2019年4月に福岡空港が完全民営化されました。同年3月28日には福岡市地下鉄の駅がリニューアルし、改札から搭乗口までのアクセスが格段に良くなっています。
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福岡空港の免税店がリニューアル
2019年7月26日、国際線ターミナルの北川エリアの免税店がリニューアルオープンしました。売り場面積を従来の4倍に広げ、九州各地の特産品やお菓子のほか、全国のおみやげ物や電化製品、便利なトラベルグッズなどを取り揃えています。
また資生堂やカネボウをはじめとする国産化粧品ブランドの取り扱いも新たに開始しています。
免税店は「触って楽しめる」をリニューアルコンセプトとしています。さまざまな商品の販売はもちろん、化粧品や香水のお試しやイベントスペースでの実演、試食といった“体験”を提供することで、出国までの待ち時間を楽しく過ごせる空間に仕上がっています。
国内線ターミナルには九州のスイーツを集結
2019年8月7日には国内線ターミナルの2階に新グルメスポット「SWEETS HALL(スイーツ ホール)」が新たにオープンしています。
福岡のほか熊本や大分など九州各地の人気スイーツ店を集め、空港限定所品などの販売を開始しています。
国内外の玄関口となる福岡空港
福岡は国内でも最もアジアに近い都市です。特に韓国は東京よりも近く、30分程度の飛行で到着してしまいます。
そのため中国や韓国、台湾を中心にアジアを結ぶ路線が充実しており、格安航空会社(LCC)もたくさん就航しているのも特徴です。
福岡の中心部までは空港から地下鉄で5分~10分と利便性が高く、博多や天神といった繁華街では外国人観光客を見かけない日はありません。
海外就航路線は増加傾向
ターミナルは国際線と国内線の間を無料バスが運航しており、国内線への移動もスムーズになっています。国内線は全国33都市と結ばれており、関東や関西はもちろん、四国や北陸、北海道への移動が可能です。
海外就航路線は増加傾向にあり、エアアジアは2019年3月に福岡空港~クアラルンプール国際空港線を、同年7月からは福岡空港~バンコク・ドンムアン空港線を就航させています。また11月には九州唯一となるハワイ直行便が復活する予定です。
増える利用者、住民にも楽しめる空間づくり
福岡空港の乗降客数は年々増加しています。2018年は2,400万人を突破し、過去最高を更新しました。現在では、全国で4番目に利用者が多い空港に成長しています。
福岡空港は旅行者だけでなく、地元の人たちが休日に遊びに行きたくなるような空港を目指して、さまざまなリニューアルが行なわれています。
2017年1月にはおしゃれなフードコート「the foodtimes(ザ フードタイムズ)」を、同年11月には空港で全国の有名店の味が楽しめる「ラーメン滑走路」をオープンさせ、地域の人達が休日に遊びに行く場所としての認知を広める取り組みも行っています。
過密するダイヤには課題も…来年3月には調整が実現?
福岡空港は国内外162都市を結ぶ人気空港ですが、滑走路は1本しかありません。航空機の混雑が著しくなっており、国土交通省は2016年に「混雑空港」に指定して新規就航を制限しています。
現在は2本目の滑走路を建設中で、完成は2024年になる予定です。一方で、航空会社からの新規就航希望は依然として多くなっており、空港側は民営化に際して国交省に発着枠の拡大を要望していました。
国交省は2020年3月下旬以降、福岡空港の発着枠を現在の1時間当たり最大35回から38回へ増やす方向で調整している模様です。
まとめ
世界中の人々との交流が深まるにつれて、空港が果たす役割は年々大きくなっています。
世界中の人々に日本を身近に感じてもらうためにも空港がどんな人にも利用しやすく快適であることが必要です。福岡空港は世界的なニーズにこたえるため、2020年の完成を目指してリニューアルを続けています。
空港の整備がインバウンド市場にもたらす影響は小さくありません。今後の進化にも注視していくべきでしょう。
<参照>
日本経済新聞:福岡空港、来年3月にも発着枠増 国が検討(2019.9.3)
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