ガイドブック「ロンリープラネット」とは | 欧州で人気・訪日外国人の重要な情報源・世界シェア25%・4つの特徴

ガイドブック「ロンリープラネット」とは | 欧州で人気・訪日外国人の重要な情報源・世界シェア25%・4つの特徴

インターネットサービスが発展し、SNSでの口コミ検索が日常的行為となっている中で、ヨーロッパからの訪日外国人観光客にとっては依然としてガイドブックが重要な情報源です。その中でも、ロンリープラネット(LONELY PLANET)は信頼度も高く、世界一のシェアを誇る旅行ガイドブックとして、人々に支持されています。

今回は、観光庁の調査結果から、フランス・ドイツ・イタリアの旅マエに役に立った情報源について整理し、次にロンリープラネットの概要や特徴、人気の理由を解説し、最後にその他のガイドブックを紹介します。


ヨーロッパからの訪日外国人は「ガイドブック」をよく利用する

近年、訪日外国人客数は年々増加しており、ヨーロッパも例外ではありません。

観光庁の「訪日外国人消費動向調査」に、ヨーロッパからの旅行客の情報収集に関するものがあります。各国とも、ガイドブックの利用が目立ちます。

訪日前に利用した情報収集手段について、各国の結果は以下のようになっています。

「出発前に得た旅行情報源で役に立ったもの(複数回答)」(訪日外国人消費動向調査より引用)

  • フランス

1位 日本在住の親族・知人:28.7%

2位 旅行ガイドブック:28.1%

3位 口コミサイト(トリップアドバイザー等):27.7%

  • ドイツ

1位 日本在住の親族・知人:26.8%

2位 口コミサイト(トリップアドバイザー等):25.1%

3位 旅行ガイドブック:25.0%

  • イタリア

1位 旅行ガイドブック:34.3%

2位 口コミサイト(トリップアドバイザー等):30.1%

3位 自国の親族・知人:24.1%

  • 全国籍

1位 個人のブログ:30.6%

2位 SNS(Facebook/Twitter/微信等):23.7%

3位 自国の親族・知人:17.6%

:

6位 旅行ガイドブック:13.5%


フランスからの観光客の28.1%、ドイツからの観光客の25.0%、イタリアからの観光客の34.3%が、旅行ガイドブックを利用していると回答しています。

また全国籍では、13.5%が旅行ガイドブックを利用しているという結果になっています。フランス・ドイツ・イタリアからの訪日客におけるガイドブック利用率は、平均よりも高いと言えるでしょう。

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ロンリープラネット(Lonely Planet)とは

▲Lonely Planet Japan
▲Lonely Planet Japan

ロンリープラネットは全世界で約25%のシェアを占める旅行ガイドブックで、ガイドブックとしては圧倒的な650のタイトル数を誇ります。

ロンリープラネットの歴史は1973年に、ロンリープラネット創業者であるトニー・ウィーラー夫婦の新婚旅行であったユーラシア大陸横断の旅を記した「Across Asia on the Cheap」刊行に始まっており、40年以上の歴史を持ちます。

版行に関する本部はオーストラリアのメルボルンに構えており、それぞれの国・地域別に出版しています。英語の他に、フランス語、ドイツ語など10を超える言語で出版されており、まさに世界有数の旅行ガイドブックとなっています。

ロンリープラネットの4つの特徴とは?

数多くある旅行ガイドブックのなかで、ロンリープラネットがここまでシェアを伸ばした要因はどのような点にあるのでしょうか。ここからは、ロンリープラネットの4つの特徴について紹介します。

1. 情報量が多い

ロンリープラネットの特徴としては情報量の多さが挙げられます。

日本にも「地球の歩き方」、「ことりっぷ」などの人気旅行ガイドブックがありますが、それらと比較してもページ数が多く、また内容についてもほとんどが文字で構成されています。写真の数は少ないため、視覚的情報よりも文字情報として詳細な情報を求める訪日外国人の支持を得ています。

2. 主に欧米の言語で書かれている

ロンリープラネットが欧米圏で根強い人気を得ている理由として、主に欧米の言語で執筆されていることがあります。ロンリープラネットは旅人や現地在住者が執筆をしていますが、ライターも欧米人が多く原本は英語で執筆されます。

フランス語、ドイツ語やイタリア語などのヨーロッパ版についてはバリエーションも多いですが、アジア圏の言語ではほとんど執筆されておらず、かつて存在した日本語版も現在では廃盤となってしまっています。

3. 広告がない

広告やタイアップがないことがロンリープラネットの最大の特徴であるといえます。旅行ガイドブックやその他の雑誌では広告やタイアップによって収益モデルを確立しているものが一般的ですが、ロンリープラネットでは全編にわたり広告やタイアップは存在しません。

そのため、紹介される事物や施設などに関する評価も中立的な視点から書かれたものとして信頼を得ています。内容や評価の真偽が重視される媒体ということもあり、読者からの信用度の高さはロンリープラネットの人気を支えています。

4. Web版もある

ロンリープラネットにはWeb版も存在し、世界中の国や地域の歴史、文化、気候、言語などの情報について、書籍版同様に詳しく記載しています。

Web版ロンリープラネットもプレビュー数の多いページですが、広告やタイアップを基本的に行わない方針は崩しておらず、提灯記事や記事広告以外の特定の条件を満たしたものだけをバナー広告として載せるという対応を取っています。

言語については、Web版においてもやはり欧米の言語への対応が多く、アジア圏では韓国語にのみ対応しています。

訪日外国人は他にどんなガイドブックを使ってる?

海外におけるロンリープラネットの人気ぶりはここまでに記載した通りですが、訪日外国人はロンリープラネット以外にどのようなガイドブックを利用しているのでしょうか。 

Frommer’s EasyGuide to Tokyo, Kyoto and Western Honshu

▲Frommer’s EasyGuide to Tokyo, Kyoto and Western Honshu
▲Frommer’s EasyGuide to Tokyo, Kyoto and Western Honshu
Frommer’s EasyGuide to Tokyo, Kyoto and Western Honshuは、政府主導の「ビジットジャパン」キャンペーンのアンバサダーでもあるベス・ライバー氏が執筆しており、主に東京や京都にフォーカスした内容となっています。

巻頭に記載されているコンセプトは「すぐに読める」「手軽に持ち運べる」「的確なアドバイス」「様々な価格帯」「詳しい記載」の5つで、ペーパーバックと電子書籍版が発売されています。

こちらも多くのリピーターを有する人気旅行ガイドブックです。 

DK Eyewitness Travel Guide Japan

▲DK Eyewitness Travel Guide Japan
▲DK Eyewitness Travel Guide Japan
DK Eyewitness Travel Guide Japanは、旅行者向けの名所や人気施設だけでなく、知る人ぞ知るおすすめスポットなど広い範囲をカバーしているガイドブックです。出張などで中長期にわたり滞在する訪日外国人や、すでに日本に馴染みがある人がさらに楽しめるような内容のガイドブックです。

また、全編にわたり写真が多いため、読みながら視覚的にも楽しむことができる構成となっています。 

世界で最も人気のガイドブック「ロンリープラネット」

今回の記事では、欧米を中心に旅行ガイドブック業界で圧倒的なシェアを誇るロンリープラネットの概要、特徴から人気の理由について紹介しました。

日本ではインターネットやスマホ・アプリの普及にともない、書籍型の旅行ガイドブックは昔に比べ伸び悩んでいますが、欧米ではまだまだ人気があります。国によっても訪日旅行に際する情報収集の方法は異なることを頭に入れ、適したアプローチ方法をとるとよいでしょう。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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