多言語対応可能な翻訳機のおすすめは?一方向と双方向の違い、5つの売れ筋機器、導入事例を紹介

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ポケトークに代表される音声翻訳機は、機種ごとに翻訳可能な対応言語数が異なります。

また、オンライン接続した状態で翻訳を行うものとオフライン状態で内蔵されている検索エンジンによって翻訳を行うものがあり、前者のほうが対応言語数は多い傾向にあります。しかし、そのほかにも一方向翻訳を行うタイプや双方向翻訳を行うタイプなどがあり、一概に対応言語数のみで翻訳機の機能性の高さを測ることはできません。

この記事では、自動音声翻訳機の各機種ごとの対応言語数と特徴について解説します。

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翻訳機とは?

そもそも翻訳機とは、音声やテキストを認識して他の言語に翻訳する機能を持つ機器やソフトウェアのことを指します。

翻訳機には日本語から外国語への翻訳ができる一方向翻訳機と日本語から外国語、外国語から日本語への翻訳ができる双方向翻訳機があります。特に双方向翻訳機は、外国語話者とのスムーズな会話に役立ちます。

翻訳の方法

翻訳機は翻訳方法によってオンライン型、オフライン型に分けることが可能です。

オンライン型の翻訳機はインターネットを経由して翻訳を行うもので、Wi-Fiにつなぐケースが多いです。

オフライン型に比べて対応言語数が多いことが特徴で常にアップデートされ続けるため、翻訳精度や不具合も修正されるというメリットがありますが、通信状況によっては翻訳に時間がかかってしまうことがあります。

一方、オフライン型では本体に内蔵されている検索エンジンで翻訳を行えるため、迅速かつ場所を問わず翻訳が可能ですが、アップデートに対応しづらくオンライン型よりも精度が低いことが多いです。

翻訳機にはオンライン型とオフライン型のハイブリッドである複合型も存在します。

一方?双方?

一方向翻訳に対応している翻訳機では伝えたいことを一方的に翻訳することができるため、店舗での注文や要望事項を伝える際に便利です。

双方向翻訳では伝えたいことを外国語に翻訳してくれることはもちろん、相手の返答も翻訳してくれるため、一台で通訳のような役割を果たし対話が可能です。

現在、日本の音声翻訳機業界で圧倒的シェアを占めているポケトークなどがこれにあたります。

ポケトークは74言語対応!その他の主な翻訳機

音声翻訳機業界で圧倒的なシェアを誇るポケトークは74もの言語に対応しています。

しかし翻訳機の性能は対応言語数のみで決まるものではなく、他の機種にもさまざまな強みやメリットがあります。

以下では、音声翻訳機の中でもユーザーからの人気が高い主要5機種の対応言語数、特徴について解説します。

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1. ポケトーク

ポケトークは「ソースネクスト」が販売する音声翻訳機で、音声翻訳機の売上全体の96%ポケトークが占めています。

オンライン型の翻訳機で74言語に対応している上、4G回線対応に加え専用グローバルSIMを使えば世界各地で利用可能なため、通信速度や利便性の点で優れています。

翻訳結果の自動保存による音声リピートや音声、テキストの両形式での翻訳結果表示など、かゆいところに手が届く機能となっており、海外旅行における個人利用や企業や店舗における多言語対応ツールとしても利用されています。

▲発売から1年足らずで新機種を発売:公式サイトより
▲発売から1年足らずで新機種を発売:公式サイトより

2. ili(イリー)

イリーはオフライン型の音声翻訳機で最大の特徴は42グラムという軽量さです。

日本語から英語、中国語、韓国語への一方向翻訳が可能でアジア圏における海外旅行では重宝されています。

一方向翻訳のため対話における利用にはあまり向いておらず、注文や買い物などで要望を伝える際やYes、Noの二択で答えられるような質問形式で利用することがおすすめです。

3. Langie(ランジー)

ランジーはオンライン、オフラインに対応した複合型の音声翻訳機で日本語を話すときは表のマイクに、英語を話すときには裏のマイクにといったようにすることで双方向翻訳をすることが可能です。

オンラインでは52言語、オフラインでは12言語に対応しています。

また、オンライン翻訳では音声による画像検索やBluetooth接続でペアリングをすると3言語以上の同時通訳もできることが特徴です。

4. メガホンヤク

メガホンヤクはオフライン型の音声翻訳機でメガホンのような形状をしており翻訳機と同時に拡声器としても使用できます。訪日外国人が多くいる場所で誘導や案内を行う場合には最適です。

英語のほか中国語、韓国語にも翻訳可能で、複数言語でのアナウンスができます。基本的にはオフライン型ですが、メンテナンスクラウドによってソフトのアップデートが可能です。

5. KAZUNA

KAZUNAはオフライン、オンライン複合型の音声翻訳機で表裏の両面にマイクが付いており双方向翻訳が可能です。

オンライン接続時では72言語の翻訳に対応しており、オフラインでも日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ロシア語と主要言語には概ね対応しています。

看板やメニューの文字を認識して翻訳可能なカメラ翻訳機や、法人・個人事業者向けにKAZUNAがQR決済法人レジ対応しキャッシュレス決済端末になる機能など、他の音声翻訳機とは一線を画す機能性があります。

多言語対応に向けた翻訳機の導入事例

近年では多くの企業や店舗が多言語対応を可能にすべく音声翻訳機の導入を検討しています。

以下では、JR西日本、成田国際空港の事例を基に企業が音声翻訳機をどのように導入しているかについて解説します。

1. JR西日本(ポケトーク)

電車は訪日外国人にとっても必要不可欠な交通機関である一方で、切符の購入方法や乗り換え、各停、特急などのさまざまな列車種別は初めて日本に来た外国人にとってわかりにくい部分が多いことも事実です。

そこで年間160万人の訪日外国人客が利用しているJR西日本では、2019年1月よりポケトークの導入を開始し、2019年5月現在では12駅に61台のポケトークを導入済みです。

当初は外国人スタッフやバイリンガルスタッフ、タブレットによって外国語対応をしていましたが、年々増加する外国人観光客に対応しきれず、より迅速かつ的確な対応をするためにポケトークを導入を決定したとのことで、JR西日本では2022年までに年間260万人の訪日外国人客に利用してもらうことを目標に据えています。

2.成田国際空港(メガホンヤク)

成田国際空港では音声翻訳機の中でもメガホンヤクを導入しています。

ポケトークやその他の音声翻訳機ではなくメガホンヤクを導入した理由は、国際線の運行がある成田国際空港では外国人向けのアナウンスや案内を行うことが多く、緊急時には大きな音量で的確に情報を伝える必要があるためです。

それまでは日本語と英語での館内アナウンスがメインとなっていましたが、訪日外国人全体のうちでも中国人、韓国人の占める割合は非常に多く、メガホンヤクの導入によって彼らに対してより親身な対応が可能になりました。

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翻訳機を導入して多言語化に対応しよう

訪日外国人客数は年々増加しておりさまざまな施設や店舗において多言語対応が求められています。

また、多言語対応している施設や店舗は訪日外国人客にとって利用しやすいイメージを与えることが可能でインバウンド集客対策にも効果があります。

訪日外国人客対応やインバウンド対策の一環として翻訳機を導入し多言語対応が可能になれば大きな強みとなるでしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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