新天皇の即位礼正殿の儀とともに注目集めた「祝賀御列の儀」への海外の反応 | 中国・台湾を中心に

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新天皇の即位は海外からも多くの注目が集まりました。2019年10月22日から「即位の礼」という一連の儀式が執り行われ、10月22日にはもっとも重要な儀式である「即位礼正殿の儀」では即位を祝うために世界183か国の要人が来日しました。

本来は即位礼正殿の儀終了後に挙行される予定であった祝賀パレード「祝賀御列の儀」は、折しも日本に上陸し甚大な被害をもたらした台風19号による被災者の状況を考慮し、11月10日に延期となりました。

祝賀御列の儀と即位礼正殿の儀と合わせて多くの外国人から注目が集まりました。ここでは中国と台湾の反応を中心に、祝賀御列の儀に対する海外の反応を紹介します。

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祝賀パレード「祝賀御列の儀」は11月10日に開催

10月22日から延期となった祝賀パレード「祝賀御列の儀」は、11月10日に開催されました。両陛下とパレードの隊列は午後3時に皇居を出発し、午後3時半ごろに赤坂御所へと到着しました。沿道にはパレードの安全を守る儀仗隊が立ち並び、青山通りなどを約50台の車列がゆっくりと進んでゆきます。

祝賀御列の儀を観る際の注意点は?荷物検査も

祝賀御列の儀は両陛下の即位を披露する場であるため、一般人も自由に観覧できます。ただし混乱を避けるため、パレードの隊列が進むルートの沿道に設けられた観覧スペースからのみ許可されています。

当日は合計40か所にて荷物検査が実施され、警視庁や全国の警察から集められた特別派遣部隊が警備に当たります。刃物、火気、スプレーなどの危険物品が持ち込めないだけでなく、キャリーケース、三脚、自撮り棒など周囲の迷惑になる物も持ち込めません。手荷物検査場にもこれらの持ち込み禁止品は預けられないため、観覧に赴く際は手荷物をよく確認する必要があります。

天皇皇后両陛下が乗車するオープンカーにも注目が集まる

祝賀御列の儀で両陛下がお乗りになるのは、パレード用の改造が施された特別仕様のトヨタ・センチュリーです。何層にも塗り重ねられた漆黒の塗装に天皇旗がはためく、特別なものとなっています。

内閣府が8,000万円をかけて購入したこのセンチュリーは、パレード終了後には東京と京都の迎賓館にて展示される予定で、東京オリンピックにおいても活用されることを想定しているとのことです。

海外の反応は?中国・台湾を中心に

即位の礼について、中国や台湾からは「日本のような先進国でも儀式を重視するとは」「莫大な費用がかかるのでは?」といった驚きの声が寄せられていましたが、今回の祝賀御列の儀についてはどのような反応が寄せられているのでしょうか。

中国・台湾からも注目を浴びるオープンカー

台湾最大の電子掲示板(BBS)である批踢踢實業坊(PTT.CC)では、両陛下がお乗りになるセンチュリーが特に注目されていました。8,000万円を費やし、9か月かけて改造されたこの車に対して「走る高級芸術品のようだ」といった声が寄せられていました。

また、中国最大のSNSである微博Weiboでも、「一般人には到底手の届かない代物だ」と驚きの声が上がっていました。

中国人「日本は遅れている」天皇制に疑問の声も

微博Weiboでは、即位の礼を紹介した記事に対して「2020年にもなって日本人はまだ天皇で大騒ぎしているのか」「いい加減そんな文化はやめたらどうだ」といった反応が寄せられていました。中国の皇室は清朝の宣統帝(愛新覚羅溥儀)を最後に廃れてしまったため、皇室文化を理解できない中国人も中にはいるものと推測されます。

極端な例では「この鬼子(日本人の蔑称)の親玉を暗殺してやりたい」といった、非常に過激なコメントも見受けられました。

中国・台湾のパレードを紹介

日本では、国の行事でパレードを挙行することが非常に稀であるため、今回の祝賀御列の儀も非日常なイベントの一つとして大きく取り上げられました。

しかし、世界各国を見てみると建国記念日などに合わせて大規模なパレードを挙行する国が多く存在します。例えば、アメリカ合衆国では7月4日の独立記念日に合わせてワシントンにて盛大なパレードが開催され、アメリカ合衆国を形作るさまざまな民族が行進しました。また、北朝鮮でも毎年9月9日の建国記念日に合わせて軍事パレードが盛大に開かれており、兵器や軍隊を並べて国威を掲揚し、諸外国を威圧しています。

このように、世界の国々ではさまざまなパレードが行われていますが、ここでは冒頭で紹介した中国と台湾に関して、それぞれの国で行われているパレードを紹介します。

建国70周年記念に過去最大規模の軍事パレードを挙行した中国

中国は、毎年10月1日の国慶節(建国記念日)に合わせて大規模な軍事パレードを開催しています。建国70周年を迎えた今年は過去最大規模のものが開かれ、大陸間弾道ミサイルをはじめとするさまざまな兵器が顔を揃えました。

中国の建国記念日パレードは主に経済力と軍事力を誇示し、アメリカをはじめとする諸国に対抗するべく行われている側面が大きく、一般市民の観覧は許可されていません。また、台湾、香港、マカオに対する牽制も見られ、台湾に対しては統一を迫り、香港とマカオに対しては一国二制度の維持を掲げました。全体を通して政治色の強いパレードであると言えます。

軍事だけではない台湾のパレード、中国との違いが浮き彫りに

一方、台湾(中華民国)の建国記念日は10月10日です。当日は台北の中華民国総統府(旧・台湾総督府)にて大規模なパレードが行われ、多くの政府関係者が出席します。中国と異なりこちらは一般人の観覧も可能で、パレードの内容も軍事のみに留まらず、スポーツ選手の凱旋や外国特使の参列があります。日華議員連盟も参加するなど、規制の中で行われる中国のパレードとは正反対の自由な雰囲気が漂っています。

外国人が祝賀御列の儀の観覧に訪れることも想定したインバウンド対策を

祝賀御列の儀が挙行される11月10日当日は、外国からも多くの人が両陛下の姿をひと目見ようと観覧に訪れることが想定されます。観覧は決められた場所からのみ可能であることや、荷物検査があること、持ち込み禁止の品物があることなど、パレード観覧に関連した情報を訪日外国人に伝達できるよう、関係各所は対策を済ませておくと良いでしょう。

また、祝賀御列の儀のために日本を訪れた外国人が更に日本に興味を持ってもらえるよう、東京観光のプラン作りなども事前に済ませておくと役に立つかもしれません。当日に備えて、今からインバウンド対策を着実に進めていくことが重要です。

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<参照>

批踢踢實業坊:https://www.ptt.cc/bbs/car/M.1568865253.A.0C7.html

微博:https://www.weibo.com/1618051664/IcE0tALCT

微博:https://www.weibo.com/6004281123/IcExbgMPM

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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