【RWC開催中】教養としての「ラグビー」歴史は?人気映像作品は?日本の新たなコンテンツでインバウンド市場を拡大

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現在、アジア初開催とされるラグビーワールドカップが日本で開催中です。

ラグビーはイングランド発祥とされ、アジアでは長年マイナーなスポーツとされてきました。ところが先月28日、日本代表が世界ランキング2位のアイルランドに逆転勝利するという歴史的快挙を果たし、日本中を湧かせました。

海外有力誌でも同ニュースは取り沙汰され、一躍「日本 x ラグビー」が注目の的となりました。

今回はインバウンド担当者なら是非知っておきたい「日本ラグビーのはじまり」をご紹介します。こうした知識は、訪日観光客との話題を盛りあげる大切な教養とも言えるでしょう。

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日本のラグビー史を記録「日本ラグビーデジタルミュージアム」10月2日にオープン

日本ラグビー協会は今月2日、日本ラグビーの歴史がわかる公式サイト「日本ラグビーデジタルミュージアム」を開設したと発表しました。こちらではラグビーの歴史や関連情報、歴代のキャッププレーヤーを検索できるデータベースなどを見ることができ、豊富なコンテンツを英語スペイン語、フランス語でも発信しています。

▲日本ラグビーデジタルミュージアム公式サイト
▲日本ラグビーデジタルミュージアム公式サイト

現在の起源有力説・慶應義塾体育会蹴球部

同公式サイトで、日本ラグビーの起源として有力と紹介されているのは「慶應義塾体育会蹴球部」説です。

1899年秋、当時大学で英語講師を務めていた英国人のE・B・クラークは、学生にラグビーを教えようと思いつき、自分と同じイギリスのケンブリッジ大学で学んだ田中銀之助に通訳兼コーチとして協力してもらい、学生たちにラグビーを教えたそうです。

初めての試合はその2年後の1901年で、横浜の外国人クラブYC&ACが対戦相手でした。35対5のスコアで大敗したとの記録が残っています。

同じくルーツとなったとみられる海軍兵学寮・日本体育会体操学校

戦後イングランドより伝わった同スポーツは、そのルーツも諸説あり現在も調査が進められています。前述の「慶應義塾体育会蹴球部」の他に「海軍兵学寮」「日本体育会体操学校(現日本体育大学の前身)」起源説もあり、今後有力説が覆されることがあるかもしれません。

現在の慶応蹴球部がなぜ有力視されているかというと、

  1. 他の説は物証が十分でない
  2. ラグビー活動を継続させられていない

という点が理由となっているそうです。

最新ニュース!1866年には「横浜」でフットボールチームが存在していた?

先日10月1日に英字メディアのBBCは「日本ラグビー起源の通説を覆す証拠を示す歴史家」について報じました。

今までの説は1899年、前出のE・B・クラークと田中銀之助が日本に伝えたというものが有力でした。しかし歴史家であるマイク・ガルブレイス氏が、「当時フットボールと呼ばれていたラグビーのチームが横浜港で設立された」と書かれた文献を見つけたというのです。

更にこの文献は1866年1月26日に書かれ、何と慶応蹴球部設立の33年も前の話だといいます。これが本当ならば、日本ラグビーの歴史は「イングランドにラグビー・フットボール協会」ができる前、そして「ウェールズに正式なクラブチームが発足」するよりも前から始まっていたということになります。

更に同氏は1863年には、現在のラグビーと称されるスポーツが日本で既に行われていたと示唆する文献の存在を主張します。そこには「日本に定住した外国人とイギリス海軍がフットボールをした」と書かれており、この「フットボール」というのは現在のラグビーの原型を指すものと同氏はみています。

ドラマにもラグビーブームの再来、訪日の動機づけとなるか

現在のラグビーブームは90年代以降を生きている10代から30代にはとても新鮮なものと映りますが、実は今回が初めてではありませんでした。

80年代を代表する青春ドラマの「スクール☆ウォーズ(TBS)」は、同世代の視聴者から支持され、熱狂的なファンを生み出した歴史的ドラマです。1984年に放映されたほか、1990年に続編ドラマが、2004年には映画化を果たしています。

ストーリーは県下一の不良校として悪名高き高校に熱血教師が赴任し、不良たちをラグビー全国優勝まで導くという学園ドラマで、瞬く間に人々は夢中になりました。

84年当時は、学生対抗戦の売り出しチケットは今の人気アイドルのコンサート並みに手に入れるのが困難でしたが、90年初頭まで続いたブームも次第に下火になり、現在のブームが到来するまでラグビーは、野球・サッカーや他の競技の影に隠れています。

しかしラグビーワールドカップの日本開催で機運が高まったのもあり、今年は現代版ラグビードラマである「ノーサイド・ゲーム(TBS)」も先月まで放映されていました。先日のワールドカップでの歴史的ジャイアントキリングからも、ますます国内のラグビー人気に拍車がかかることが予想されます。

まとめ

聖地巡礼」というインバウンドでもホットなキーワードが存在する中、今後ラグビーに関する地を巡るツアーもインバウンドのトレンドになるかもしれません。

「日本で最初のフットボール(ラグビー)発祥地、横浜」という記念碑をお披露目した横浜市や、日本初のラグビーチームといわれる慶応蹴球部の練習場であった「仙台原(現・港区南麻布一丁目と元麻布一丁目の間にある坂の坂下)」も世界からのラグビーファンの訪問先として知れ渡るのにそう時間はかからないことでしょう。

日本の新たなコンテンツとなった「ラグビー」を訪日観光客に向けて訴求すれば、これまで日本への関心を強く感じていなかった潜在的顧客層へのアプローチにもなるでしょう。

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<参照>

https://www.keio.ac.jp/ja/keio-times/features/2019/6/

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-49902350

https://trc-adeac.trc.co.jp/WJ11C0/WJJS02U/1310375100

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
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詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

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※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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