東京オリンピックが1年後に迫りました。日本がメダル獲得の可能性がある競技として、2020年から復活する野球に注目が集まっています。
日本では国民的スポーツともとらえられている野球ですが、実は世界的にはマイナー競技の部類に入っています。次回のパリ大会では、開催競技から外れることが決まっています。
こうした背景もあり、日本の野球ファンは今回のオリンピックでのメダル獲得により一層期待を高めていると考えられます。
今回は、2020年オリンピック東京大会での野球の日程や、大会期間中に影響を受けるであろうプロ野球や高校野球の試合開催について解説していきます。
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東京オリンピック・野球の競技概要!
東京オリンピックの野球は、会場で見たい競技第3位選出されるほど、日本国民の関心は高いようです。こうして国内で人気を博している野球ですが、最後にオリンピック競技として開催されたのは北京の2008年で、実に3大会ぶりの復活となります。今回は開催都市提案種目として、空手やスケートボードとともに追加競技に加えられました。東京オリンピックでの野球の大会方式は?
参加するのは6か国。A・Bのリーグに分かれて試合を行い、1~3位までの順位を決めます。順位の同じチーム同士で決勝をかけて争い、順位が高いほど決勝に進めるチャンスが残されていますが、参加国が少ないため、1次リーグで最下位(3位)になっても決勝ラウンドに進出できる仕組みになっています。
出場国は?
開催国枠があるため、日本の参加はすでに決定しています。日本以外の大会参加チームはまだ決定していません。今年11月以降の以下の大会を経て、日本以外の5か国の出場チームが決定される予定です。
- WBSCプレミア上位2チーム(2019年11月2日〜11月17日)
- アフリカ/欧州予選上位1チーム(2019年9月18日〜9月22日)
- アメリカ予選上位1チーム(2020年3月)
- 最終予選上位1チーム(2020年4月・5月)
出場国の予想が各メディアで行われておりますが、有力視されているのはアメリカをはじめ、多数のメジャーリーガーが在籍するドミニカ、ベネズエラ、キューバ、韓国、台湾、オーストラリアです。
ノックアウトステージとは?
![▲[東京五輪の野球の大会方式]:毎日新聞より引用](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/3583/main_6.png?auto=format)
また、同じ対戦カードが複数回起こりやすく、決勝に進出するチームの1つは必ず1度敗退しているという事態になります。
同じくダブルエリミネーション方式が採用されているWBC2009年大会では、一度日本に敗れた韓国が決勝に進出しました。一方で勝ち数が並び得失点差での決勝進出は避けられるため、敗退を「運」に委ねることのない合理的な方式として支持する声も上がっています。
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※新型コロナウイルスのパンデミックを受け、
日程・会場・値段とチケットの取り方
チケットを入手する方法には3つの方法があります。- 公式サイトで抽選申し込み
- 先着販売での購入(2019年秋に販売)
- チケット販売所で購入(2020年春以降に購入可能)
参加国が出揃うのは2020年5月となることと、試合の組み合わせが決定していないので、日本の試合をピンポイントで狙うことは難しいのが現状。日本の決勝進出を期待して決勝のチケットを購入する人が多いようです。
日程と会場は?
=予選日程=7月29日(水)
(1)12:00 – 15:00
会場: 福島あづま球場
7月30日(木)
(1)19:00 – 22:00
会場: 横浜スタジアム
7月31日(金)/8月1日(土)
(1)12:00 – 15:00
(2)19:00 – 22:00
会場: 横浜スタジアム
=ノックアウトステージ=
8月2日(日)/8月3日(月)
(1)12:00 – 15:00
(2)19:00 – 22:00
会場: 横浜スタジアム
8月4日(火)
(1)19:00 – 22:00
会場: 横浜スタジアム
=準決勝・決勝=
8月5日(水)
(1)12:00 – 15:00
(2)19:00 – 22:00(準決勝)
会場: 横浜スタジアム
8月6日(木)
(1)19:00 – 22:00(準決勝)
会場: 横浜スタジアム
8月8日(土)決勝戦
(1)12:00 – 15:00(3位決定戦)
(2)19:00 – 22:30(決勝)
会場: 横浜スタジアム
チケットはまだ取れる?
オリンピックチケットの1次販売(抽選)は5月29日に終了し、抽選結果は6月20日に結果が発表されました。2019年秋に再度販売が予定されており、この日を逃した場合でも2020年春の窓口販売も行われる予定です。まだまだチケット入手のチャンスは残されています。
試合のカードが決まっていないため、是が非でも日本の試合を見たい!と考える方は複数のチケットを申し込む必要があるかもしれません。しかし、チケットは当選分の金額を一括で支払わなければならず、この方法では相当の出費が必要となってしまいます。
メダル獲得の瞬間を目撃しようと、決勝カードのチケットには多くの申し込みが予想されます。リセールサービス(高額転売を禁止するための定価転売サービス)を待って、チケットを入手するもの1つの手でしょう。
チケットの値段は?
それぞれの試合のチケットの値段は以下の通りです。
カテゴリーA:1万3,500円
カテゴリーB:1万1,000円
カテゴリーC:7,000円
カテゴリーD:4,000円
予選(横浜スタジアム)
カテゴリーA:1万5,500円
カテゴリーB:1万2,000円
カテゴリーC:8,000円
カテゴリーD:4,000円
ノックアウトステージ
カテゴリーA:2万3000円
カテゴリーB:1万8000円
カテゴリーC:1万2000円
カテゴリーD:6,000円
準決勝
カテゴリーA:3万1,000円
カテゴリーB:2万4,000円
カテゴリーC:1万6,000円
カテゴリーD:8,000円
3位決定戦
カテゴリーA:4万5,000円
カテゴリーB:3万6,000円
カテゴリーC:2万円
カテゴリーD:9,000円
決勝
カテゴリーA:6万7,500円
カテゴリーB:5万4,000円
カテゴリーC:3万円
カテゴリーD:1万円
オリンピック期間中プロ野球・高校野球はどうなる?出場選手はいつ決まる?
ファンとして本番前に一番気になるのが、どのチームからどんな選手が出場するのかということでしょう。2000年のシドニーオリンピックからプロ野球選手の参加が認められて以来、日本が獲得したのは銅メダルが最高成績となっています。ホームである日本で開催される2020年のオリンピック大会では、当然金メダルへの期待が高まります。今回もプロ野球選手のみの参加が見込まれていますが、オリンピックとプロ野球が同時期の開催となる可能性もあり、こうした過密日程は選手たちにとって負担となると見られています。
オリンピック期間中、プロ野球は?
今後数十年はおそらく開催されないであろう東京オリンピックでは、NPBも全面協力の方針を固めました。予選の始まる7月22日か8月9日までプロ野球の公式試合は中断予定。さらに開幕が1週間早まることから、プロ選手が参加するハードルは低くなりました。しかし、これはあくまで「国内組」の話です。
アメリカメジャーリーグでは、オリンピック日程に合わせての中断がないためMLB、NPBを合わせたドリームチームの実現はほぼ不可能です。また、ドミニカ、ベネズエラなどの強豪国の主力はメジャーリーガーのため、対戦国としても楽しみは減ってしまう可能性があります。
ただし、準決勝以降の2試合に関しては、オリンピック参加を許可する含みを持たせているため、決勝に限りMLB、NPBの混合チームが見られるかもしれません。
高校野球は?
こちらもオリンピック日程に合わせてスケジュールが変更されます。 昨年と一昨年は8月7日に開幕が発表されましたが、2020年はオリンピックの閉会式を終えた8月10日以降に予定すると日本高野連は見通しを語っています。また、予選に当たる東京の東西大会、神奈川大会の準決勝・決勝は神宮球場、横浜スタジアムで開催されるのが通例だったものの、既にオリンピック大会組織委員会が借用を決定しているため、球場の変更が行われる方針です。
高野連は東京東西大会で東京ドーム使用の申し入れを行っており、実現すれば高校野球初の試みとなり、以前から議論されている「甲子園ドーム計画」に拍車がかかりそうです。
出場選手はどうなる?
オリンピックを率いる監督は稲葉篤紀で決定しています。 オリンピック前に行われるWBSCプレミアに出場する選手を軸に、代表として選出される可能性は高いでしょう。ただ、WBSCプレミアは過密日程を理由にトップ選手が出場を見合わせる自体が珍しくありません。さらにメジャーリーガーはチームの許可、契約によって参加の有無が左右されるため、「東京オリンピック」に選手自身や、所属チームがどの程度重点を置くかにかかってきそうです。
代表に入れる選手はわずか24人。NPBに所属する総数は905人(育成選手を含む)、現役のメジャーリーガーは6人と狭き門になっています。
東京オリンピックまであと1年!野球の金メダル獲得に期待高まる
ダブルエリミネーションの利点は1度負けても決勝に進めることですが、全勝を期待するのがファンの心情です。野球競技の試合の盛り上がりによっては、パリ大会以降でも競技復活の可能性もゼロではないでしょう。多くの訪日外国人の観戦が予想される東京オリンピックですが、日本人も同様に、こうしたなじみ深い競技が熱狂を加速させることが予想されます。2020年のオリンピック大会が、野球の世界における認知度向上のチャンスであることは間違いないでしょう。
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