本日28日に開かれたコロナウイルス対策推進本部会議で加藤厚生労働大臣が、武漢からのツアー客を乗せたバスを運転していた60代男性(奈良在住)が、新型コロナウイルス(COVID-19)に感染したと発表しました。
日本国内在住者で武漢渡航歴のない人の感染は初めてで、人から人へ感染した可能性があるとのことです。
このほかに2人の感染者が確認されており、国内で確認された感染者は合計7人となりました。
コロナウイルスに関して、日々変化する状況をいち早く把握するために、中国では杭州・医療系ユニコーン企業「丁香園」の速報サイトを利用する中国人ユーザーが多くいるようです。
「丁香園」は、新型コロナウイルス(COVID-19)の最新情報を提供しており、同サイトは現時点で約6億ビューとなっています。
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コロナウイルスの感染・死亡・回復データを可視化した速報サイトが6億ビューに
世界各地に広がっている新型コロナウイルス(COVID-19)に関する最新情報は、日本であればテレビニュースやニュースサイトで収集することが多いでしょう。
中国ではSNSはじめインターネットを利用して最新情報を収集する人が少なくありません。
杭州・医療系ユニコーン企業「丁香園」の速報サイトは医療サイトでもあり、多くの中国人がこのサイトから新型コロナウイルス(COVID-19)の最新情報を確認しているようです。
「丁香園」ではほぼリアルタイムで情報が更新されており、地図やグラフなどを活用して一目で現状の数値を確認することができます。
下記の図は、マップ上で感染者数がどれくらい広がっているのか、またどの地域でどの程度の患者数がいるのかを把握できます。
画面キャプチャーのうち、数字の入った表組には中国湖北省内のエリアごとの内訳が示されています。また、その上の折れ線グラフでは、これまでの感染・死亡・回復者数が示されています。
地図やグラフで現在の状況が見た目で理解できるため、中国語がわからない人でも中国がどんな状況なのかが把握できます。
また「丁香園」のデータは米ジョンズ・ホプキンス大学が公開している新型コロナウイルス伝染状況マップでも利用されています。
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サイトにはデマを払拭すべく「うわさコーナー」が設置される
「丁香園」のWeChatミニプログラムでは、新型コロナウイルス(COVID-19)に関する「うわさ」に対して医学的な観点から回答を紹介しているページがあります。
うわさその1
Q. お灸でウイルスを防げますか?
A. 効果はありません。締め切った部屋でのお灸は一酸化炭素中毒の恐れもあります。
うわさその2
Q. 電子レンジでマスクを消毒できますか?
A. できません。
中国では古くから民間療法が盛んでお灸や漢方が日本人よりも身近なため、このような噂が流れるのかもしれません。この「うわさ」コーナーからも分かるとおり、中国全土での衛生観念がそれほど高くないことがわかります。
武漢市の市長は27日、国営テレビの番組に出演し、肺炎に関する情報提供に遅れがあったことを認めました。また公開の遅れに政府の指示をほのめかすような発言があり、政府の発表にも何らかの調整が加えられていることも考えられます。
日本の厚生労働省の情報や各国報道も、合わせて確認していく必要がありそうです。
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<参照>
杭州・医療系ユニコーン:「丁香園」速報サイト
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