「OKサイン」差別的と世界で禁止の流れ?注意すべきボディランゲージ5つを紹介

国際的な大イベントであるオリンピックを2020年に控える東京には、現在のインバウンド市場の盛り上がりに合わせて、世界の様々な地域からの訪日外国人が増えることが予想されます。

その準備として、コミュニケーションのために「外国語」だけを練習してはいませんか?実は外国人のお客様とのコミュニケーションは、言葉だけでなく、手振り身振りも大切な要素となります。

SNSで利用されている「いいね!」も身近なサインではないでしょうか。日常生活でも思わず指を立ててしまう人もいるかもしれません。実は世界の一部では、この行為を”最大の侮辱”とみられる可能性もあります。

今回は見落としがちなコミュニケーション方法「ボディランゲージ」に焦点を当て、インバウンド担当者なら知っておきたいジェスチャーの意味を厳選してご紹介します。


1. 頑張ってね!(ガッツポーズ)

「頑張ってね!」という何ともフレンドリーな気持ちの込められたボディランゲージでもある「ガッツポーズ」ですが、文化が違えば全く異なる意味を持ってしまいます。

例えばフランスでは、日本で意味するガッツポーズを作り、反対の手で腕をトントンと叩くジェスチャーをフランス人にしてしまうと、中指は突き立てていないがそれと同等の侮辱の意味になってしまいます。

このイメージを抱くのはブラジル人も同じです。友好の証が思わぬ形となって返って来てしまうかもしれませんので、うっかり彼らの前で力強くガッツポーズを取らないようにしましょう。

パキスタンでは、ガッツポーズを作り、拳を突き上げるジェスチャーは相手を挑発する以外の何物でもありません。

少し会話をして親密になった外国人のお客様に、これからの旅路を願い「頑張ってね!」とジェスチャーをしてしまいそうなものですが、控えたほうが無難でしょう。ちなみに代わりにフランスでは、人差し指と中指を重ねたクロスフィンガーや、握手、乾杯のジェスチャーなどで「頑張って」という応援の気持ちを表現します。

2. OKサイン(親指と人差し指で丸を作る)

「これで大丈夫ですか?」と慣れない日本円でお会計を済ませる訪日外国人に、「OK!」と指で作った丸サインを送ってしまいそうです。他の場面でもOKサインは広く活用されていますが、実はこちらのサインも使用には注意が必要です。

例えばフランスでは指で作られた丸を数字の「ゼロ」と認知しているため、コミュニケーションで使う時は「無知」と案に匂わしているのと等しいのです。この意味を知っていたら、笑顔で”OKサイン”を送ることはかなり恐ろしいと感じるはずです。

ブラジルから来た方とのコミュニケーションにも注意が必要です。指で作る「〇」の形は女性器や肛門を意味するものなので、このジェスチャーで相手を激怒させてしまうこともありえます。

アメリカでは近年、白人至上主義の象徴とされており、人種差別と解釈されることもあります。アメリカのテーマパークではスタッフがこのサインを使ったとして、施設側は公式に謝罪を表明しています。


3. 「こんにちは」「ちょっと待って」(掌を相手に向ける)

挨拶にも使われるジェスチャーにも注意が必要です。「ちょっと待って」と掌を相手に向け考える時間をもらうハンドサインをしている方も多いのではないでしょうか。

日本では特に悪い意味を持ちませんが、南欧ギリシャや、パキスタン、パナマではネガティブな意味を持ってしまいます。

掌を相手に向ける行為は、ギリシャでは「勝手にしろ」、パキスタンでは「顔に糞を塗りつけてやる」、そしてパナマでは何と「お前の妹に手を出してやる」という意味になってしまいます。どれも大変ネガティブで強いメッセージを持っています。

アメリカでは、掌を顔の前に差し出し「Talk to the hand」と言い、「君とはもう話したくない」と不快感を露わにすることもあるといいます。うかつにハンドサインを出すのはやめましょう。

4. こっちに来て(掌を下にし前後にひらひらさせる)

誰かを自身の方に招き寄せたい時、同時に手を使う方も多いのではないでしょうか。そんな時に行う「おいで、おいで」サインも、時には正反対の意味を持ち合わせてしまいます。

アメリカや多くの西欧の国では「こっちに来て」という場合は、掌を上に向けくいっと指を起こし表現します。

反対に、「あっちに行け」と表したい場合は、掌を下に向け指を外にはねることで表現します。多くの国では日本と真逆のジェスチャーを使っているということです。訪日外国人に間違ってサインを送ってしまうと、誤解される可能性があります。気をつけて下さいね。

5. いいね!(親指を立てる)

最後に、なんとSNSでも広く使われている「いいね!」の代表格サムズアップが、所変われば真逆の意味を持ってしまうという事をご紹介します。

南米やアフリカの一部の地域、そして中東では親指を突き立て相手に提示することは、相手に対する侮辱を意味しています。中東イランではこのジェスチャーが最大のタブーと言われています。

相手を褒めたい時、いいねと表現したい時、更に写真を撮る時なども使いがちなサインであるので、日常的に使ってしまっているという方も多いのではないでしょうか。国が違えば、侮辱されていると感じる人も居るという事を理解しておきましょう。

まとめ

訪日外国人が増えることで日本は観光立国としての地位を確立しつつあります。様々な言語を母語とする訪日外国人も増え、コミュニケーションを取ることはますます容易ではなくなっています。そんな中、思わず使ってしまいそうな「ネガティブなイメージ」をもたれるボディランゲージをご紹介しました。

もちろん、他国民のうっかり間違いに寛容な訪日外国人も少なくはないでしょう。しかしワンランク上のコミュニケーションを目指すためにも、相手を理解する姿勢は忘れるべきではありません。

今回取り上げたもの以外にもたくさん、日本とは異なる意味をもつハンドサインやボディランゲージが存在します。訪日外国人と接する機会は、一般人であっても今後増えていくと考えられます。こうした分野の知識も合わせて備えておくに越したことはありません。

外国語と合わせてボディランゲージの意味を勉強すれば、コミュニケーションの質もより高まるでしょう。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!