Voyagin(ボヤジン)とは、2015年7月2日に楽天に買収されたテーマパークチケットやオプショナルツアーなど多彩なアクティビティを網羅したアジアを専門とするアクティビティ(体験)予約サイトです。
この記事では、インバウンド対策としても重要なボヤジンとはどのようなサービスなのか、登録方法やインバウンド対策に活用できるノウハウをご紹介します。
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ボヤジンとは?
ボヤジンは、シュノーケリングやサトウキビ狩り、更には忍者修行などのアクティビティを予約することができるウェブサイトです。
予約は全てインターネットで完結し、ユーザーは簡単な会員登録を済ませるだけでスマートフォンなどの携帯機器からでも予約手続きを行うことができます。
シンガポール、ソウル、バリなどアジアに特化しているのも特徴で、アジア各国の様々なアクティビティやテーマパークチケットなどが軒を連ねています。
ボヤジン利用客にとってのメリットは?
日本では若年層の旅行先として人気の高まっているアジア各国に旅行に行く際に、現地にあるテーマパークや観光スポットのチケットを割引価格で購入することができます。
また、現地到着前に購入ができることも魅力となっており、例えば香港のピークトラムやマレーシアのツインタワーなど、当日券の購入が大変難しい場所でも事前にチケットを購入することで滞在中の時間を有効活用できます。
2015年から楽天傘下に
ボヤジンは、訪日外国人観光客と現地でのアクティビティを提供するホストをマッチングさせるインバウンド向けサービスとして2011年に創業しました。
2012年にはマッチングプラットフォーム「Voyagin」をリリースし少しずつ知名度を上げ、3年後の2015年には今後のインバウンド需要に目をつけた楽天の傘下入りを果たしています。
元々はCtoCを柱として始まったボヤジンですが、楽天の傘下入り後に潤沢な資金を得たこともあり、利用者のニーズに合わせてBtoC及びBtoBの事業も積極的に展開しています。
日本の人気アクティビティは?
日本では、東京ディズニーランドやユニバーサルスタジオジャパンのチケットなど定番テーマパークのチケットや、京都など定番観光スポットのアクティビティの提供が多くなっています。
加えて、ロボットによるダンスショーを鑑賞しながら食事が楽しめる東京・新宿のロボットレストランなどの日本らしいスポットや、瀬戸内や八丈島など地方の観光サービスやアクティビティも充実しています。
また、チケットはテーマパークなどの入場券だけではなく新幹線の乗車券も予約が可能となっており、観光客の必要とするサービスやアクティビティが豊富に取り揃えられています。
活用方法は?
このように、インバウンド需要に的確に対応できるプラットフォームを提供しているボヤジンですが、サービスやアクティビティを提供する側としてはどのように活用していくのが良いのでしょうか。
ここではボヤジンへの登録方法や料金プランと併せて、同時に行える効果的なインバウンド対策をいくつかご紹介します。
登録方法
まずは料金プランを選択し、初期登録料と半年分または1年分の利用料金を支払います。
支払い完了後にアクティビティ(体験)を作成し、校正・審査を通過するとボヤジン内にアクティビティが掲載されます。この審査には2~3週間の期間が必要で、ボヤジンの規約や公序良俗に違反していないかが審査されます(万が一上記の事項に違反する部分があった場合、アクティビティは掲載されず初期登録料と利用料金は返金となります)。
料金プラン
料金プランはライトとエンタープライズの2種類があり、それぞれ6ヶ月と12ヶ月のプランがあります。12ヶ月プランは6ヶ月プランと比較してひと月あたりの料金がライトで100円、エンタープライズで5,000円割安になっています。
ライトとエンタープライズではページ作成、翻訳代行、予約手続き代行、電話サポートの有無などの違いがあります。事業規模に合わせて適切なプランを選択すると良いでしょう。
提供前のインバウンド対策
ボヤジンに登録しアクティビティを掲載する前に、訪日外国人観光客を受け入れるための準備を行っておくと、更に顧客の満足度を高めることができます。
ここでは、外国人受け入れの際にできるだけ行っておきたいインバウンド対策をいくつか紹介します。
まずは、多言語対応です。買い物などにおける訪日外国人観光客への対応はレジ周りや案内の多言語対応のみで十分でしたが、アクティビティを提供する際はより高度な多言語対応が必要であると考えられます。
多言語対応については、インバウンド事例集にてより詳しい情報をご紹介しています。
多言語化・コミュニケーションのインバウンド事例集
訪日外国人観光客が急増している今、観光地のみならず日本各地で急ピッチで進められているのが多言語化です。訪日外国人が少なかった当時は、日本語だけで事足りていました。人々のコミュニケーションは日本語だけで十分だったのです。しかし現在はそうも言っていられなくなりました。訪日外国人は増え続け、政府は2020年に訪日客数4000万人という目標を発表しました。言語は、外国人が訪日旅行をする際に最大の障壁ともなりうる問題です。このページでは、各業種における、多言語化・コミュニケーションのインバウンド対策...
また、Wi-Fiへの対応も課題となります。
以前よりWi-FiルーターやトラベラーズSIMは普及したものの、依然としてフリーWi-Fiに対する需要は多くあります。ホスト側で現場にフリーWi-Fiを整備し観光客へ開放することで、滞在中の満足度はより高まるでしょう。
ボヤジンを活用した事例
ここまでボヤジンの持つ特長や具体的な登録方法、そして合わせて行うべきインバウンド対策についてご紹介しましたが、ここからはボヤジンを活用し事業展開を行った事例をいくつかご紹介します。
どの企業もボヤジンを効果的に活用し、訪日外国人観光客へ日本ならではの魅力を訴えかけています。
1. Authentic Kyoto Samurai Experience
Authentic Kyoto Samurai Experienceは、合同会社和楽が提供するアクティビティです。ゲストはアクティビティで侍になりきり、武士道の心得を学び、本物の刀を扱うことができます。
企業の感想:
Voyaginの認知力、拡散力のおかげでたくさんの訪日観光客に体験を知っていただけるようになりました。また予約管理も容易にすることができ、オペレーションコストの削減にもつながっています。(ボヤジンページより)
2. Kawaii Monster Cafe Tokyo
Kawaii Monster Cafe Tokyoは、ダイヤモンドダイニンググループが運営するカフェです。
“Swallowing everything around the fashion mecca like a monster”(モンスターのように、ファッションのメッカの全てを飲み込む)をコンセプトとしており、人気の原宿カワイイ文化を体験することができます。
企業の感想:
新しいコンテンツを生み出し進める際に、発信力のあるVoyaginのおかげで、集客に関しての悩みを解消することができ、世界のお客様に告知する事が出来ました。(ボヤジンページより)
3. EcoKart LLC
テレビなどのメディアでも紹介され外国人にも大人気の「リアルマリオカート」のアクティビティです。公道をコスプレ姿でカートに乗って走行する体験をすることができます。
企業の感想:
Voyaginの担当者との打合せ段階から、マーケティングの提案を色々として頂きました。積極的な広告運用や営業、カスタマーサポートのお陰で、外国人来客数が増え、業務も効率化してきたと感じます。 今後もVoyaginでの販売をお願いしていきたいと思います。(ボヤジンページより)
ボヤジンを活用して、コト消費意欲の高い訪日外国人へのプロモーションを
2017年の訪日外国人観光客の総数は2,869万人、2018年は3,119万人と、年々着実に増加しています。訪日外国人観光客の需要に対して、少ない初期投資と簡単な手続きで的確に対応できるのがボヤジンの魅力です。
ボヤジンの名称は世界各国、特にアジア各国の日本旅行を考えている若年層を中心に知られるようになってきています。訪日外国人観光客をおもてなしするホストとして、ボヤジン上で自身のサービスをアピールすることでより満足度の高い日本旅行を旅行者に提供することができます。
また、ボヤジンへの登録と合わせて多言語対応やフリーWi-Fi導入などのインバウンド対策も行っていくことで、ホストとゲストがお互いに満足の行く体験を得られる、魅力的な観光地を創り出すことができるでしょう。
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