「中国女子は拝金主義」思春期教育の教科書が炎上:中国社会における「お金」「家族」「性別役割分担」とは【週刊中国ニュース5選】

公開日:2019年12月13日

訪日ラボ編集部が、中国現地ニュースから注目のトピックを紹介します。

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1. ディズニー映画「実写版 ムーラン」の最新イメージビジュアル公開!

キーワード:ディズニー映画、春休み映画

▲[作品のポスターデザイン決定を大きく伝える現地ニュース]:猫眼娱乐 2019年12月5日
▲[作品のポスターデザイン決定を大きく伝える現地ニュース]:猫眼娱乐 2019年12月5日
ディズニー映画「実写版 ムーラン」のフランス版のポスターデザインが中国のネットでも公開され、大きな話題となりました。

主演女優の刘亦菲(Liu Yifei、リウ・イーフェイ)が中国伝統の紅の武人風の衣装を身にまとい、剣黒髪をなびかせながら華麗に闘う様がイメージビジュアルになっています。作品は香港地区で2020年3月26日公開予定、日本では2020年4月17日に公開予定です。

刘亦菲(リウ・イーフェイ)は中国の80年代生まれを代表する女優です。2006年には日本で『All My Words』という音楽アルバムをリリースしています。

中華圏のエンタメは国際市場に存在感を強めています。日本にゆかりのある中国人俳優やタレントの起用は、インバウンド誘致にも大きく貢献するはずです。ターゲット市場のエンタメ領域にも、今後注意を払っていくべきでしょう。

2.春節期間「特別運行列車」(春運)のスケジュール発表

キーワード:春節、高速鉄道チケット 

▲[特別運行列車(春運)の運行日程とチケットの販売開始日]:新浪科技 2019年12月4日
▲[特別運行列車(春運)の運行日程とチケットの販売開始日]:新浪科技 2019年12月4日
2020年の春節特別運行列車のスケジュールが発表され、春節帰省のチケット争奪戦が幕を開けました。12月12日から、来年1月10日の列車のチケットが購入可能となっています。 

このようにして毎年販売される春節期間の特別運行列車は「春運」と呼ばれ、春節当日の前15日、後25日が運行期間です。

今年は1月25日が春節当日であり、対象期間は1月10日から2月18日となります。帰省ラッシュや海外旅行の出国のピークは1月23日と予測されています。訪日中国人をターゲットにしたインバウンド商戦も、この日を目指して準備するべきでしょう。 

3. 「中国女子は拝金主義」思春期教育の教科書が炎上

キーワード:思春期教育、拝金主義 

▲[問題となったテキスト]:中央人民广播电台 2019年12月6日
▲[問題となったテキスト]:中央人民广播电台 2019年12月6日
 

12月3日、深セン市の思春期に関する教育の教材の内容が「差別的」としてネットユーザーを中心に炎上しました。

特にテキストの中の「女子はどんな男子を好きになるか?→お金持ち」「男子はどんな女子が嫌いか?→拝金的」という問答が問題視されています。こうした記述は、子供に間違ったジェンダー観(社会的性役割)を教えこむとして批判され、深セン市の関係各所はこの問題解決に向けた対応に追われたそうです。

ただし、ネットユーザーの中には「中国社会の拝金主義を小中学生の段階から押し付けるのか?」といった苦言だけでなく「成年になって結婚する時は経済状況を考えるのは当然だ」として肯定するような意見も見られました

中国社会における「お金」「家族」「性別役割分担」に対する考え方がうかびあがるようなニュースと言えるでしょう。 

4. 英語は度胸!?中国人女優の下手な英語プレゼンに反響

キーワード:英語、英語の発音、外国語教育、中国人の英語
▲[今年で11回目を迎える『2019 Mnet Asian Music Awards』での英語スピーチの様子を伝える]:中国网2019年12月5日
▲[今年で11回目を迎える『2019 Mnet Asian Music Awards』での英語スピーチの様子を伝える]:中国网2019年12月5日

グローバル化するビジネス環境や成長するインバウンド市場を前に、「外国語の一つや二つ使えるようになりたい」「社員に外国語教育を!」と考えるビジネスマンや企業も少なくありません。

ただし、英語に関して苦手意識やトラウマを持っている日本人も少なくありません。実は、中国人も英語に関して一種のコンプレックスを抱えているといいます。特に発音に関して、自らの英語を「チャイニーズ+イングリッシュのチングリッシュ」と自嘲することもあります。

アジア最大級の音楽授賞式で、今年で11回目を迎える『2019 Mnet Asian Music Awards』が、愛知県で開催されました。ここで中国の女優が行った英語のスピーチに中国ネットユーザーの注目が集まっています。このステージ上での英語スピーチの発音は、お世辞にも上手いとはいえず、ネットユーザーからひんしゅくを買いました。

同女優はSNSのWeiboで「あまりの会場の熱量でやられてしまった」と釈明、英語の発音や英会話の度胸に関する議論にまで発展しています。日本では英語の表現力にシビアな評価を下されるのを恐れ、発話のハードルが高くなってしまうことが起こりがちです。中国でも人によっては同じような悩みを抱えているのかもしれません。

5. 2019年の中国映画業界全体の収益が600億元(約9,422.7億円)を突破

キ―ワード:中国映画業界、コンテンツ

▲[映画作品の収益ランキングトップ5]:网易财经 2019年12月7日
▲[映画作品の収益ランキングトップ5]:网易财经 2019年12月7日

今年度の中国映画の収益が600億元(約9,422.7億円)を突破しました。この数字は昨年の570億元に比べて5.2%の増加率となります。

今年度の映画作品の収益ランキングは、上から『ナタ~魔童降臨』、『流転の地球』、『アベンジャーズ4 インフィニティ―・ウォー』、『我和我的祖国』(私と私の祖国)、『高度一万メートルの奇跡』です。「アベンジャーズ」シリーズ以外は全て中国国産の映画が占めました。

特に『ナタ』は中国国産のCGアニメで収益トップを記録し、『流転の地球』は今まで不毛と言われていた中国国産のスペースSFで収益を記録しました。

また今年は映画以外でも、中国産のSFコンテンツの飛躍が報じられています。今後、中国の映画発展史やエンタメコンテンツ発展史を語る際、2019年は一つの大きなポイントになりそうです。

 

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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