海外旅行をする日本人だけでなく、日本に旅行に来る訪日外国人を近年よく見かけるようになりました。
街中を歩いていて外国人に道を尋ねられ、慌ててしまったという経験をした方も多いでしょう。そんなときに音声翻訳機があればスムーズに対応できます。
ポケトークやMayumill、ランジー、ili(イリー)など次々と多言語対応している音声翻訳機が登場しています。
それぞれの性能に特徴があり、購入する際には人気だけではなく、精度の高さや、使用するシチュエーションが選ぶ際のポイントになってくるでしょう。
オンライン環境でしか使用できない翻訳機から、オフライン使用可能なものまで、各音声翻訳機を比較し、購入する際の参考にしてください。
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- 翻訳機のタイプ別特徴~一方向or双方向翻訳~
- 翻訳機のタイプ別特徴~オンラインorオフライン~
- オンラインのメリット・デメリット
- オフラインのメリット・デメリット
- 両方に対応した機種もあるが…
- 1. 翻訳スピードと翻訳精度
- 2. 対応している国の数
- 3. バッテリー容量
- 4. 持ち運びやすさ
- 5. 価格
- 6. サポート体制
- 音声翻訳機6選/それぞれの特徴を紹介
- 1. POCKETALK_W (ポケトークW)
- 2. ili(イリー)
- 3. ez:commu(イージーコミュ)
- 4. Easytalk(イージートーク)
- 5. Langie(ランジー)
- 6. Mayumi3(マユミ3)
- 用途に合った音声翻訳機を
目次
翻訳機のタイプ別特徴~一方向or双方向翻訳~
「話しかけるだけで翻訳をしてくれる」のが、各社の音声翻訳機に共通している点です。
操作が簡単なので、訪日外国人が頻繁に足を運ぶ飲食店や、宿泊施設などすでに音声翻訳機を導入し、対応している事例も少なくありません。個人利用でも、たとえば海外旅行や海外出張した際に「言葉が通じないことによって生じるトラブル」を避けられます。
音声翻訳の現場で一方向・双方向で翻訳を行う機材のそれぞれのメリット・デメリットを整理します。
一方向通訳のメリット・デメリット
日本語から他の言語へ翻訳してくれるのが一方向翻訳になります。メリットとしては作りがシンプルで、操作が簡単なことが挙げられます。自分が主体で話したい時、特に海外旅行をスムーズに進めたい時に役立つでしょう。
しかしデメリットとしては、相手の言いたいことを翻訳できない点が挙げられます。ディスカッションが不可欠なビジネスシーンや道案内では不向きと言えます。
双方向通訳のメリット・デメリット
ビジネスシーンはもちろん、外国人とのコミュニケーションを重視したいなら双方向翻訳がおすすめです。通訳のような役割を果たしてくれますから、自身だけではなく相手の言いたいことも正確に翻訳してくれます。
ただ、操作が複雑であり、一方向と比べ値段が高いのがデメリットとして挙げられます。
翻訳機のタイプ別特徴~オンラインorオフライン~
続いて、音声翻訳の現場でオンライン・オフラインで使えるそれぞれの機材の場合のメリット・デメリットを整理します。
オンラインのメリット・デメリット
SIMカードやWi-Fiでインターネットに接続する音声翻訳機の最大のメリットは翻訳の正確さです。複雑な文章や長文であっても翻訳でき、日常的な会話からビジネスまで役立つ幅が非常に広く、シチュエーションを選びません。
一方で、使用する際にはインターネットが使えない=翻訳できない、SIMカードの別途契約に手間がかかる、さらには翻訳までにある程度の時間を要するなどの注意が必要です。
オフラインのメリット・デメリット
最大のメリットはどこでも使えるということです。日本でも海外でも、インターネット環境が整っていない場所は多々あります。どんな場所でも使いたい!という方にはオフライン翻訳機が向いているでしょう。加えて翻訳までの時間が短いこともメリットとして挙げられます。
デメリットとしては翻訳がオンラインと比べると不正確なことです。短い文章であれば問題ありませんが、長文だとニュアンスが伝わりにくく、言語学習にも不向きだと言えます。
両方に対応した機種もあるが…
どちらのデメリットもカバーしたオンライン・オフラインの両方に対応した翻訳機も登場しています。ただし、オンラインの際には少数言語まで網羅しているものの、オフラインの場合だと翻訳できる言語が限定されてしまうといった特徴があります。
やはり、まだまだオンラインでの機材の方が翻訳機としては優秀だと言えそうです。オフラインで利用できる機材の場合は、場所は選びませんが正確性に欠けてしまいます。そして、それを補うほどのオフライン機材のメリットは、今のところはないようです。
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翻訳機の選び方、4つのポイント
どんなところに重点を置くかによって翻訳機選びは変わってきます。例えば接客に使うならば、長文を正確に翻訳してくれるよりも短文をスピーディーに翻訳してくれる方がいいでしょう。
他にも対応言語数や、一番重要な価格まで選択ポイントを以下にご紹介します。
1. 翻訳スピードと翻訳精度
前述の通り、オンライン型は正確ですが翻訳に時間がかかり、オフライン型は正確さに欠けますが、翻訳スピードが速いのが特徴です。
オンライン型だと翻訳まで約0.6~3秒、オフライン型と約0.2秒かかります。わずかな時間の差に感じてしまいますが、会話のテンポが遅れると想像以上のストレスがかかるため、スピードと正確さのどちらを重要視するかは悩みどころです。
2. 対応している国の数
音声翻訳機はその機種によって対応言語数や対応言語の内容が違います。主要言語はどの翻訳機もカバーされている場合が多いですが、言語数が多いからと言ってすべての言語に対応しているわけではないので確認するようにしましょう。
特にマイナーな言語を使用される方、マイナーな言語の国に行かれる方は、その国の言語が対応しているかに注意して選ぶとよいでしょう。
3. バッテリー容量
バッテリーの持続時間は約2時間〜8時間と機種によってまちまちです。
傾向としてはオンライン型ほどバッテリー容量が大きく、オフライン型だと容量が小さくなっています。
海外旅行などあまり充電するタイミングがない旅先では長持ちする方が便利ですので使用する状況に合ったバッテリー容量のものを選びましょう。
4. 持ち運びやすさ
こちらも約40g〜125gと各機種によって様々です。取り出しやすさ、使い勝手の良さで選ぶなら断然重量の軽いものをおすすめしますが、液晶部分が小さくなる(または液晶なしの)ため、翻訳テキストまで見たい方にとっては不満であるかもしれません。
5. 価格
価格帯は13,000円〜30,000円前後となっています。一方向よりも双方向の方が値段は高くなっておりますが、対応言語数によって値段がかわるということはさほどないようです。値段だけで見るとHikaru(ヒカル)という商品が13,000円台、双方向で対応言語も39か国と非常に性能の良さが注目されています。ただ、SIMカードが使えず、常にインターネット環境が必要なデメリットも挙げられています。
6. サポート体制
サポートが充実していると故障や万が一のことがあった場合の負担を軽減できるでしょう。
ほとんどの機種は1年間の保証までついていますが、中には日本語の説明書すら付属されていないものもあるようです。 商品を購入する前に、開発会社のホームページをチェックするようにしてください。
音声翻訳機6選/それぞれの特徴を紹介
音声翻訳機は、翻訳スピードや正確さが判断指標になりがちですが、実は開発会社独自の性能を備えています。主要6機種の特徴を整理します。
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1. POCKETALK_W (ポケトークW)
また、オンライン型の翻訳機としては最速の約0.6秒での翻訳が可能です。グローバルSIMモデルであれば初期設定が不要となり、購入したその日から使用できます。
さらに、20件まで翻訳履歴を残せることから、語学学習ツールとしても優秀であり、チャット・コミュニティ・メール・電話サポートと4つのサポート体制が整っていることも利用者には嬉しい点でしょう。
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2. ili(イリー)
ili(イリー)は翻訳できるのが英語・韓国語・中国語のみになりますが、一方向翻訳のため海外旅行に特化しており、さらにオフライン型のため場所を選ばずに使用できるのが特徴です。
翻訳速度は非常に早く、わずか0.2秒とコミュニケーションのストレスを感じさせません。
ディスプレイはありませんが、ボタンを3つで操作ができることから手軽に使えます。
メールと電話以外にLINEサポートも行っており、疑問点があればその都度質問できます。
3. ez:commu(イージーコミュ)
ez:commu(イージーコミュ)は双方向の翻訳機であり、翻訳速度が約3秒とやや遅めではあるものの、AIが4つの翻訳エンジンにアクセスして適切な翻訳を選択することで、高精度の翻訳を行ってくれます。
ただし、SIMの契約から設定まで自身で行う必要があります。知識のない人にとっては難解に感じたり、また人によっては設定を手間に感じたりするかもしれません。
バージョンアップしたことで32ヶ国語から48ヶ国語まで対応言語を増やし、1つのチャンネルで最大1,000人までグループ翻訳通話に参加できます。
4. Easytalk(イージートーク)
Easytalk(イージートーク)は38言語に対応した双方向の翻訳機です。翻訳速度は約1秒とオンライン型の翻訳機としては速く、人工知能AIが正確な翻訳を行ってくれます。
ただし、こちらもSIMの契約から設定までは自身で行う必要があり、翻訳ボタンが縦並びになっているために「操作が複雑」というレビューも少なくありません。
SIMカードを挿入するとモバイルルーターとして利用することもでき、最大約8時間持続するバッテリーの容量が魅力です。
5. Langie(ランジー)
Langie(ランジー)はオンライン・オフラインどちらでも使用出来る双方向の翻訳機であり、通信が途絶えてしまう山間部や海上、災害時にも機能します。
対応言語はオンラインで52か国、オフラインでも13か国語です。ただし、オフラインの翻訳はオンラインに比べると精度が低くなります。
もともとは電子辞書を取り扱う「東洋物産」から販売されているため、19のカテゴリーから基本単語の発音とスペルを検索できる「学習機能」を備えており、翻訳速度は約3秒です。
サポート体制は電話のみになっており、平日の10時〜17時に受け付けています。
6. Mayumi3(マユミ3)
Mayumi3(マユミ3)は対応言語数は85言語と、紹介している音声翻訳機の中ではナンバーワンです。
オンライン+オフライン型のモデルであり、SIMカードがあらかじめついてきますので、購入時から世界87か国で使用可能です。 オフライン使用になると8か国語にしか対応できませんが、海外旅行であれば全く問題ないでしょう。
グループ翻訳機能も備えており、遠隔地でも最大500人まで利用が可能です。ボイスレコーダーとしても有能で、約1時間の録音内容が翻訳できます。
カメラで写した文章(新聞・雑誌など)の翻訳、SIMカードを利用してWi-Fiルーターとしての機能、さらに翻訳速度が約1秒と非常に多機能な翻訳機です。
用途に合った音声翻訳機を
音声翻訳機の業務への導入や個人での購入にあたっては、例えば一方向よりも双方向の方が便利で使い勝手がいいといったように、わかりやすい部分だけで判断しがちです。
しかし、目的に合わせてベストな音声翻訳機の機種は変わってきます。旅行であれば一方向で問題ない場合も多いですし、語学学習の場合には同じ双方向でもディスプレイが大きめのものが使いやすく感じられるかもしれません。
日本国内でも外国人の対応をする機会が以前より増えてきました。音声翻訳機の導入に際しては、具体的な利用シーンを思い描くことで、後悔のない選択ができるでしょう。
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