ「音声&翻訳」
スマートフォン向けアプリ「音声&翻訳」は、Appleの音声認識技術を用いた翻訳アプリです。テキストの翻訳は117言語、音声翻訳は54言語に対応しており、両方とも日本語→イタリア語の翻訳が可能です。音声認識の精度は比較的高く、接客の際の翻訳には非常に便利なツールです。
無料のアプリですが、課金すると広告が消えたり、一日の翻訳回数の制限がなくなったりするなどのメリットがあります。
プロに頼めば確実!有料イタリア語翻訳サービスを紹介
ここまで無料の翻訳サービスを見てきました。最近は無料のツールでも徐々に翻訳精度が上がってきており、短い文章、単純な文章を訳すのであれば十分といえるでしょう。しかし長い文章や複雑な文章を翻訳する場合、完璧な精度を求める場合は、有料のサービスを検討することも必要です。以下では有料の翻訳サービス・ツールを紹介します。
1. インターブックス
翻訳会社のインターブックスは、高い品質や納品までのスピードに定評があります。イタリア語翻訳では「スタンダードコース」と「スピードコース」があり、スピードコースはA4原稿用紙1〜5ページを1〜2日で仕上げるというものです。
日本語からイタリア語への翻訳では、スタンダードコースの場合1文字あたり18~23円、スピードコースの場合1文字あたり27~34円です。
インターブックスでは翻訳者、ネイティブチェッカー、日本人チェッカー、プロジェクトマネジャーによる4段階のチェック体制を敷いており、高い精度を保っています。
2. 翻訳会社ブレインウッズ
翻訳会社ブレインウッズは、通信・IT、医薬、アパレル・化粧品、メディア・広告・出版など専門分野の翻訳に対応しているのが強みです。
英語・中国語・韓国語・フランス語・ドイツ語・イタリア語等の翻訳に対応しています。日本語からイタリア語に翻訳する場合、1文字あたり24~38円で、1ページ(400文字として算出)あたり9,600~15,200円となっています。原文日本語300文字程度までの無料翻訳トライアルを実施しています。
ブレインウッズでは他にも通訳サービスや字幕・吹替、人材派遣などを行っています。
3. 東京e翻訳ソリューションズ
東京e翻訳ソリューションズは、24時間365日オンラインで利用できる翻訳サービスを提供しています。納品物の受領までウェブ上で完結するので手軽に利用できます。30分からの短時間納品も可能です。
Word、Excel、PowerPointだけでなくIllustratorなどのDTPソフトにも対応しており、原文で作られた図やパンフレットのレイアウトを崩さずに翻訳することが可能です。
4. 対面でやりとりする際の翻訳ツールなら「ポケトーク」がおすすめ
レストランや居酒屋、土産物店などで使えるのが、音声翻訳機「ポケトーク」です。ポケトークは、ボタンを押しながら話すだけで自動的に他の言語に翻訳してくれるというものです。
対応言語は74言語で、翻訳言語の変更も機械に話しかけて行います。比較的長い文章でもかなり正確に訳せるといいます。イタリア語にも対応しています。
購入する場合は24,880円からですが、事業者が使う場合はレンタルになります。レンタルの場合料金は月額3,000円で、専用国内SIMをつけると月額4,000円です。
翻訳ツールを利用して訪日客の満足度アップに
翻訳ツールには無料・有料、オンライン・オフライン、テキスト翻訳・音声翻訳などさまざまな種類があることがわかりました。実際にイタリア語に翻訳したいとなったときは、このようなツールをうまく使い分ける必要があります。
訪日イタリア人を受け入れるにあたってイタリア語対応が必須となることは少ないですが、「全く知らない旅先で母国語で対応してもらえた」と訪日客の満足度を上げることにもつながります。翻訳ツールを効果的に使って多言語対応を進めましょう。
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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