【週刊中国News】高まるサブカル熱、中国コンテンツに日本が負ける日が来る!?東北地方・長春のイベントが大盛況

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訪日ラボ編集部が、中国現地ニュースから注目のトピックを紹介します。

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【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】

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1. 中国東北部、長春で「サブカルフェス」開催

キーワード:コスプレ、サブカルチャーアニメ漫画聖地巡礼

▲[長春でのコスプレイベントの様子]:中国新闻网 2019年11月9日
▲[長春でのコスプレイベントの様子]:中国新闻网 2019年11月9日

11月9日、吉林省長春でアニメやコスプレをテーマにしたサブカルチャーフェスが開催されました。イベントの参加者は各々思い思いのコスプレをしながら、パフォーマンスを披露しイベントを楽しんでいたようです。

サブカルチャーの領域で、日本は世界的に広くその名を知られています。しかし最近では、中国の国産コンテンツのクオリティーが上がってきています。アニメだけでなくスマホゲームのコンテンツの成熟も顕著です。スマホゲームの輸出にも成功しており、日本でもファンを獲得しています。

中国国内でこの手のサブカルチャーフェスは、上海のような大都市に限らず各地で開催されています。その中には完全に中国国産コンテンツで集客し、地域のコンテンツ産業をスポンサーにつけ成功しているイベントもあります。

中国国内のサブカルチャー分野の成長が、コンテンツ産業を強みにしている日本にどのような影響を与えるのか、今後観察していく必要があるでしょう。

2. アリババが物流機能を強化:Cainiaoに233億元を投資

キーワード:アリババEC、物流スマート化

▲[物流業界のリーディングカンパニーとしてのCAINIAOへの巨額投資を伝える]:中关村在线2019年11月9日
▲[物流業界のリーディングカンパニーとしてのCainiaoへの巨額投資を伝える]:中关村在线2019年11月9日

11月9日、中国大手ECアリババがスマート物流の大手「Cainiao」(ツィアイニャオ、菜鸟网络)へ233億元(約3,624億円)の大型投資を行ったことが報じられました。ダブルイレブンの直前に行ったこの大型投資が、EC商戦にどのような影響を与えるのかに注目が集まります。

中国ではオンラインショッピングの普及により、物流の発展も進んでいます。Cainiaoは物流のスマート化を前面的に推し進め、EC先進国となった中国において「物流崩壊」を防ぐという大きな功績を収め続けています。今回の投資により、更なる設備の拡大やスマート化が進められる事になるでしょう。 

3. 高速鉄道の運賃が改定

キーワード:国内移動、高速鉄道、新幹線

▲[中国の高速鉄道の駅は長距離移動の客が多い]:央视网新闻 2019年11月5日
▲[中国の高速鉄道の駅は長距離移動の客が多い]:央视网新闻 2019年11月5日

今年の12月1日から中国国内の高速鉄道の運賃が一部改定されます。今回の改定は主に、上海から杭州、杭州から寧波、寧波から深センの路線での価格調整(値上げ)を目的としたもののようです。こうした地域への移動が活発であることが考えられます。この他にも、高くなる路線、安くなる路線があると伝えられています。

広大な土地を持つ中国にとって、高速鉄道は旅行の際の主要な交通機関となっています。国内線も充実してますが、交通費を抑えるために高速鉄道で移動する場合も少なくありません。

こうした中国国内の交通コストはそのまま海外旅行のコストへも影響します。高速鉄道の運賃が上昇した路線の地方都市から航空便を利用し日本に来るというケースも少なくありません。あまりに大きな値上げがあれば、海外旅行先の日本での支出も控えることが考えられます。反対に、高速鉄道の運賃が安く済ませられるようになると、旅先での買い物に積極的になるという可能性もあるでしょう。 

4. 中国国産ドラマが海外進出!アジアを飛び出しアフリカ、中東へ

キーワード:アイドル、ソフトパワー、ドラマ、コンテンツ

▲[アフリカで歓迎される中国人女優]:光影青柠檬 2019年11月4日
▲[アフリカで歓迎される中国人女優]:光影青柠檬 2019年11月4日

中国のコンテンツ産業のグローバル化は留まる所を知りません。アジアでのコンテンツ産業の強者といえば日本と韓国ですが、中国も最近は、中国初の国産少年アイドルグループTF-BOYSなどアジアでジワジワと人気を獲得しています。また、中国伝統の古典をベースにした大河ドラマタイベトナムなどに進出しています。

そのほかにもアフリカ中東などにも進出しています。中国の都市の生活を描いたホームドラマ『媳妇的美好时代』は東アフリカで広範囲に使われているスワヒリ語に翻訳され、現地で放送されています。このほかにも現地の言葉で翻訳され放送されているドラマがいくつか存在しています。

グローバル展開する「中国コンテンツ」は日本コンテンツとライバル関係になるのか、あるいは異なった市場を開拓していくのか、その戦略も含め今後もチェックしていくべきでしょう。 

5. 2018中国冷凍食品市場分析と今後の予想…1,600億元市場へ

キーワード:冷凍食品、食、ライフスタイル、共働き、子育て

▲[中国人にとっては主食となる水餃子]:イメージ
▲[中国人にとっては主食となる水餃子]:イメージ

増加や生活スピードの変化、ファストフードへのニーズなどから、中国でも冷凍食品市場が成長しています。今後も成長が見込まれており、2024年までには1,600億元(約2.5兆円)の市場規模になるという予測も存在します。

中国の冷凍食品市場では、フライドポテトやチキンナゲットのようなホットスナックの他にも、餃子や饅頭や白玉といった中国伝統の食品も多く生産されています。さらには、マーラータン(春雨や野菜をスープで煮込んだもの)などに使われる肉や魚の団子も充実しています。

中国国内で、日本食の冷凍食品はほとんど見かけません。日本式の唐揚げや焼きおにぎりといった食品が今後ブームになれば、その成長余地はかなり残されていると言えるでしょう。


【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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