【外国人から見た日本】今インバウンドに響く新たなコンテンツ「MV撮影地」日本を愛するアーティストたちの作品まとめ

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10月6日の英・BBCでは、「ミュージックビデオ」の撮影地に関する興味深い記事を配信しています。

イギリスを代表するバンドThe Beatlesの「Abbey Road」がなんと50年の時を経て英国週間アルバムトップチャートにて再び「1位」を獲得したというのです。The Beatles誕生50周年を記念し発売された復刻アルバムは、世界中の根強いファンの間で広まり瞬く間に首位を獲得したといいます。

注目すべきはその波及効果です。作品への思慕は音楽だけに留まらず、The Beatlesの聖地として名高いロンドンにある「アビー・ロード」にまで大きな影響を与えています。アルバム発売を歓迎する世界中からのファンが、この地に押し寄せたのだそうです。

世界に多くのファンを有する海外アーティストたちのミュージックビデオの中には、日本を撮影地に選んだものももちろん存在します。こうした撮影地は、訪日旅行市場への誘客要因となりますが、今現在の訪日市場を意識したプロモーションでは、そこまで大きな注目を集めていないようです。

今回は、大きなポテンシャルを秘めている、日本を舞台に撮影されたMV(ミュージックビデオ)をピックアップして紹介します。

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日本人が知らない東京が舞台のミュージックビデオ4選

超大物アーティストのMV(ミュージックビデオ)には、実は東京の各地が起用されています。今回はその中でもインバウンド市場に小さくないインパクトをもたらすと考えられる4つの作品を紹介します。

1. シュールな日本・魚カルチャーが世界でも有名か「築地」

「Rather Be」はイギリスのケンブリッジ大学で結成されたバンド「Clean Bandit(クリーンバンディット)」が、日本人女性を主人公に撮影したMVです。この曲は同アーティストの代表的な曲の一つとしても有名で、YouTubeでは5.5億回の再生回数を誇ります。

居酒屋で出会う愉快なサラリーマンたちの描写は思わずクスッと笑ってしまうほどで、日本をよく捉えています。多くのファンが独特の世界観に引き込まれたことでしょう。その中で日本を身近に感じ、魅力に感じた人も少なくないはずです。こうした心境を旅行の動機づけに活用しない手はありません。


2. ピンク頭にマリカー、ポップな日本がみられる「原宿」

ジェイデン・スミスは俳優ウィル・スミスの息子で、俳優や歌手として活躍しています。2018年に公開した新曲の撮影地は「原宿」でした。

このMVには、なんとジェイデンと一緒に街中を歩く友達役としてジャニーズの山下智久氏も登場します。

アジアで絶大なる人気を誇るアイドルのお忍び出演とあり、日本の主要メディアでは現在そこまで露出ありませんが、山下氏の人気の高さを考えれば日本だけでなく中国を含めた幅広いファン層で爆発的にヒットする可能性もあるはずです

3. 「カラオケ」「エレベーター」「ホテル」あの人気映画のオマージュを送る

2014年から17年まで4年連続でTIMES紙の「最も影響力のあるティーン25人」に選出されたカナダの人気シガーソングライターのショーン・メンデスは、日本を舞台にし一躍有名になった某映画にオマージュを送るMVを2018年に公開しました。

映画作品は、ソフィア・コッポラ監督・脚本の『ロスト・イン・トランスレーション』です。作品は若かりし頃のスカーレット・ヨハンソンを主演女優に迎え、東京を舞台に独特の世界観を描き出し、多くの観客を魅了した同監督の代表作となっています。

人気シンガーが忠実に再現した同MVは、映画の撮影地に再度火をつける可能性があります。

4. 外国人が思う日本にぴったり合致「新宿」ロボットレストラン

ロックの神として名高い、イギリスのバンド「MUSE」も日本を撮影地として選んでいました。

同バンドならではのシュールな視点より描かれる世界観は、新宿の「ロボットレストラン」で撮影された原色が躍動する画面構成と、女子高生の歩く等身大の渋谷、その他様々な外国人にとっての「東京」が登場します。

まとめ:視点の転換で、日本の魅力を世界に発信

外国人の訪日旅行に影響を与える可能性の高い、海外人気アーティストのMV(ミュージックビデオ)4本を紹介しました。

その多くが東京都内の主要観光スポットで撮影されており、東京の魅力は伝わるものの、角度を変えてみれば、東京以外の日本の魅力を伝えきれていないような印象も受けます。それほどまでに、MVを通じて伝えられる情報量は多くなっています。

世界中にファンを持つアーティストのMVに使用されれば、瞬く間に「人気観光地」として広まることも十分あり得るでしょう。訪日観光客に対しての魅力訴求だけでなく、世界のアーティストに対する魅力の発信もまた、インバウンド市場の発展を考える場合には重要な視点となってくると考えられます。


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【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

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宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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