2019年・2020年のイースター休暇はいつ?欧米圏からの訪日観光市場との関係を解説

欧米圏からのインバウンド市場について考えるときに、キリスト教徒にとって重要な聖日の「イースター」についての理解は欠かせません。

日本ではあまり話題にならない「イースター」は日本語では「復活祭」を意味します。

キリスト教徒の多い欧米人にとっては前後に休暇を合わせて1週間程度の長期休暇とするケースが多く、夏休みのバカンスの次に長い休暇である場合も少なくありません。

今回は、イースター休暇とはどのようなものなのか見てみましょう。


イースター休暇とは?

「復活祭」と言われるイースターはキリスト教徒にとって最も重要な日で、キリストが十字架に張り付けられて処刑された3日後に、復活を果たしたことに由来しています。

キリスト教ではクリスマス以上に重要な日とされていて、キリストが十字架にかけられた日をグッドフライデー、キリストが復活した日をイースターと言います。

キリスト教圏のアメリカ、イギリスなどでは、生命の復活を祝う一大イベントとして、春の到来の祝いと共に行われます。

イースター休暇は4日間

イースターサンデーとは、その年の春分の日(3月20日か21日)を起点に、最初に迎える満月の日以降の最初の日曜日を指します。

イースター休暇は4日間程度です。次のような記念日があります。

グッドフライデー:キリストが十字架に張り付けされて処刑された日。人偏が生まれながらに持つ罪をキリストが背負って処刑されたので「グッドフライデー」と呼ばれています。

イースターサンデー:キリストが処刑されてから復活した日です。前日の土曜日には特別な呼び名はついていません。

イースターマンデー:イースターサンデーの次の日で、国や地域で様々な行事が行われる日です。キリスト教徒が多い国では祝祭日になることが多くなってます。

2019年、2020年のイースター休暇は?

2019年のイースター休暇は4月19日から4月22日まででした。

2020年は4月10日から4月12日です。国や地域により違いがあるので注意が必要です。

世界のイースター休暇の過ごし方

キリスト教徒の多い国や地域ではクリスマスより重要な日のイースター休暇をどのように過ごしているのでしょう?日本にはまだなじみの薄いイースター休暇ですが、インバウンド産業に携わる方にとっては知っておかなくてはいけない情報です。

イースターは「たまご」や「ウサギ」と深い関係がある

なぜたまごと関係があるのかというと、イエス・キリストがお墓から出て復活したことを、雛が卵からかえることとかけているのです。そして、長い冬が終わりを遂げ、木々より芽が出始め新しい生命の息吹が感じられることともかけています。

ウサギとの関係としては、ウサギの目は月を表すもの(似ている)とされていることに由来します。月は欠けてきても、新月から三日月、満月とまた廻ってきますので、キリストの復活を表す象徴としてみなされています。

次に紹介する各国のイースター休暇でもたまご、ウサギが不可欠です。

イギリス・ドイツ

イギリス・ドイツではグッドフライデー(金曜日)とイースターマンデー(月曜日)は祝日となっていて、土日は休日なのでイースター休暇は4日間となっています。イースター休暇中は、聖日を祝うためにレストランやお店は休みになるところが多く観光に出かける際には注意が必要です。

イギリスではキリスト教以外の宗教を信仰する人も多く、多宗教なのでキリストの「復活祭」というよりは「春を祝うためのお祭り・休暇」の意味合いが強く、実家に帰省して家族で食事を楽しんだり、国内旅行や海外旅行をしてイースター休暇を楽しんでいます。

ドイツでは、実家に帰省したり、「イースターファイヤー」というキャンプファイヤーを見て楽しんだり、エッグ・ハント(卵探し)をして、卵探しを楽しんだ後に、家族での食事を楽しむ家庭が多くなっています。

アメリカ

多国籍国家であるアメリカはイースターを国の休日とはしていませんが、多くの州で、金曜日から日曜日までの3日間を休暇としています。

家族や親戚、友人と休暇を一緒に過ごしたり、自宅で家族で食事を楽しんだり、また、「復活祭」の当日に教会のミサに参加して、子供たちはエッグ・ハントを楽しみます。プラスチック製の卵を公園や草むらに隠して探す遊びで、中にはおもちゃが入っています。

香港

かつてイギリスの統治下にあった香港では、イースター休暇が今も存在します。イギリスと違って、イースター休暇中もレストランや商店は営業しています。香港のイースター休暇の過ごし方は、マカオなどの近郊を旅行したり、海外に出かけたり、イースターにちなんだ装飾をして楽しみます。

装飾は卵やウサギをモチーフにした欧米圏に似た装飾ですが、赤色などの中華圏の装飾が混合していることもあります。連休を通じて家族と過ごすよりも旅行を楽しむ人のほうが多くなっています。

イースター休暇とインバウンドの関係は?

クリスマス以上に重要なイースター休暇とインバウンド訪日外国人観光客との関係はどのようになっているのでしょうか?

実は欧米圏インバウンド需要のピーク

イースター休暇は、欧米圏では夏のバカンスの次に大きな長期休暇です。学校が休みになることもあり、前後に休暇を取って一週間ほどの長期休暇としてイースター休暇を楽しむ人が多くなっています。

イースター休暇に当たる春のシーズンは日本観光では桜のシーズンになっていて、花見の需要とイースター休暇需要の相乗効果により、欧米圏のインバウンド需要が活況を呈す時期となります。

イースター休暇はその日程が、年によって異なりますし、国固有の文化的な背景と合わさって各国・地域によって楽しみ方の趣向に違いが見られる点などから、欧米圏の「春節と言っていいでしょう。

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欧米圏に向けたインバウンド対策

ここでは、欧米豪圏に向けたインバウンド対策に必要なことを見ていきます。欧米豪圏の訪日観光客は3か月以上前から訪日観光旅行の手配をする方が多くなっています。特にイタリア、スペインの訪日観光客の半分以上が、訪日旅行の3か月以上前に宿や航空券の手配を済ませています。

欧米豪圏の訪日観光客の集客においては、海外旅行シーズンの数か月前から、PR、情報配信をそれぞれの国で進めていくことが大切です。

欧米豪圏の訪日観光客の場合、旅行の情報収集では時間をかけてより綿密に行う人が多くなっています。動画を含むWebコンテンツの展開や、新聞や雑誌での露出、またインフルエンサーの起用も含めさまざまなメディアから見込み顧客へのアプローチが必要でしょう。

インバウンド対策に重要なイースター休暇

イースター休暇は「復活祭」と言われるキリストの復活を祝う祭日で、キリスト教徒の多い国ではクリスマスに増して重要な聖日です。イースター休暇は4日ですが前後に2日ほど休暇を取って一週間程の長期休暇を取ることが多くなっています。

イースターは春分の日を起点として次の満月のその後の日曜日となっていますので、季節的には日本の桜の時期に重なり、インバウンド観光にうってつけと言えます。

キリスト教徒が多い欧米圏では、海外旅行の際に3か月前には宿や航空券の手配を済ませる人が多くなっています。早い時期から訪日観光客向けの情報提供を始めることが重要でしょう。

日本のインバウンド需要は、アジア圏からの訪日観光客の比率が高い状態が続いています。今後、欧米圏からの訪日観光客需要を増やしていくことが、業界の順調な成長につながると言えるでしょう。こうした目標を見据えた場合にも、まだまだ日本ではなじみの薄いイースター休暇を理解することが重要となってきます。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!