ピクトグラムとは | 案内記号・意味・発祥・導入メリット3つ・無料素材のダウンロードも

2020年東京オリンピックにむけてピクトグラムの導入や変更が進んでいます。夏には東京都内でピクトグラムの展示も開催され、その存在意義や様々なデザインを啓もうする動きが盛んです。

ピクトグラム私たちの身近にある案内記号ですが、名前だけ聞いても何のことかわからないという方もいると思います。

今回はピクトグラムの意味や導入のメリット、ダウンロードができるサイトについて紹介します。


「ピクトグラム」の意味

ピクトグラムとは、ピクトグラフとも呼ばれる視覚記号の一つであり、何らかの情報や注意を示すために使用されます

日本語で簡単に言い換えると絵文字や絵単語、案内用図記号と同義です。

ピクトグラムは街中にも多くあり、以下の画像のようなトイレや非常口のピクトグラムなどは誰もが見かけたことがあると思います。

今回はピクトグラムについて詳しく解説していきます。

▲[ピクトグラム:手すり付き洋式トイレの画像]
▲[ピクトグラム:手すり付き洋式トイレの画像]

発祥は統計学

ピクトグラムは、もともとは統計学で経済の流れをわかりやすく表すために、1920年頃に作られたと言われています。当時のピクトグラムは「アイソタイプ」と呼ばれ、現在のものとは性質が異なっていました。

次第に視覚的な図柄で表現され、 どの国のどんな人でも、直感的に内容が伝わる形へと変化していきました。

世界に広まったきっかけは、1964年東京オリンピック

ピクトグラムが世界に広まったきっかけは1964年の東京オリンピックです。

当時の日本は公共施設の案内表示はほとんど日本語のみで、もちろん多言語の案内などはありませんでした。東京オリンピックに外国人がたくさん来ることが予想されていましたが、日本人で英語を話せる人は今よりも少なかったと言われています。

そこで東京オリンピックのデザイン専門委員会委員長を務めた勝見勝氏が現在のピクトグラムを案内表示として取り入れました

当時のオリンピック競技なども含めて、約39種類のピクトグラムを作成し、著作権を放棄したことで世界中で誰もが使えるデザインとして広く親しまれるようになりました。

1964年東京オリンピックとは? 会期と会場・メダル・その意義・ 当時の訪日客数から2020年のインバウンド影響を予測

2020年の東京オリンピックのチケット購入の抽選申込が、あまりの申込数の多さに24時間の受付時間を延長しました。当初の予定は昨日28日(火)23:59までの申込期限となっていましたが、本日5月29日(水)23:59をもっての終了に変更となりました。刻一刻と東京オリンピック・パラリンピックの開催が近づいてきますが、実は、東京でオリンピックが開催されるのは、今回が初めてではありません。今から55年前の1964年にも、オリンピックが開催されています。1945年の終戦から約20年を経て1964年に...

 

ピクトグラムの見直しも

前回の東京オリンピックを機に広まっていったピクトグラムですが、何度かデザインは変更されています。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、日本の国内規格(JIS)と、国際規格(ISO)の図記号で、日本人と外国人に行ったアンケートの結果、国際規格の方が理解度の高かったものを国際規格に移行し、国内規格のものは2年の移行期間をかけて廃止することが決定されました。

変更するものは駐車場、手荷物受取所、救護所、乳幼児用設備(ベビーケアルーム)及び乗り継ぎ(飛行機)です。温泉は意見が分かれたため選択制となりました。

▲[7つの案内用図記号の変更案及び「ヘルプマーク」について]:経済産業省HPより引用
▲[7つの案内用図記号の変更案及び「ヘルプマーク」について]:経済産業省HPより引用

インバウンド対応としてピクトグラムを利用するメリット3つを紹介

1964年の東京オリンピックで初めて導入され、 2020年の東京オリンピックに向けてさらにわかりやすいように変更が加えられているピクトグラムですが、外国人対応においてはどのような効果を発揮してくれるのでしょうか。

飲食業や小売り店などでピクトグラムを利用するメリットについて、3つ紹介します。

1. 外国語対応の代わりになる

まずピクトグラムは言葉によらない、目で見るだけで案内を可能とすることを目的として作られています。

様々な国の子供から大人まで誰にでもわかりやすいデザインとなっているため、日本語がわからない外国人でもピクトグラムを見れば何があるか理解でき、様々な言語で表記しなくても多言語対応をするのと同等の役割を担っています。

2. コストをかけずに導入できる

次にピクトグラムコストをかけずに導入できるという利点があります。

ピクトグラムは社会に還元するという目的で、著作権がなく、無料でダウンロードできるものが多くあります。

わざわざ様々な言語に翻訳しなくてもピクトグラムをダウンロードして使用すればいいため、例えば翻訳業者に翻訳してもらうよりもコストをかけずに導入できます。

3. 対人での案内の手間が省ける

最後に、ピクトグラムを使用することで、誰かが案内をするという手間を省けます

日本人は外国語を話してコミュニケーションをとることを苦手とする人が多いので、対人での案内の手間が省ければ、その分の時間を他の作業に使えるので、作業効率も上がるでしょう。

このような理由からピクトグラムの導入にはメリットがあると言えます。

ピクトグラムをダウンロードできるサイト

ここまで様々なピクトグラム導入の利点について説明してきました。

この記事を読んでピクトグラムを導入しようと考えている方もいるかと思います。

以下では、ピクトグラムをダウンロードできるサイトを3つ紹介します。

1. icooon-mono

▲[ icooon-monoより引用]
▲[ icooon-monoより引用]

icooon-monoは商用利用可能なアイコン素材を無料ダウンロードできます。 

PCやスマートフォンで閲覧するWebサイトのデザインであるWEBデザインや、雑誌やパンフレットなどの紙媒体の原稿作成、編集、デザイン、レイアウトなどをPC上で行うDTPのほか、ビジネスシーンで活用できるアイコン素材を集めています。

これらは使用条件に違反しない限り、 自由に利用できます。

2. silhouette AC

▲[silhouette ACより引用]
▲[silhouette ACより引用]

silhouette ACは、メールアドレスとパスワードを登録するとJPEG、PNG、EPS形式のピクトグラムに関連したフリーのイラスト素材が無料でダウンロードできます。

商用としての利用も可能なので、素材をチラシやポスター、WEBサイトなどの広告、ポストカードや年賀状などに利用できます。

3. ピクトグラムBOX.com

▲[ピクトグラムBOX.com]
▲[ピクトグラムBOX.com]

ピクトグラムBOX.comは無料ピクトグラムのPDFをダウンロードできるサイトです。

ピクトグラム一覧や無料アイコン素材、サインデザインデータが掲載されており、すべて無料で使えます。

メニューからダウンロードしたいテーマを選ぶだけなので操作も簡単です。

インバウンド対応としてピクトグラムの導入を

ピクトグラムは、1964年の東京オリンピックの際に外国人に対応するための日本のおもてなしが世界に広まり、今の形となりました。

60年ほどが経った今、2020年の東京オリンピックに向けて多言語対応だけでなくピクトグラムの導入も行うことで、よりわかりやすい案内が可能になるでしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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