ポケトーク(POKETALK)は海外旅行へ行く方はもちろん、インバウンド関連事業者からも関心を集めています。
この記事ではポケトークの翻訳機能や、購入する場合とレンタルする場合の価格の比較、後継モデルのポケトークWの性能、実際の導入事例を解説致します。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
ポケトークとは?翻訳機ではなく「通訳機」
インバウンドが加速している昨今では、外国人にストレスを感じさせないための多言語対応の重要性が増しています。まずは、施設の経営者の強い味方になってくれるポケトークの概要を紹介していきます。コストパフォーマンスの高い設備投資と言えるポイントを見ていきます。

3Gと4Gのモバイルが内蔵されており、わずらわしい設定をせずに128の国と地域で使える優れものです。
Wi-Fiやテザリングにも対応しており、ポケトークに向かって話された言語がインターネット上で飛ばされ、文字化されることで最適なエンジンで翻訳をおこなえる状態となり、瞬時に通訳されます。最近ではインターネット上の人工知能も、瞬間的な翻訳を実現していますが、扱える文章が長いという点がポケトークの魅力です。
操作方法
ポケトークは設定をおこなう必要がなく、次の3つのステップを踏むだけですぐに使えます。- 充電する
- 電源を入れる
- ボタンを押しながら話す
非常に高性能である反面、携帯電話のように箱から出して充電すればすぐに使えるため、あとはボタンを押しながら話すだけです。
使い方については、こちらの記事で解説しています。
翻訳機ポケトークWの使い方|基本操作と手順・各種設定方法・翻訳精度を解説
POCKETALK(
ポケトークの価格
ポケトークは、POCKETALK Wが24880円、POCKETALKは24800円で購入することができます。さらに、ケータイやスマホのような契約も、通信料金も必要ありません。
レンタルする場合の価格
商用や業務を目的とする法人であれば、ポケトークを次の金額でレンタルすることも可能です。
POCKETALK Wは、国内SIMかグローバルSIMのどちらを利用するのかによって価格が変化します。
POCKETALK W単体の参考価格が1台あたり月額 3,000円、POCKETALK Wと専用国内SIMのセットであれば月額4,000円、POCKETALK Wと専用グローバル SIMのセットは月額 5,000円で利用できます。
購入する場合の価格
レンタルで利用することもできるポケトークですが、約3万円で購入すると2年間使い放題になるという特典も用意されています。専用グローバルSIMを併せて使えば、世界105の国と地域でWi-Fiがない状態で使うことも可能です。
2,980円でつけられる端末保証も用意されており、もう少し金額を抑えたいという方には、型落ちとなりアウトレット価格で販売されているPOCKETALKもおすすめです。
ただし、業務で使う場合にはライセンス関連費が必要となり、POCKETALK W単体で50,000円、専用国内SIMとのセットが70,000円、専用グローバルSIMとのセットが80,000円となります。
ポケトークWとポケトークの違い
先ほども触れたように、POCKETALK Wの1つ前のモデルがPOCKETALKです。- 63言語から74言語に対応できるようになった
- ディスプレイが1.3インチから2.4インチへと大きくなった
- タッチパネル機能搭載
- 言語音声機能の向上
- 4G/LTEに対応
- 最大で7.5倍通信速度が早くなった
以上が変わったポイントです。
購入する場合には値段に大きな違いはありませんが、POCKETALKはアウトレットで購入することもできるようになっているため、安く買うことができます。
ポケトークの導入事例
最後に、ポケトークが活躍している場面を2つ紹介します。導入事例1: 小田急プラネット
扱われる数多くの言語に対応するために、ポケトークを導入した施設が小田急プラネットです。多くの外国人が訪れる小田急プラネットでは、地道な社員教育によってインバウンド対策をおこなおうと考えていましたが、訪れる外国人旅行客が増加したことでポケトークの導入に踏み切りました。翻訳できる言語の数が50言語と豊富であり、どの従業員でも簡単に扱えること、ネイティブな音声でも文章として表示され、20回分の履歴が残ることがポケトークを採用するに至った経緯とされています。
現在では、一日の平均乗降者数が340万人を超える巨大ターミナルの新宿駅に直結する大型商業施設のなかで、インフォメーションカウンターや免税手続きカウンター、エレベーター案内など、外国人旅行客におもてなしを表現できる場所でポケトークが活躍しています。
導入事例2: かんぽの宿 熱海
ポケトークとエージェントの力を借りて、一気に外国人旅行客獲得の数を伸ばしたのがかんぽの宿 熱海です。かんぽの宿 熱海は小田急プラネットほどさまざまな言語が飛び交うわけではありませんが、中国やオーストラリアの団体客を誘致するエージェントと提携によって増加した来訪客に対して、ポケトークを使った多言語対応をしたことで、高い満足度を獲得することに成功しています。
接客で使用するフレーズを英語と中国語の2パターンで、昼礼にてスタッフ全員で唱和していたほどで、言語対応らしいの社員への教育や研修は行なっていませんでした。しかし、ポケトークとエージェントの力を借りることで、スピーディーなインバウンド対策とし、確かな実績として実を結んでいます。
ポケトーク導入で多言語対応し、訪日外国人への対応を!
訪日外国人の急増が間近に迫り、多言語対応がインバウンドのキーを握る時代に突入しています。そして、そんな時代に立ち向かう、施設の経営者の強い味方になってくれるのがポケトークというアイテムです。ポケトークとはどんなものなのかをもっと知りたい、という方はもちろん、さらにお得に使いたいという方は価格コムなどのサイトを活用して、値段や評判を深掘りしてみることをおすすめします。
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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