POCKETALK(ポケトーク)は「ポケット」と「トーク」を合成した造語で、その名の通り手のひらに収まる大きさの翻訳機です。2017年12月に初代ポケトークが発売され、2018年9月には大幅に機能を向上した後続機「ポケトークW」がリリースされました。
インバウンド対応が必要な企業でもすでに多くの導入実績があり、対応言語は74言語で、英語、中国語、韓国語、フランス語からペルシャ語まで通訳可能な機器です。
ポケトークWが他の翻訳機と比べて優れている点は、74言語すべてで、双方向の翻訳が可能という点です。画面切り替えせずとも機器の左右のボタンをプッシュすることで、それぞれの言語を聞き取り、もう一方の言語でアウトプットします。
翻訳はインターネット通信を使って行い、SIMカードを使って海外の通信会社でも対応が可能です。海外に持ち出す際には設定を変更することなく、世界128の国と地域それぞれの規格で通信できます。
この記事では、ポケトークWの基本的な使い方と手順、各種の設定方法を実機の写真を使ってレビューします。
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ポケトークWの基本的な使い方と手順
現在販売されているポケトークの前には、初代ポケトークが販売されていました。こちらはオランダの「Travis the Translator」という企業が開発した商品を日本向けにアレンジしたもので、サイズはポケトークWと同じくらいでした。
しかしポケトークWについているような、入力音声を認識させるためのボタンや、音声による入力言語のコマンドができなかったため、現在よりも操作が複雑だったと言えます。
翻訳のスピード、精度ともにポケトークWのほうが優れたものになっています。スピーカーの性能もアップし翻訳語の大音量での再生が可能になり、またノイズキャンセリングの機能が付加され、人込みでの会話にも支障ない翻訳ツールです。
電源を入れる
本体の右側部分に電源ボタンがあります。4秒長押しをすると電源が入ります。電源を切るときも同じように長押しします。
起動状態のまま、電源を長押ししなければスリープモードになります。起動は速いですがバッテリーを消費するため注意が必要です。
ポケトークWはタッチパネル式です。初回起動時のみ、標準表示の言語を選択し、「OKボタン」をタップしてください。
言語を設定する

「翻訳画面」が表示されたら、画面下に表示されている言語をタップしましょう。先ほど行った標準表示言語が日本語ならば、画面左下に「日本語」と表記されています。右下が翻訳したい言語になるので、この部分をタップしてください。「言語設定」が表示されますので、翻訳したい言語をスクロールして選びましょう。
また、音声での設定も可能です。「言語設定」の表示がされる際に、左上のマイクを押し、右ボタンを長押しすると「言語名を話してください」と表示されますので、「英語」な
ど言語名を言って指を離すと設定完了になります。
翻訳する

上記の設定が完了したら、いよいよ翻訳開始です。自分の話す言葉が画面右下、あるいは左下に表示されていることを確認しましょう。画面のさらに下部にある黒いボタン(翻訳ボタン)を長押しすることによって、翻訳は可能になります。
左に日本語と表示されている場合は、左側の翻訳ボタンを長押しし、「ピロン」と音が鳴ったら翻訳したい言葉や文章を話しかけます。翻訳したい文章をすべて話し終わるまで、ボタンを押下し続けます。
約1秒ほどで翻訳された音声の再生とテキストの表示が起こります。
右に日本語と表示されている場合は、右側の翻訳ボタンを使い、同様の操作を行えば翻訳が可能です。
ポケトークWにSIMは必要?使える種類一覧と利用方法について
家電量販店やECサイトの売り上げをもとにした翻訳機シェアの95%をしめるPOCKETALK(ポケトーク)シリーズはメーカーのソースネクストによれば、2019年4月に出荷台数が累計40万台を突破しました。このポケトークシリーズにはSIMカードを挿入して利用する方法とWi-Fiに接続して利用する方法があります。また、SIMを利用する方法では専用のグローバルSIMを使う他に他社製品の格安SIMを使う方法もあります。この記事では、新型の「ポケトークW」を利用する際のSIM、Wi-Fiの違いや利点、...
ポケトークWの各種設定
基本画面から、左上の三本線マークをタップすると「設定画面」が開きます。アップーデートやスリープまでの時間などを設定できます。
ここで各種設定を行うことができます。
文字サイズ、音量、画面の明るさの変更

文字の大きさは「小・標準・大・最大」の四段階で調整可能です。
音量は電源をオンにした時に設定できますが、起動後は「設定画面」から変更可能です。画面上にあるスピーカーマークをスワイプして調節します。
画面の明るさは「設定画面」を直接スワイプすることで調整することができます。
翻訳履歴
翻訳した言葉は翻訳履歴として起動中画面に連なって表示されています。翻訳履歴は約1万件まで保存可能となっています。
履歴をタップすると音声が再生されます。削除したい翻訳履歴があれば、画面を長押しすることで「削除追加」のメニューが表示されます。「削除追加」のメニューを再度タップすると削除が実行されます。
また、画面の長押しこの際に「お気に入りに追加」というメニューもあります。頻繁に使うフレーズがあれば保存しておきましょう。
翻訳履歴を全て削除したいときは、「設定画面」から「リセット」をタップすると、「履歴の削除」のメニューが表示されます。これを選択すると、全ての翻訳履歴が消去されます。
他の機器と接続して使う
ポケトークWのグローバル通信付きモデルは、2年間有効な専用のグローバルSIMが内臓されています。このSIMが入っていれば、Wi-Fiの設定は不要です。
ただし、アップデートする際にはWi-Fi接続が必要です。スマホのテザリング機能や、無線LANなどに接続してインターネット回線を利用します。
スマホのテザリングを利用する場合は「インターネット共有」をあらかじめオンにして、ポケトークWの「設定画面」から「Wi-Fi」を選択します。Wi-Fiメニューをオンにすると、共有できるスマホが表示されます。スマホ側で設定されているパスワードを入力し、Wi-Fiに接続することができます。
無線LANに接続する場合は、その回線を選択し、同じく無線LAN側で設定しているパスワードを入力します。
「設定画面」には「Bluetooth」のメニューもあり、スピーカーやヘッドホンに接続できます。
翻訳機ポケトークWのレンタル
手のひらサイズの翻訳機器であるポケトークは、個人利用では海外旅行に活躍する便利なアイテムとして有名ですが、インバウンド対策としてポケトークW(POCKETALK W)を導入する企業、店舗もかなりの数に上ります。「まるで通訳がいるように対話できる音声翻訳機」というセールストークのとおり、長文でも即時に、精度高く翻訳できるのが特徴です。個人での利用だけでなく、インバウンド対策や業務上の目的で、交通機関や、Wi-Fiレンタル、化粧品・ドラッグストア、小売、飲食、サービス、旅行、宿泊施設、レンタル...
ポケトークの翻訳実演!各言語の翻訳精度は?
ポケトークWは、74もの言語に対応しているだけでなく、英語であればアメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアと地域別の違いにも対応しています。
訪日ラボ編集部では、実際に外国語(英語・中国語)を吹き込み、日本語訳の精度について検証してみました。
日本語→外国語の翻訳
- ここから東京駅へ行くには山手線で8駅です。
――It is 8 stations by Yamanote Line to go to Tokyo Station from here
从这里到东京车站坐山手线八站
- あそこにあるのは法隆寺です。法隆寺は世界遺産にも登録されていて、木造としては世界最古の建物なんですよ。
――It is Horyuji Temple is registered as a World Heritage Site and is the oldest building in the world as a wooden
在那里的法隆寺法隆寺被注册为世界遗产,作为目标是世界上最古老的建筑物。
英語では「あそこにあるのは」という意味合いが抜けていますが、一応伝わる訳になっています。
中国語では「木造としては」の部分の翻訳がうまくいっていないようです。
外国語→日本語の翻訳
- Which train should I take to go to Tokyo station?
从这里到东京车站要坐什么线(ここから東京駅へ行くには何線に乗ればいいですか?)
(中→日)ここから東京駅までは何線に乗りますか?
どちらも十分伝わる日本語訳になっています。
- Then, I'm gonna buy it. Can I pay by credits?
那我要买了,可以刷卡吗(じゃあ買います。カードで払えますか?)
――(英→日)それから私はそれを買うつもりです。私はクレジットで支払うことができます
(中→日)では購入します
英語から日本語の訳は、2文目が疑問文になりませんでした。「Can I pay by credits?」の部分を別に話せば疑問文として訳されます。
中国語から日本語の訳は、後半部分を上手く認識できなかったようです。「可以刷卡吗」の部分だけを話すと「カードをスワイプすることはできますか」と訳されます。
長文の訳もできるが、2文以上に分かれる場合は注意
ポケトーク公式サイトでは、「長文も翻訳」と紹介しています。
確かにある程度長い文も翻訳できそうですが、2文以上に分かれる場合は疑問文にならない、2文目が認識されないといった不都合が生じました。
元の文を1文になるように考える、文を2回以上に分けて話す、などの対応が必要になると考えられます。
使いこなすのも簡単なポケトークW、インバウンド市場への対応にも
昨年9月の後続機「ポケトークW」では、初代ポケトークにあったような面倒な初期設定が不要となりました。加えて、画面が大きくなり、操作性が向上し視認性も高まりました。対応言語が増え、またアクセントの違いにも対応できるようになり、こうした点は翻訳の水準がアップしていると言えます。音声再生と同時にテキストも表示されるので、使い方によっては自分自身の語学力を磨くこともできます。
ウェブ上には、画期的なツールとしてポケトーク・ポケトークWに関するレビューがいくつも見られますが、高く評価するものがほとんどです。
これまでインバウンド市場への働きかけとしては、多言語を操れるスタッフを雇用したり、遠隔で通訳者に対応させたりして対応してきた企業も多かったはずです。しかしこうした「ポケトークW」のような翻訳精度の高いツールが登場し、今後はインバウンド対応における接客の常識も変わってくるでしょう。
ツールの利用により、インバウンド客へサービスを提供する側には、コスト面でもメリットがあると考えられます。 今後、こうした接客に十分な翻訳能力を備えたポケトークWがインバウンド業界にどのような影響を与えていくのかは、注目に値するでしょう。
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