「Japan Expo」とは?日本文化の総合博覧会・フランスで開催・あらゆるエンタメを展示・ビジネスのチャンスも・その魅力を一挙解説

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2019年7月、フランスにてJapan Expoが開催されました。日本コンテンツのファンや関係者が多く集ったこの大規模なイベントについて紹介します。



【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

Japan Expoとは

Japan Expoは、毎年フランスにて開催されている日本コンテンツの展示会です。直近では2019年7月4日~7日の4日間にわたりに第20回Japan Expoが開催されました。

フランス「JAPAN EXPO 2018」現地レポート/漫画消費世界2位の「日本オタク」が集う祭典から

今年で19回目を迎える日本と日本文化に恋する人たちが一堂に集結するイベント、JAPAN EXPO2018 が、今年もパリ郊外Paris-Nord Villepinte (パリ・ノールヴィルパント展示会場)にて7月5日~8日まで開催されました。来場者数延べ20万人を超えるこのイベントはマンガ、武道、ビデオゲーム、民芸、J-POPから伝統音楽までをカバーし、日本文化に関心を寄せる人にとっては見逃せないイベントになっています。インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウン...

Japan Expoの概要

Japan Expoには、日本文化に興味がある外国人が多く集まります。第20回目のイベントには4日間で合計約25万2,000人の来場者が集まりました。このExpoでは発信されるコンテンツは、マンガ、武道、ビデオゲーム、民芸、J-POPから伝統音楽まで多岐にわたります

パリ市内から30分ほどの交通の便の良い場所で開催されるということもあり、非常に人気のあるイベントです。 

Japan expoの沿革

1978年にフランスで放映された『Goldrak(邦題:UFOロボ・グレンダイザー)』という日本アニメを皮切りに、フランスでは多くのアニメが放映され、日本アニメファンが増加しました。1990年代には日本の漫画がフランス語にも翻訳され、フランスの漫画市場は大きく発展しました。

ジャパニメーション(日本のアニメーション)が人気を博した時代に育った創立者は、多くの人と日本への情熱を共有したいという想いで同人誌を出版し、Japan Expoの原型となる1,000~2,000人規模のファンイベントを開催しました。

その後、日本のアニメ漫画だけでなくJ-POPやゲームなど幅広い日本の文化を発信したいと考えた創立者は、2000年に初めて日本のあらゆるエンターテインメントを網羅し、架け橋となることを目的とした第一回Japan Expoを開催しました。

第一回の来場者は3,200人ほどでしたが、規模が徐々に拡大し2015年には来場者が約25万人にもなりました。近年では日本のユーチューバーのイベントや、和食に特化したエリアなど提供するコンテンツの幅も広げています

サブカルチャーとは

サブカルチャー...

日本魅力を多方面から発信

2000年から始まったJapan Expoは、年を重ねるごとに発信するコンテンツの幅を広げてきました。

Japan Expoでのイベントや出展情報を具体的に紹介します。

多種多様な展示内容

  • ショーケース/パフォーマンス
    日本で活躍しているアーティストやミュージシャンがステージでライブを行います。J-ROCK 、 R&B、 J-POP、ハードロック、パンク、エレクトロだけでなく、アニメやビデオゲームの音楽のカバーも行います。最新の人気の音楽にとどまらず、三味線、琴、三線などの伝統楽器を用いた演奏を行っています。
  • 出展ブース
    メーカー、出版社、小売業、公的団体、若手クリエーターなどの様々な団体・個人が、ブースを出典しています。150以上の同人雑誌ブースやアマチュアブースなどもあり、フランスでまだ発売されていない商品や、日本に関する観光情報など、日本のあらゆるコンテンツを提供しています。
  • コスプレ
    特に人気のあるイベントのひとつです。最大1万5千が収容できる舞台で、コスプレーヤーが登場します。Japan Expoでは、世界最大級のコスプレコンペである「世界コスプレサミットWCS」のフランス選考会も実施します。また、「ヨーロッパ・コスプレ・ギャザリング」の最終決定戦もJapan Expoです。
  • 伝統文化
    伝統音楽、伝承芸能、演劇、生け花、茶道、書道、日本画、伝承遊び、料理といった日本の伝統文化に関わる幅広いパフォーマンスが行われます。
  • サイン会/マスタークラス/トークショー
    漫画家、アニメ制作者、キャラデザイナー、イラストレーター、ビデオゲームクリエーター、プロデューサー、ミュージシャン、歌手、作曲家など、日本文化の作り手を招き、サイン会、マスタークラスやトークショーを行います。
  • アトリエ/ワークショップ/ゲーム
    Japan Expoでは、デッサン、模型製作、コスプレ衣装の制作や、生け花、折り紙、書道など、日本文化を実際に体験できるワークショップが開催されます。また、来場者とゲームを行うブースやイベントが多くあり、勝者には景品が渡されるなど、来場者が楽しみながら参加できる工夫がされています。
  • ビデオゲーム
    ビデオゲームは日本を代表するポップカルチャーの一つのため、多くの関連団体が参加します。ブースでは、最新ゲームを試すことができ、トーナメントも実施されます。ゲーム制作者が、ゲーム制作や最新ビデオゲーム業界事情についてトークイベントを行う、ビデオゲームに特化したステージ(TAKE)もあります。
  • 格闘技/スポーツ
    格闘技専用スエースが設置されています。忍術、剣道、柔道、合気道、空手、少林寺拳法、弓道といった幅広い競技のデモンストレーションを観戦したり、実際に体験したりできます。
  • 上映会
    Japan Expoでは、アニメのプレミアム上映会が開催されます。最新作への来場者の反応を試す場となっており、フランスでのライセンス獲得検討も行われます。
  • ファッションショー
    「Japan Fashion Days」と題したファッションショーは2011年以来開催されており、日本の流行ファッション発信の場となっています。同時に、日本のファッションクリエーターのカンファレンスやアトリエも開かれます。また、日本の不ファッションから着想を得た欧州のクリエーターも、Tremplins Modeという舞台で作品を発表します。

一般向けの文化発信にとどまらない企画:ビジネス専用エリア

Japan Expoは日本に興味がある個人への情報発信の場だけではありません。

一般の来場者に加え、幅広い業界関係者が来場し、日本のコンテンツ市場における商機を探っています

ビジネス専用エリアとは?

Japan Expoには、一般来場者と異なり関係者パスを持つ人のみが入れるビジネス専用エリアがあります。

ビジネス専用エリアには、商談のための個別ルームや、食事もとれるインフォーマルな交流の場であるGreen Room、ジャーナリストやメディア関係者用のPress Deskがあります

出展方法は?

Japan Expoに出展するにはまず、Japan ExpoのWebsiteで出展申込書、出展ガイドの資料請求を行います。資料請求は毎年1月ごろから可能です。

その後、出展ガイドに基づき、出店申込書を記入、メールで送付します。申込後にJapan Expoから請求書が届き、出展料を支払います。

出展者は、「ブティックブース」、「和食エリアブース」、「ホビー/職人ブース」など複数のカテゴリーから、自身がどのカテゴリーに属するか決めた上での申込が必要です。 

出展のメリット

企業側もJapan Expoに出展することで、複数のメリットを得られます。

まず、テストマーケティングの場として、新商品発表する際の顧客の反応を確かめることができますJapan Expoで実際に商品の販売も可能です。

さらにJapan Expoに出展すること自体が話題性を呼び、自社商品のプロモーションにつながります。告知やポスターでも自社商品やブランドのPRが可能です。
またビジネスエリアで、企業間での交流や商談の機会も得ることができます。 

情報発信の場を活用して効果的な施策を

Japan Expo日本文化発信の場として始まりました。

幅広い分野での日本コンテンツが紹介されており、現在ではJapan Expoはビジネスプラットフォームとして日本コンテンツ市場を促進させる重要な場になっています。


【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

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詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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